性格の悪そうなBLOG

いちいち長いですが中身は特にないです。

大きな大きなゴリラとストロングゼロ。

人生初、駅の売店でビールを買って飲みながら歩いて家に帰るという大人の嗜み的なものを試みたら雨に降られて才能の無さを露呈するに至る。

飲酒帰宅の神様に嫌われている可能性も考慮しつつ、今後対策を講じたいけれどそもそもそんなに飲酒という行為でストレスや疲れが発散出来るタイプでも無いので正直「もうやらなくていいかな」とも感じている。

ただ一度の挫折で諦めるのもダサいので、あと二度ほどは再チャレンジしたい。

それにしても、野生の帰宅ながら飲酒民の痕跡として空き缶のポイ捨てという恥ずべき負の遺産を見掛ける事も多いが、結構な高確率でストロングゼロ、その他アルコールが濃いめのチューハイとなっている。

一方、缶ビールなどはあまり見掛けない。帰宅ながら飲酒民という市場においてストロングゼロがポピュラーなのかは解らないけれど、どうしても安酒と民度の相関性の様なものがあるのではないかと疑ってしまう。

調べる手立ても根気も無いので真実を知ることはないのでこの思い込みを声を大にして主張する訳にはいかないが、金田一少年なら序盤で怪しい感じに描かれ、中盤であっけなく死ぬ登場人物くらいは疑ってみている。

単に空き缶くらい家まで持って帰れよと言いたいだけなのだけども。

あと漫画版金田一少年の事件簿なら僕は亡霊兵士の回が好きですね。ドラマ版(堂本剛主演)のソレはケインコスギがマジでセンチュリー21でアイムホーム!って感じで子供心に全く乗り切れなくて2週間くらい凹んだけどな。

 

アクセスしやすい職場に変わったせいか、退社後映画館に行く事が増えている。

無職期間に映画を観続けた為に予告編を目にして「次コレ観たいなー」と思ってまた足を運ぶというパターンになりつつある。

予告編って意味あるんだなと自身をもって知るに至る。そりゃ予告編が傑作で本編はイマイチみたいな映画も存在する訳だ。納得した。

反対にライブハウスから足が遠のいている。そういう時期なのだろうと思う。

家に帰ればAmazonプライムの元を取ろうとアニメをバンバン観ている。

鉄血のオルフェンズまどマギを経てゴウザウラーを見始め、平行して反逆のルルーシュも見返したい。

今まで勤務時間がとんでもない職場で、でもそれ以外が最高だったので、社会的接点という意味での寂しさが凄まじい為に派手なもの、それと同時に確実に時間を消費するもので埋めたいという発想なのかも知れない。

加えてAmazonプライムのプライムミュージックでよく超売れ線の洋楽を聴く。ジャスティンビーバー、サムスミス、邦楽の売れ線も洋楽の売れ線も結局の所男性ボーカルのキーは非常に高めだ。日本が単純にロックバンドに振り切れてるだけで、基本的には「人が出せない声で歌える=高い声」というのは世界共通なのだと思う。

だから邦ロックの声高過ぎ問題一辺倒の洋楽至上主義はブーメラン性を認識すべきではなかろうか。知らんけど問題はそこではない気しかしない。

とは言えジャスティンビーバーもサムスミスもスゲー曲が格好良くて笑ってしまう。何食べたらそんな曲思いつくの。パスタの缶詰?ママのチェリーパイ?絶対日本の食生活に備わっていないメニューだと思う。

普段はロックとT.M.Revolutionばかり聴いているので何を聴いても新鮮で楽しい。

 

そんなこんなでキングコングを観てきた。

何もかもデカ過ぎて笑う。

ラグビー部に連れられて全メニュー特盛の焼肉と揚げ物の食べ放題に行ったら伝説のフードファイターと相席になるレベルのボリュームとカロリーだった。

歴代キングコングを観た事がない僕からして、キングコングはスゲー巨大なゴリラだった。

語彙力が溶ける病気の様な表現で申し訳ないので説明すると、例えばゴジラは爬虫類とか恐竜を連想させる巨大な生物ではあるけれど、別にそのままではないのでオリジナルというか「ゴジラ」という存在として認識している。

これに対してキングコングはどう見てもゴリラ。大きな大きなゴリラ。思わず大きな大きな焼きおにぎりみたいなイントネーションになっちゃう。

ゴジラと恐竜を切り離して認識出来たのに対して、キングコングはゴリラと切り離して認識が出来ない。

そこがゴジラ以上にリアリティーを煽るんだけど、劇中の敵キャラがそこそこ良い感じにゴジラ寄りに作り込まれているのもあって「でも主役ゴリラなんだよな」という気持ちが拭えないでいた。最終的には「ゴリラなんだからゴリラでいいんだ、大きなゴリラだぜ?最高ウホ!(ドラミングして咳き込みながら)」という結論に至った。

それでも映画自体はド派手で、一つ空席を挟んで隣に座ったお兄ちゃんがいちいち椅子を揺らす程驚く程にスリリングであった。震度3くらいのリアクションだった。スゲーよ兄ちゃんそれで食ってけるよ。最近僕の隣にマトモな奴座らないな。もうお祓い行こうかな。

単純にパワー!!!って感じで何も考えず楽しく観れたのだけれど、エンドロールの後の展開がマジで嬉しくって、何とか実現して欲しいなーと心の底から思いながら映画館を後にした。

 

平日はまだまだ続くけど、こんな調子で発散しながら細々がんばるぞー。

 

またー。

夜は短し働くよ社会人。

桜の木の下に「闘え!」とグレープフルーツの種を埋めた植栽テロリストのことを春になると思い出す。

輸入物のグレープフルーツをカットしてパック詰めしたものなので育たない気しかしないけれど、生態系に影響を及ぼさんとする悪意は酔いで許されるものなのかどうか今でも考える。

その人は「人と生活出来ない」という理由で旦那だった僕の友達と離婚して今では元気に独りで暮らしているらしい。

友達は離婚による傷心から地元に帰ってしまった。

桜についてはそんな微妙な気持ちになるエピソードばかり増えていく気がしていて、半月〜1月くらいで散ってくれるのが最早有り難い域に達している。

 

さて、普段の影の薄さの反動か散々無職という肩書きをキャラクターと勘違いして日記を書いてきたけれど、心機一転で月曜日から新しい職場に出勤している。

平均年齢もテンションも前職より高く、男女比というより基本的におっさんの様な世界で、想像以上に女性もいるのだけれど、前職の同僚達が如何に物静かで穏やかな集団であったか思い知っている。

前職を図書館だとすれば、今回の職場は鳥貴族かも知れない。

声のボリュームを上げていく必要があるのでボイストレーニングに通いたい。今の時点で基本的に声を張っているので会社を出る頃には喉が少し熱を帯びている。2時間のヒトカラに匹敵する。つまり毎日ワンマンライブをぶちかますアーティストの様な状態にあるのではなかろうか。流石にポジティブ過ぎて自分の発想なのについていけない。

前職は、誰かが喉を鳴らしてお茶を飲む音が聞こえてくるレベルの静けさだった。それが嫌でラジオを流していた。

今回の職場にはそんな心配はいらないけれど、程々を求めてしまうのは贅沢なんだろうか。

とは言え、新職場は非常に和気藹々としており居心地は良い。慣れればきっと上手くやっていけるのではないかと思っている。

こればかりは入社しないと解らない部分でもあるので、ひとつの博打に勝ったのではと期待している。(まだ本当にそうなのかは解らないけれど)

 

そんな職場でキングコングをドンキーゴングと呼び間違い、自分で気付く自爆という形で恥をかいてしまった。

指摘されていればネタにでもなったろうけど、自己完結してしまったが為に周囲を置き去りにして恥ずかしくなってしまったのが悔やまれる。

ドンキーゴングと言えば、小学生の頃住んでいたマンションの子供達の面倒を「保育士の息子」という理由でみており、そこで1番仲の良かったリョウくんとよくプレイした。

リョウくんのお母さんが趣味で焼いたパンをそのお駄賃とし、何故か駐車場にとめられたリョウくん宅の車のルーフテントで食べていた記憶がある。

ちなみにおばさんは趣味でパンを焼いていたのに寿司屋でパートしていた。パン屋じゃないんだ、とずっと思っていた。

 

更に重ねてキングコングと言えば、新人特権の定時退社で「キングコング」か「夜は短し歩けよ乙女」か「ムーンライト」のいずれかを観たいと漠然と考えて調べた結果、時間的に最も早く始まる作品だったムーンライトを観に行った。

ハッキリ言って、巨大ゴリラと童貞大学生との三択にぶち込んで考えて良い映画ではなかった。概要は知っていたのにこの三択にしてしまったのが悔やまれる。

ただ、観た事自体は全く悔いなどあるはずもなく、静かで、美しくて、苦しくなる映画だった。

この映画を家族愛、友情、恋愛、自己肯定などなどどれか一つに当てはめられたら単純で良かったんだけど、全部ひっくるめて「葛藤」という映画だった。

淡々と、それも空白期間をこちらの想像に丸投げしてくるし、それを目や微かな挙動で上回ってくる作品だった。

観終わってから、自分の中から湧いてくる感想を一滴ずつ垂れてくるのを見守るドモホルンリンクルの様な映画だと思った。

 

翌日、再び劇場に足を運び、夜は短し歩けよ乙女も鑑賞する。

直前まで「先輩(CV:星野源)」という事実に耐えられるかハラハラしていたけれど、原作の持つ童貞ブースターをフル出力にしたまどろっこしさとそれに相反するリズムの良さ、圧倒的言葉数(Not語彙力)を過剰なまでの描写とワイルドスピードかな?くらいの豪速球で描き切った作品に仕上がっており、CV:星野源というのもかなりハマっており、おともだちパンチも可愛くって最後まで楽しく観れた挙句にアジカンの主題歌スゲー良かった。

あんなに売れてもあんなに童貞感ある曲が書けるゴッチは本当に凄いし伊地知潔のTシャツはいつだって大事故。

僕は逃げ恥と恋ダンスにおける星野源の2次創作じゃないの?くらい大袈裟かつやり過ぎな公式からの過剰供給が何となく許せなかっただけなんじゃないかと自己分析をするに至った。

とても面白かったのだけれど、隣のお姉さんが後半爆睡してこちらに倒れてきていたので世間的に面白い作品であるかは僕には断言する勇気がないけれど、まー興味ある人は是非観てくれというアレである。

 

またー。

 

無職期間の食生活まとめ。

有休消化日記も飽きてきたのだけれど、ランチ生活が普段と様変わりしていたので記念とまではいかないまでもざっくり記録しておく。

因みに普段は節約と夕飯にご飯をドカ食いしがちなのでコントロールの意味も込めて月曜〜木曜は極力お弁当(奥さんと共同製作)を持参し、金曜のみ外食というランチを基本としている。

それがどこまで滅茶苦茶になっているのかを確認したい。

よって、何も面白くないので余程暇な場合でなければ読む必要もない。5000文字くらいある。

 

1日目

朝:後輩に貰ったお菓子(クッキー2枚)

昼:タコの刺身、ご飯、出汁巻、味噌汁

間:クリームパイ

夕:唐揚げ、カキフライ、しめ鯖、レンコンチーズ焼き、炒飯、ビール

夜:ペペロンチーノ、スモークタン、ハイボール

(感想)

友人と遊ぶとなるとこうなりがちなのかも知れない。間食を含めると5食も摂取している。

夜食はどう考えても余計だった。

 

2日目

朝:おにぎり2個

昼:出雲そば

夕:おにぎり2個、サラダ、餃子、唐揚げ、ビール

(感想)

1人になると急に普通の食生活になる不思議。

デザートは冷蔵庫に入れっぱなしで食べ忘れてホテルをチェックアウトしてしまった。未だに悔やんでいる。客の忘れ物なんて怖くてスタッフさんも食べないだろうし食べ物を大事にしなければならないと改めて心に刻む。

 

3日目

朝:バナナ、ミルクティー

昼:鯛の煮付け、炊き込みご飯、ひじき、鯛のお吸い物、みかん

夕:鯛のオイル漬け(缶詰)、フグのオイル漬け(缶詰)、ビール、チャーハイ、カップヌードル

(感想)

昼が美味し過ぎたせいで夕飯の手配を忘れる痛恨のミス。バカみたいな夕飯になる。

 

4日目

昼:ラーメン、煮卵

間:アップルパイ、コーヒー

夕:寿司

朝は移動でバタバタしており食べ損ねる。ラーメンは下松の牛骨ラーメン。煮卵は半熟ではなく想定外の固茹でで思わず「美味いけどコレおでんじゃね?」と漏らす。となりのおっさんが笑ってくれた。

夜は海沿いで食べ損ねた敗戦処理的な感じで新大阪でお寿司をテイクアウト。真逆のモノを食べた方がスッキリすると学んだので、次回魚介で悔いが残った場合はステーキを食べようと学習した。

 

5日目

昼:親子丼、野菜のかき揚げ、味噌汁

夕飯:自炊

(感想)

朝は抜き、昼は後輩に教えて貰って行った。周りが全員唐揚げ定食を食べていて迷ったけど美味しかった。夕飯は覚えてない。多分自炊。何だろ。

 

6日目

昼:ダッチパンケーキ、ソフトクリーム、スパークリングワイン

夕:チキンラーメン、ご飯

(感想)

朝は抜き。

友人にサシ飲み会をすっぽかされる。次やったら殺す。1人で食べて帰ろうかと思ったけど散財凄まじいので焼け石に水だけど家でラーメン。

 

7日目

朝:パン2個

昼:揚げ出し豆腐、ひじきと菜の花の和え物、棒棒鶏、ご飯、味噌汁

間:塩カルビ

夕:唐揚げ、焼き鳥、漬物、ポテトフライ、サラダ、ハイボール

夜:ロールケーキ、カフェラテ

(感想)

昼にライスを大盛りにしなかったせいで塩カルビ丼を間食するという暴挙。夕飯にお酒を飲むと夜食としてデザートを食べてしまうのでどこか一食抜いた方がいいのかなと思いつつ、3時間くらい散歩していたのでギリギリ許されるのではないかという魂胆。

 

8日目

朝:サンドイッチ2種

昼:ハンバーグ、ライス、スープ

夕:???

(感想)

朝は大好きなメルヘンのサンドイッチ。昼はネット上で大人気のさわやかのハンバーグ。夕飯は家で食べたのだけれど覚えていない。奥さんの手料理だったのではないか、と思っているが健康に良さそうなものを食べさせてくれるので忘れがち。もっと感謝した方がいい。

 

9日目

昼:おにぎり1個、芋羊羹

夜:ステーキ、鰤カマの塩焼き、サラダ、玉ねぎのオーブン焼き、ビール、ハイボール

(感想)

朝は食べ損ね、昼もタイミングを逃しておにぎり1個と芋羊羹。

夜はceroみたいな男性店員と客で溢れるお洒落な店で卑猥なTボーンステーキなどをガッツリ。店員の声が軒並み小さくてメニューの説明が全く聞こえなかったけど顔が好みだったから笑顔でお礼を述べ続けた。

 

10日目

朝:ホットケーキ、目玉焼き2個、ソーセージ、サラダ、カフェラテ、野菜ジュース

昼:天下一品のラーメン(こってり)、炒飯

夕:鶏ハムとキノコの炒め物、お味噌汁、ご飯

夜:ポテトチップス

(感想)

友人が泊まっていたので朝はファミレスのモーニング、昼は付き合いで天下一品。

天下一品のこってりは喉にザラザラが残るけど油っぽくないので意外とスルスル食べられる。

夕飯は奥さんの手料理。ホッとする。

 

11日目

朝:卵かけご飯

昼:鳥の天ぷら、ご飯、サラダ、味噌汁

夕:白菜のコンソメスープ、ほうれん草と卵の炒め物、かまぼこ、ご飯

(感想)

卵かけご飯をTKGと書く人は信用出来ない。

昼のとり天は気になっていた鳥専門店に入ってみたものの、大分県で食べたものの3分の1くらいの美味しさで普通に凹む。大分県のソレの味さえ知らなければ美味しい!って言いながら食べていた気がする。恐るべし大分県

夜は自炊。蒲鉾は山口で買ってきた良いやつなのでわさび醤油で。美味しかった。

もう一品作れるくらいの時間的余裕があるのに気持ちがついていかない。堕落している。

 

12日目

昼:すき焼き、ご飯、ビール

夕:ニラ入り豚の生姜焼き、ほうれん草の味噌汁、もやしのナムル

(感想)

朝は抜き。

昼は万博公園に行こうと思い付きで乗り換え駅まで来たのにすき焼きに肉を追加した挙句にビールを飲んでしまい2000円。働いていた時のランチの4日分を平気で投じている。

ニートは金が掛かるなーと思いながら外を眺めているとサラリーマンと目があって気まずい。ビール飲んでごめん。

夕飯は自炊。今度は僕がサシ飲み会忘れてて作り終わった後に気付く。申し訳ない。

 

13日目

昼:鶏胸の塩焼き、ブロッコリーの炒め物、白菜のクリーム煮

夕:串カツ、ハイボール、ミックスジュース、キャラメルスチーマー

(感想)

朝は抜き。

奥さんの夕飯に作った料理を遅めの昼食に食べる。夕飯は好きな人と串カツ。久し振りに会えたので嬉しいかったけどほぼ転職トーク。デザートにスタバでキャラメルスチーマー

 

14日目

昼:ウインナー、ご飯

夕:うるめいわしのソテー、水菜のサラダ、もやしの味噌汁

(感想)

朝は抜き。

昼は適当に済ませ夕飯を作り置き。休みも続いてくるとメニューが段々主婦めいてきて普段作らないものにチャレンジし始める。

魚がメニューに登場してくるのに14日掛かったので胃を主とする体内年齢は思ったより若いんじゃないだろうか。

 

15日目

昼:???

夕:焼肉丼、豚バラの塩タレ焼き、冷麺、ビール、ハイボール、砂肝、牛スジみぞれポン酢、筍の煮物

(感想)

朝は抜き、昼は失念。夕飯は友達がサッカー観戦がてら泊まりに来たので好きな店に行った後に宅呑み。

投函されていた良く分からない広告を読み、ゲラゲラ笑う。気付いたらソファで寝ていた。休み中、睡眠の半分をソファでとっている気がする。良くはないんだろうけど、この気怠い感じが好きだ。コタツで寝てしまうのに似ている。

 

16日目

朝:ベーコンエッグ、ご飯

昼:カレー

夕:ポップコーン、アイス、リンゴのコンフォート

(感想)

久々に朝ご飯を食べた。泊まりに来ていた友人が何故だか送ってくれた立派なベーコンを贅沢に使ったベーコンエッグを奥さんが作ってくれた。美味しかった。

昼は変な時間に山盛りのレトルトカレーを食べてしまい、夕飯はお菓子で誤魔化して就寝。

 

17日目

朝:大葉とブリの和風パスタ、サラダ

昼:エビフライ、ヘレカツ、コロッケ、ハンバーグ、サラダ、ライス、味噌汁

間:ケーキ、カフェラテ

(感想)

ランチを約束していたので朝ご飯を抜こうと思って家を出たものの、アホみたいにお腹が空いたのでボリュームの少なそうなお洒落な店に待ち合わせの1時間前に駆け込む。お洒落な店のボリューム控えめのパスタはこういう時に便利。その1時間後にかなりのボリュームの洋食を平らげ、ご飯もおかわりする。

流石に無計画だったのかケーキを食べて以降は何も食べる気にならず、夕飯にと作り置いた焼きそばと味噌汁には手をつけずに就寝。この不規則さは心が乱れているのかも知らないとボンヤリ。眠りが浅く、何度も起きた。

 

18日目

朝:焼きそば

昼:ステーキ重、サラダ

(感想)

昨晩食べなかった焼きそばを朝から食べる。作り過ぎた様で半分くらい残ってしまったので自分の夕飯は焼きそばに決定。

昼は映画を観に出ていたので気になっていたステーキ重が食べられる牛鍋がメイン?のお店に行ったらタイミングが悪かった様で混雑のピークの尻尾を担ってしまい1時間待ち。

そうそうこんな列に並ぶことも無い性格なので残り少ない無職期間の記念にと一人で並ぶ。自分が入店する頃にはピークが過ぎていた様で並んでも20分くらいでは、という後続の長さだった。脂身が少なくて、焼き具合もしっかり目でサッパリした肉塊はボリュームがあり、孤独に耐えて並んだのもあって余計に美味しかった。

夕飯は食べ残した焼きそばの残りを食べた。

 

19日目

昼:鳥ささみとほうれん草の炒め物、ご飯

夕:揚げ物多数、ハイボール

(感想)

朝は抜き。昼は前日の夕飯に奥さん用に作ったものの残りを食べた。夕飯を作り置いて(これも残りは翌日の僕の食事になる)友人と飲み会。

帰りの電車で寝過ごして歩いて帰る羽目になる。

 

20日目

朝:蒲鉾とほうれん草と椎茸の炒め物、キャベツのコンソメスープ、ご飯

昼:いちごとチーズのパンケーキ、ホットショコラ

夕:サラダ、煮卵、餃子、ご飯

(感想)

朝は昨日の夕飯のおかず。炒め物の味付けを失敗しており美味しくなかった。

昼は行列に並んでパンケーキ。甘過ぎて胃もたれ、今ゲロ吐いたら甘そうだなーという感想。

昼食の破壊力から頭が回らず、夕飯は断念してセブンイレブン

 

21日目

昼:豚の生姜焼き、つくしの佃煮、サラダ、ご飯、味噌汁

間:ナッツラテ、チーズケーキ

夕:焼肉、サラダ、ご飯、わかめのスープ

(感想)

朝は抜き。

元同僚のオススメを受けた北新地のお店でオススメの定食を食べる。美味しかった。夜は中々「これが北新地や!」な値段であったけれど昼はお得な1000円でご飯とお味噌汁がおかわり自由。

間食として猫カフェでラテとチーズケーキ。猫に夢中であまり味は覚えていない。

夕飯は元同僚に呼ばれて焼肉。この休みは元同僚に沢山会えたのであまり寂しさに実感が伴わない。これから新しい環境に翻弄されながらジワジワと寂しくなるのかも知れない。

 

22日目

昼:ハムとチーズの塩パンサンド、5種のナッツパン、カフェラテ

間:菓子パン、ポテトチップス

夕:よく解らない名前だけどお洒落で美味しい料理とお酒

(感想)

朝は抜き。

昼は美味しいパン。夜は美味しくてお洒落居酒屋。ただし料理のネーミングセンスが謎。エビを焼いたり、美味しいパスタを食べたりした。

店員の女の子にスゲー不貞腐れた子がいて、その子があんまりに怖かったので最終的に「如何にその子に気分良く働いて貰うか」みたいな立ち位置で下座についた宿命として暗躍した。

最後まで怖かった。

 

23日目

昼:カップ焼きそば

夕:焼肉丼、冷麺、枝豆、アイス

(感想)

朝は抜き。

昼はカップ焼きそば。最寄りの文具店で色鉛筆の単色バラ売りがされておらず、結局100均で12色入りを購入。便利な世の中だけど気分的には文具店で買うというのが好きなので少し寂しかった。

夕飯は焼肉丼。この休み中に同じ店に2度行くとは思わなかった。

 

意図的に色んなお店で色んなご飯を食べた休暇が終わる。

とても楽しく、とてもお金を使った。

食べることは楽しくて、辛いことも一時的に忘れられるし、達成感がある。

上手く社会に最適応しながら、また美味しいご飯を食べたい。

 

またー。

2017.03.24 Base Ball Bearを観てきました。(@なんばHatch)

大好きな絵を描く人と串カツを食べた。

無職という人生初の状況に舞い上がり、普段殆ど人と接さずに暮らしている為に饒舌になってしまったけれど、同年代の人に話を聞いて貰えて、話も聞かせて貰えるというのは何より心が穏やかになる。不安の肯定とはこう言う事だろうか。

家とスーパーや薬局、クリーニング店との往復で1日を終え、ワイドショーでしか世間との共通の話題がない専業主婦というのは2017年において若干選ばれし民とも言える豊かなポジションであるものの、帰って来た夫にその日のニュースを喋り倒す描写をドラマなどで見かけると、今なら気持ちが本当に良くわかる。痛い程解る。だって勤めていた頃は芸人が不倫してても何とも思わなかったけど、会社を辞め、プライムビデオを眺めて時々笑っているうちに夕方になっていたりするとヤフーニュースのトップの項目に一喜一憂してしまうからだ。持ち合わせて無かったハズの視点で根拠不明の正義感が湧いて来て煽られるというか。

真昼間の銀座で自分に何の影響もない芸能人のスキャンダルについてインタビューを受ける無職や主婦を肩書きに持つ人たちの強い憤りは社会との接点を求める気持ちがそこそこの割合を占めるのではないかと思った。

その影に足をすくわれそうになる度に、少し仕事が恋しくなる。そして、FF5のアビリティ(乱れ打ち)の為に全く好みでもないジョブである狩人を極める必要があった小学生時代を思い出す。あれは仕事の我慢フェーズの疑似体験だったんじゃないだろうか。キッザニアなんてなくても、FF5のおかげで社会人を10年勤めることが出来たし今後も続けていく。ジョブすっぴんに魔法剣、二刀流、みだれうちを備えた対ネオエクスデス仕様のバリバリのサラリーマンにはあと何年で到達し、その後何年働き続けなければいけないんだろう。リボン装備を上手く活用出来るくらいの要領があればさっさとそこに辿り着けるんだろうけど未だにない。レベルを上げることで勝とうとする域から次こそ脱したい。頭使えよ!って定期的に誰か言ってくれ。僕はよーし頑張るぞー!と毎日夕方になると思うし、結局その日観た映画を反芻しながらそのうち寝てしまう。なんの話だろう。

ていうか単純に、そろそろ働かないとマジで会社に行くの嫌になりそう。それはそれで怖い。

 

とりあえずアクティブに、とは言え室内から室内への移動なのだけれど過ごそうと思い、夕飯の作り置きをしてからヒトカラに行ったら開店直後だった模様で老人と学生で構成された受付待ちの列に並ぶことになる。「お前ら全員足して割れば俺が正解だろ!!!」と意味の分からないことを考えているうちに無事に入店して、程々に歌う。

その足で映画館へ行って一番間を空けずに観れそうだったSINGを鑑賞する。

滅茶苦茶面白くて、楽しくて、一緒に歌いたい衝動に駆られるスカッとするストーリーだった。何か観終わると片付いていないことだったり、そもそも腹立つだろコレみたいなポイントが追いかけてくるんだけど、それもこれも面白かったのでもー全然どうでもいいです!って感じだった。

一緒に歌っていい応援上映みたいなのやってくれないだろうか。字幕版を観たんだけど普通にもう一度字幕版を観たい。

その後、ライブ。

 

2017.03.24 Base Ball Bear@はんばhatch

周りの客の話題が仕事の話か就活の話ばっか。

キャリアの長さをこういうポイントから感じる。エレカシとか行ったらどんな話してんだろうとか考えてしまう。保険とかローンの話してんのかな。流石に関節の話まではしてないだろライブに来るくらい元気なのだから。いやコレ死ぬ程失礼な話だな。申し訳ございません。

始まるまでに毒という毒を丁寧に並べておくと一音目でこう、ガシャーン!!となぎ払ってもらえるから皆そういう事を話すんだろう。僕も並べられるものを並べられるだけ並べる。

時間が余ったので後輩が同じマンションの住人にストーキングされた挙句下着泥棒された事を示談で片付けその金で引っ越して家電を新調した話を思い出し、結局何を新調したのかまでは聞いていなかったな、ていうかストーキングからの下着泥棒で示談という選択肢あるんだ、でも確かにただでさえ怖いのに逆恨みとか死ぬ程怖いよな、そりゃ可能性として示談もあるよなとか考えているうちに客電が落ちてライブが始まってしまい完全に場の空気に乗り遅れる。自分にガッカリだよ僕は。

BREEEEZE GIRLから始まったライブ、小出氏の声がかなり固くてビックリした。背後に木下理樹の亡霊が視えるくらいの出力で宗教法人化(最早褒め言葉)はまだ早いぞ!と思っているうちに伸びやかになってきて安心した。

今回は投票で楽曲が決まってるらしく(どれを演奏するかは会場により変わるみたいだけど)、明らかにカーストが低そうな僕たち私たちバンドBファンが選んだカースト上位の曲が見事にベスト盤ツアーっぽくなくて流石だぜ、やっぱり皆大好きというセットリストだった。

彼氏彼女の関係、Transfer Girl、大好きなshort hairなど嬉しかった中で、特に感激してしまったのがLOVE LETTER FROM HEART BEATだった。会場もイントロ鳴った瞬間にどよめいていた気がする。

ほんわか穏やかで明るいけど切ないこの曲はコンセプトがしっかりしたライブをする彼らのセトリからは外れがちで、生で聴いたのは初めてかも知れない。聴けて幸せ。

アイドルネッサンスが歌っているのを聴いた以来の17歳と、曖してるのUS感半端ないぶっとい小出氏ギターソロもとても楽しかった。

Tabibito In The Dark、yoakemae、海になりたい(part.2)の流れが圧巻で、サポートギターの弓木さんのソロがこのライブで一番強烈だった。ここまで前任フルカワさんや田渕さんよりも淡々としっかり目に弾いていた分、豹変とも言えるブチかまし具合は目が点になるレベルだった。

KIRINJIのメンバーという知識しか無かったのでこんなに弾き倒す様な演奏をする人だったのか!と滅茶苦茶驚かされた。

本編ラストはPERFECT BLUEで爽快に締め。

アンコールは新曲と、The Cutを小出氏ラップで演奏して終演。

小出氏ラップは本人が好きなだけあって滅茶苦茶軽やかでカッコ良かった。最後まで汗をかいてしまう超楽しいライブだった。

汗が冷える前にバタバタと帰宅。心地よい疲労感で今日はよく眠れそう。

 

またー。

平日、すき焼きコール。

退職した同僚や知り合いが軒並み有休消化中にありとあらゆる病院に行きまくるので何故だろうと思っていたものの、いざ自分がその立場になると気持ちがわかる。

平日に病院に行っても惜しくないくらい時間があるのだ。とりあえず1つ受診したものの、この勢いで皮膚科やら歯科などもハシゴしてやろうかという気持ちになる。予約無しで飛び込む気になれず控えたけれど、皆この様な衝動でもって一気に自身をリペアするのだなと納得いった。

時間があるので一駅程度の距離なら徒歩で散歩してしまうが、1人で日中が完結することに不安を覚えるのか、昼食を外食で済ませることが増えたし時間があるので散財も増える。

働いていないと自分が客となりお金を使わないと基本的に社会と接点がない。

専業主婦が外にランチを食べに出る気持ちが解る。いや、家事を立派にこなしているので僕より全然偉いんだけど。

「また働き始めるとそんなに遣う時間もないだろうから」と言い訳しながら食事をするし買い物をする日々。

プロの無職からすれば僕は全然覚悟が足りないのだろうけど、プロの無職に対しては「いや働けばいいじゃん」と返したい。

 

近所のクリーニング店にスーツなどを持って行ったら、「ここは初めて?」とフランクに聞かれて「はい、初めてです!」とその日初の対人発声だったのでボリュームのコントロールが効かず驚かせてしまう。元気でごめんな、否、元気でないからコントロール利いてないんだよな。

恥ずかしながら、そこそこするコートを購入したのが初めてだったのでブランド用のクリーニングの値段に度肝抜かれて「お金持ちってこれを平気な顔して払ってるんだな」と目が死んでしまった。

それはそうとして今後、外に出る前には発声練習をしようと思う。RADWIMPS野田洋次郎はライブ前にACIDMANを歌うらしいぜ。滅茶苦茶昔のロックインジャパンフェス増刊号に載ってた。選曲はどうせ赤橙とかじゃねえの?知らんけど。

野田洋次郎をパンパンに太らせたみたいな高校のクラスメイトの顔は思い出せても名前が出てこない。何の好感も憎しみもない人間から順番に記憶から消え去っていく。僕も大体の人間の中からいなくなっているんじゃなかろうか。

そんな事を時々考える。

初めての彼女の名前を思い出せないのは流石にどうなんだろう。苗字しか出てこない。せめて向こうもそうなら良いんだけど。

 

天気が良いので思い付きで万博公園に遊びに行こうと家を出るも、乗り換えの為に降りた駅ですき焼きを食べ、ビールを飲んで気持ちよくなってしまったので帰ってTSUTAYAのカードを更新してCDを借りて帰ってきた。

文字にするととんでもない無計画っぷりだけど、文字にしなくてもマジ何してんだろと自分で感じていたのでそっとしておいて欲しい。

TSUTAYAはクレジット機能付きにすれば更新料が無料と解っていても平気で年1回利用しなかったりするし、クレジットカード自体殆ど使わない生活をしている為、忘れてて結局年会費を取られるパターン(年会費無料でもクレジット利用しないと1000円くらい取られる)になりそうで結局300円くらいの更新料を払って普通の会員証を使っている。

借りたCDをパソコンに取り込んだものの、手持ちのT.M.Revolutionを歌いながら聞き続け、カラオケに行った時よりも声が枯れ気味になってしまう。こんなことならカラオケに行けば良かった。

やっぱり5月の埼玉スーパーアリーナ公演行きたいな・・・という思いがムクムクと膨らんでくるけれど新生活で死んでる可能性が高いので決めきれない。もう少し悩む。

 

テレビをつけたらWBCの準決勝が流れていて、日本は負けてしまった。普段スポーツニュースなどで見かける人たちという印象だけれど、その人たちが悔しそうな顔をしているのでこちらも悔しくなる。

轟々としたU.S.Aコールを聞きながら、それがネット上のネタ的なものでなく実在したコールなのだという衝撃が大きく、笑ってしまった。

そりゃあるよな。当たり前だろと冷静になれば思うんだけど。

 

久しぶりに日記らしい日記。

 

またー。

有休消化日記。

有休消化になり、平日の恩恵をフルに受けようと思い、やってみたかった事をしている。

とは言え、あまりアクティブではないので自分に疲れが出ない範囲で(例え疲れても次の日も休みなので良い気もするのだけれど)試みている。

 

退職直前の「ララランド」から始まり、「この世界の片隅に」を2回観た。

この世界の片隅に」は1度目で滅茶苦茶泣いて退席時に前に座っていたカップルが振り返ってこちらをガン見するレベルで、2回目は流れが解っているから平気だろうと思ったら、来るぞ来るぞみたいな感じで1回目よりも酷い泣き方となり、隣に座って泣いていたおばちゃんにティッシュを頂戴するレベルだった。

良い映画だったねーみたいな話をしながら歩いているとエントランス的な所でコーヒーをご馳走になってしまう。

恐縮していてしまうも、後半からシー◯ズの様な話に切り替わってしまい、解るんだけど解らない、むしろ解りたくないというか「透明な涙でも同じ色ではないのだな」と詩的に勉強になった。同じ理由で泣いてなかったというのは結構ショックだ。違って当たり前なんだけど。

それにしても「この世界の片隅で」はとても良い作品だった。1点だけどうしても疑問が残るんだけど(象徴的に取り上げられていた紅の出自と元の持ち主?の名前が誰なのか)これは原作を読めば解決出来そうと思って購入。またちゃんと読む。

 

 支店にいる同期に挨拶に行く為に東京へ。

後輩とのランチをブチ込んだら東京に行くのに観光に費やす時間があまり無くなってしまい、空き時間は映画でも観ようと思っていた。

結果としては天気が良いので靖国神社や皇居を散歩してきたらという支店の元同僚たちの総意に従う感じでブラブラした後、何故か後輩の仕事を手伝って業務をこなした。

同期との飲み会は重たい話ばかりで、わざわざ自分から送別会に出張に来たハズがそんな話は殆どなかった。別にいいけど。

 

翌日、朝から浜松の支店に行く為にまた新幹線。三連休初日ということで普通車という普通車が完売しており、自由席もこれは座れないのではと怯えてチャレンジもせずグリーン車の切符を購入した。グリーン車はガラガラだった。

浜松は駅の北側が発展し、南側はジワジワと衰退しているという話で、わざわざランチの為に出てきてくれた後輩によると駅の周辺に5件もスタバがあるというスタバ大好き市らしい。

実際随分スタバが多いなという印象ではあったけれど街の規模を考えれば過剰供給ではなかろうか。単純に甘くて華やかなコーヒーが好きな人たちなのかも知れない。

ハンバーグの有名チェーン店さわやかへはバスで10分程度。

お昼時ではあったものの1時間程度で席につけたのはラッキーだった気がする。

食べ方の作法などを教わりつつ、食べる。

ドッシリしつつもギトギトしておらず、しっかりした肉の味がするハンバーグで、250gという大ボリュームでお腹いっぱいになった。

最後まで飽きることなく美味しかった。

その後は、お茶しながら色々話を聞く。

支店が違うので実態が掴みきれていなかった後輩の悩みなどを延々と。解決してあげられる事は最早少ないけれど、聞いてあげるだけで楽になる部分もあるだろうし、微力ながらどうにかしてあげられたらと思う。

後は単純に仲の良い後輩に会えた事がとても嬉しかった。支店に行ったら休日出勤していた同僚にちょっと文句を言われる。

新幹線で帰宅。高いがやっぱり高いだけあって速い。

 

その翌日は元同期や仲の良い元同僚と大阪で飲み会。100gあたり1000円のTボーンステーキの重量は骨込みのソレとのこと。どの料理も美味しく、落ち着いたお洒落なお店であったものの、カットされて提供された700gのTボーンステーキのTボーンが御起立状態で配されており禍々しくさながら肉欲案件であり、全然お洒落じゃなくてゲラゲラ笑ってしまった。

せめて、もう少し上品に生きたい。

重たい話を3日連続で聴く。もうお腹いっぱい。僕が好きで勤めていた会社は色んなところに穏やかな地獄が横たわっている荒地だったのかも知れないとボンヤリ思う。

それでも皆大好きな事には変わりなく、これが社会生活というものかとしみじみ考えた。誰もが何かを我慢しつつ自身と相手をそれぞれのバランスで思いやりながら生きている。

我が家に泊まる元同僚と終電に揺られて帰り、ポツリポツリとそんな話を深夜までして就寝。

 

更にその翌日、恋愛に悩む元同僚を思いつきで占い屋さんにブチ込み、同席を試みるも拒否されてしまい、占って欲しいこともなかったので1人で待ちぼうけを喰らう。

お昼を食べてお土産の買い物に付き合ってお別れ。随分久し振りに会った気もするけれど懐かしさは微塵もなく、近いうちにきっとまた会うだろうからあまり寂しくもなかった。

こう思える様な元同僚がいるというのは恵まれた事なのかも知れないなーとウトウトしながら帰宅。昼寝したい。

 

またー。

会社辞めた日記。

キャラメル色のコートを着た社会人バンドマンとすれ違うのを密かな楽しみに通勤していた。

そのバンドはメタルへの愛を拗らせた結果としてのパワーポップを鳴らすという貴重な存在で、普通にCDを買い、頻度は高くはないがライブを観ていたバンドだった。そのフロントマンがキャラメル色のコートの彼だった。

「キャラメル色」ではなく「キャメル色」だと後輩に指摘されたけれど、キラキラした目でガツンとポップを歌う彼にはキャラメルの方が合っている気がして、キャラメル色と書いている。

決して俯かず、かと言って胸を逸らしてグングン歩く訳でもなく、物静かに真っ直ぐ前を見て歩く彼とすれ違えるのが楽しみだった。

頻度としては週に3日くらい、勿論向こうはこちらを認識していないので一方的にではあるものの、社会人でありバンドマンである彼が、僕も生息するフィールドである社会人としてもしっかり生活している事が嬉しかった。

「好きな人と偶然同じ持ち物を所有している」という事が嬉しい、そんな感じで。

でも、彼がキャラメル色のコートを脱ぎ、僕が濃紺のコートを仕舞う日が来るより早く、その楽しみは終わりを迎える事になった。

10年以上勤めた会社を辞めたからだ。

彼が、ではない。

僕が、辞めたからだ。

 

会社の事が好きで、同僚の事も誇張も無く皆大好きで、ずっと一緒に働いていきたいと思っていたけれど辞めてしまった。

会社の事が好きなままで、同僚の事も大好きなままで辞める事にした。

慢性的な長時間労働で、10年後身体がもたないのではないかという不安が大きかった。10年後、そんな状態で転職活動をする気力があるかという不安と、そこで壊れて使い物にならない姿を同僚たちに見せたくないというおかしなプライドがあった。

 

まだまだ生きていく為に働く必要がある。それを考えると今がベストなタイミングだと考えて動き出そうとしたのは年始だった。

仕事初めから残業などやってられないと早く帰ろうとした所で直近指導を任されていた後輩(会社都合で途中でペアを解消された)に誘われて喫茶店へ。ペア解消後の仕事の精神的負担から退職したいと相談を受けた。

実は僕も退職しようと思ってたんだよねー、などと言える訳もなく、慰留を試みる。

あれこれ別のキャリア案を提示しつつ、同じだけ時間を掛けて転職のプランについても話し合い、結局転職の運びとなってからも色々と世話を焼いているうちに一月近くが過ぎていた。

(転職のサポートまでするというのは完全に会社に対する背信行為でもあるので、全てが済んだ後に先輩にチクチクと注意を受けた。)

自分の転職活動の遅れに焦りは無かったものの、もし慰留に成功していた場合には引き止めた張本人がしれっと退職する展開となるので2人とも退職するという流れが一番自然なのではと思った。言わなかったけれど。

後輩が退職したのを見届けてから本格的に転職活動を再開し、ハローワークで情報の登録をしながら転職に至った経緯を話す。

勿論仕事だからなのだろうけど、担当してくれた方は非常に理解を示し肯定してくれたので心が軽くなった。

その場で規模や条件が良かった2社の紹介状を発行して貰って帰った。

年が明けてから一度も土日が2連休であった事が無かったので腹いせに休日出勤をしている職場で履歴書を書いた。

 

転職サイトに登録もしたけれど、ピントが微妙にズレた求人が多く、これが自身の見通しの甘さに依るものなのかそれとも転職サイトの妙にゴリゴリしたポジティブさに対する不信感なのか殆ど使わなかった。

ハロワに比べて見やすくはあるものの、結局条件の良い会社はどちらでも自分で更に調べることになる為、どちらも運みたいな所がある様な気がする。というか転職サイトの方が掲載に金が掛かる分、見栄え良く載せて貰えている気がする。

友人に転職を仄めかした所、余程暇だったのか同業他社の求人を検索しURLを送ってくれたのだけれど、それが現職の求人だったので滅茶苦茶笑った。給与モデルが完全に僕のソレだった。

 

職務経歴書の作成も、履歴書の書き方も後輩と転職活動の話をする為に下調べが済んでいたのでスムーズに作成出来た。

面接の印象としては10年を1つの職場で過ごし、順調にキャリアを重ねているというクリーンさが大変にウケた模様で2社とも内定がスムーズに出た。

他にも探そうと調べてみるものの、複数の行き先を一度に提示されるともうこの中から選ぼうという気分になった。

 

 上司に辞めると伝えた時、上司は少し泣いて「決める前に相談して欲しかった」と言ってくれた。それを見て、逆に相談しないで良かったと思った。優しい人だ。とても好きだから、相談したら結局辞められないと改めて感じた。

敏感な後輩に勘付かれ、呼び出しを受けて白状させられた。

人伝に広まるのが嫌だったので、徐々に近しい後輩や同期に報告していった。リアクションは「何でですか」「置いていかないでください」「無理です」「考え直してください」と本当に涙が出る様な内容ばかりで辛くなったし、ここでもまた誰にも相談しなくて良かったと思った。

 

業務は送別会当日までバタバタで、送別会を主役が遅刻するという事態に陥った。

机の片付けも中途半端で、「残り全部捨てて掃除しといて100円あげるから」と後輩に依頼した。

自分が送別会を開いて貰えるというのは当然だけど初めてで、一番仲が良かった後輩から花を貰う時にこの子と一緒にいられないのかと思うと初めて涙が出てきた。

寄せ書きを渡してくれた後輩も大好きな子で、あまりに大きなものを捨てていかなければならないのだと思い知った。

本当にこの職場の人たちが好きで堪らないんだなと思った。送別会は結局4次会まで到達し、酔って寝てしまった後輩にもたれかかられながら丼を食べた。美味しくなかったけど、その味を忘れたくないと思った。

 

先輩や後輩たちと個別で焼肉や飲み会、旅行にお茶をするなどの約束をした。きっと寂しいっていうより心配してくれているのだと思うし、寄せ書きも信じられないくらい愛されている事を実感する内容でビッシリで、自分がここまで慕われているとは思わず、人の寄せ書きを間違えて持って帰ってきたのではという錯覚しそうになるレベルだった。

新しい職場への不安はいくらでもあるけれど、負けてられないという気持ちになった。絶対にこの人たちを安心させたいと思った。

 

帰り道、ふと通勤中すれ違う彼のバンドの曲を聴きたくなってタクシーの中で聴いた。

歌詞も曲調も、あまりに出来過ぎていて泣けもしなくて爆笑してしまった。タクシー運転手はヤバイ客乗せたかな?みたいな感じでこちらを伺っていた。ごめんな。

僕はまだまだ社会人として生きていかなければならない。

面倒なんだけど気質的に社会と接点を持たないと人間として機能出来ないんだから好都合だって思い直したい。

社会人としての自分だけは、実際どうだか知らないけれど、それでもあのキャラメル色のコートに負けず、しっかり前を向いて歩いている様に大好きな人たちからだけでも見えていたらいいなと思った。

https://youtu.be/-FmiszMXHEM

いつかライブを観た時に、昔勝手に励みにしてましたって言えたらいいなと思う。ファンの人は万が一コレ読んでもチクるんじゃねえぞ。そういうの野暮っていうんだよ。

働く男、そして生活はつづく(何故か唐突な星野源)

 

またー。