はーいマジ長いし特に誰にも良いことないユーリ!!!on ICEにハマりました感想文の後編さっさとはじめまーす。ディーン・フジオカが未だにどういう存在なのかよくわかりませんが、予想の第1候補の陸上選手も第2候補の金融コラムニストも外れてて、じゃあもう何者でもいいやの精神で問題なくやっていけそうですよろしくお願いしまーす。
ちなみに前編はコチラ。
マジで今更!誰も得をしない・させない「ユーリ!!!on ICE」超超雑感帳【前編】 - 性格の悪そうなBLOG
では以下、後編。
【第7滑走:開幕グランプリシリーズ やっチャイナ!!中国大会FS】
中国大会のフリースケーティング回。
ショート首位発進によるプレッシャーという、完全に追われる立場に慣れていない勇利が見てて辛い。
それはそうとクリスがペットボトルで水を飲む時、口いっぱいに含んで飲み込むの可愛いですよね。ある種のギャップというか、表現としてのキュートさとは違う素の可愛さっぽくて良い。
例えとしてどうかと思うけど、サッカードイツ代表のレーヴ監督がキメキメの険しい顔で鼻ほじってるのとそんなに遠くないと思う訳です。あ、ちょっとその振りかぶった角材下ろして貰っていいですかね、誤解とまでは言わないけど、僕ら時間と機会さえあれば分かり合えると思うんですよ。レーヴ監督イケメンだし。
ピチットくんは天真爛漫なのに何の気負いもなくタイの未来を自分で背負って滑っているの、本当に王族か何かなのかなと思ってしまう。
勇利とヴィクトルの痴話喧嘩は関係性が決定的になった気がする。
ヴィクトルが声を荒げたのはこの時が初めてだと思うのだけれど(そして最終話の冒頭が最後のたった2回)、ヴィクトルのコーチ辞める発言は非常に男性的な発想だと思った。
僕はどちらかと言うと勇利の主張は「いや、それ解れって無理だろ」的に理解出来ない部分が多い。「僕が勝つって僕より信じて」と泣く勇利は女性的な物の考え方をしている気がする。実際どうなんだろう。
コーチとしての配慮の足りなさをからかいという行為で慰められて許されるヴィクトルのポカンとした顔も、出し尽くしてスッキリした故に何気無い感じで許してしまう勇利も完全にカップルのソレで、観ていてちょっとアニメのジャンル変わってませんか?って感じだった。いや、変わってないけど、この作品がそういう作品であると強く認識させられたシーンだった。
自分のメンタルの弱さを棚に上げつつも折り合いをつける成長っぷりをみせる勇利はヴィクトルの存在あってのものだし、そのヴィクトルの想像を超える為にジャンプの構成を変えて滑るという力技での恩返しを果たそうとする姿に愛の証明を見た気がする。
その姿勢に実際ヴィクトルも心掴まれているので良かった!と普通に観てて思った。スゲー今心繋がった!みたいになった。何言ってんだろ僕。(構成変更を考えながら滑ったり、フリップに変えず転倒してなかったらもしや逃げ切れたんじゃないか、というのは本当の本当に無粋な考えである)
ヴィクトルによるロシア大会での優勝発言を受けて「モスクワでボルシチにしてるよ」と吐き捨てるユリオのタッチが1人だけマクロス風だったの笑った。撃墜される。
【第8滑走:勇利vsユーリ おそロシア!!ロシア大会SP】
ユリオ可愛い祭り25分スペシャルの会場はコチラでよろしかったでしょうか?
お爺ちゃんに飛びつくユリオ、お爺ちゃんのピロシキを食べるユリオ、ユリオのカツ丼美味しい発言にムッとするお爺ちゃん、ヴィクトルと勇利に嫉妬するユリオあああ可愛い。
どいつもこいつもキャラが濃いのだけれど、JJのウザキャラっぷりを超えてくるシスコンのニッキーの浮かれっぷりと妹サーラのリアリストっぷりの対比は中々凄まじい。
会場の歓声に喜ぶヴィクトルのネクタイを引っ掴む勇利、もう完全にアレですねご馳走様、ありがとうございます。
そんなこんなでPBを更新する快演をみせた勇利に「どけ、豚」と有り難いお言葉を述べつつも、アガペーの完成に至っていないという自己分析から飲まれそうになるユリオが、単純なジェラシーで持ち直してしまうのがマジ15歳って感じでたまらない。(しかも序盤荒れてるというオマケ付き)
温泉 on ICEの負けがユリオを変えたという自覚があるからこそ2人に対しての思い入れがどんどん強くなっているのだろうなと思っていた。
JJのウザさはナオトインティライミ的なものを感じる。何一つ間違ってないし明るいのにファン以外を苛立たせる才能がある。
あ、マッカチン危機に対しての勇利の気遣いとヴィクトルの決断は、もう選手とコーチじゃなさ過ぎてついていけません!アニメだったわコレ!!
【第9滑走:勇利vsユーリ おそロシア!!ロシア大会FS】
お爺ちゃんのカツ丼に対する負けん気可愛い。カツ丼ピロシキ食べたいけどスゲー太りそう。
シスコン根暗九州男児イタリア人(凄い矛盾)の1人だけディズニー級のラブに到達しちゃってる感と、それが上手いこと伝わりきらない(というか伝わった上でスルーされてる)のが滅茶苦茶面白かった。
ユリオの華麗さとど根性のコラボが結実したフリースケーティングを受けて、今度は勇利が引き上げられていくかと思いきや、結局ヴィクトルと自分の絆ばかり湧き出てきて、それを心から応援しつつ見守るユリオが不憫でならない。ユリオは勝ちにもヴィクトルにも勇利にも基本的に片想いな所があってたまんない。勇利がユリオを見ない分、僕がユリオを見てるからいいんですけどね。何言ってんだろ。素面で書いてるハズなんだけどな。
JJの大陸思想というか大国思想マジ腹立つんだけど憎み切れないのは、本当に気持ち良い性格ではあるからなんだろうな。腹立つけど。
そのJJに、コンディション最高で自己ベストなのに負けてしまったにも関わらず、勇利の誕生日を覚えてて秘蔵のカツ丼ピロシキをプレゼントして励ましてあげるユリオが優し過ぎる。
それなのにバカップルはプロポーズフェーズに突入するし、もうやってられませんね。
【第10滑走:超がんばらんば!グランプリファイナル直前スペシャル】
唯一のキャラ個性プレゼン大会。
あまり物語的に重要じゃないせいで思い入れが薄いので手短に。
まず冒頭でヴィクトルが使っているiPhone的なもののカメラ表示が日本のソレだったのが笑った。
JJがヴィクトルに名前を覚えられてないのは流石に可哀想になったし、ユリオが「サングラスを頭に乗せてる男はクズ」という非モテの高校生みたいな事を言い始めて心配になった。
勇利は結局前年のグランプリファイナルよりもギリギリで到達したんじゃないだろうか。メンタル的に最重要だった中国大会でのプログラム構成変更さえなければもう少しスルッと決まったのではという気もするし、結局どれだけ自信がついてもグランプリファイナルの失敗はまだ影を落としている。同じ舞台でしか果たせない雪辱がある、というのをラブコメで置き去りにしないところが良かった。
オタベックの「ソルジャーの目をしていた」発言は名言だと思う。
ヴィクトルと勇利のデート発進痴話喧嘩経由での指輪プレゼントは分割で購入している所以外はもう知りません。勝手にして。
レストランのピチットくんの結婚おめでとう発言は持ち前の天真爛漫さと言うよりタイの性に対する根付き方による理解のフラットさがそうさせるのかなと見ながら思った。拍手してるオタベック笑う。お前何にも考えてないだろ。
散々ヴィクトルと勇利に啖呵を切りながらも、2人が自分がここまで伸びるキッカケになったことを認めているからこそバルセロナの海に長谷津を重ねるユリオが可愛い。
EDのバンケット騒動はポールダンスのポールをどうやって固定しているのか気になって気が気でなかったのと、ヴィクトルの中での勇利に対する想像を超えてくるという評価はここから始まっていたから1話であんなことになったのかと納得。
あれ?意外とスゲー長いなコレ。
【第11滑走:超超がんばらんば!!グランプリファイナルSP】
勇利の悔しさの種類が第1話と全然違って、それが冒頭6分でバリバリ伝わってくるのが贅沢な作品だなーとしみじみ。スゲーよユーリオンアイス。
それにしても世界最高得点を叩き出した時のユリオの目、自分が自分の想像を超えたって感じでとても素敵でしたね。
オタベックはオタベックで、バレエを切り捨てるなど限られた才能だからこそ取捨選択して武器を磨いてきた姿勢は格好良くてたまらない。ラスト・サムライ!(洋画のナレーション風)
JJのグランプリファイナルの魔物に飲まれっぷりは、もう可哀想なレベルなんだけど体育会系のスクールカースト頂点の美しいストーリー感を見ちゃうと、こう根暗としてはやっぱりちょっと腹立つというか、アレルギー出ちゃってるユリオにこっちに来ちゃダメだよと言ってあげたくなるというか。
あとは全員の緊張感が凄くて、その舞台を見つめて現役への気持ちが疼き出すヴィクトルの表情が良かった。
【最終滑走:超超超がんばらんば!!!グランプリファイナルFS】
持ち直して高得点を叩き出すJJ、本当にヴィクトルが今シーズン滑っていたらどっちが勝っても不思議じゃないくらいの選手なのだろうなと思いながら見ていたのだけれど「翼が折れたJJ」というお前案外元気じゃねえかという節がどうにもインティライミ。流石だぜ。こんだけ書いてるんだからもう好きなんじゃないかって気がしてくるんだけど、全然好きじゃないのも凄い。
勇利のヴィクトルがコーチだった時間の正しさの証明を果たすフリースケーティングがヴィクトル超えの歴代世界最高得点なのはドラチック過ぎてたまらん。
ショートのユリオと合わせて2人に記録を塗り替えられて、現役復帰を決めるヴィクトルがあえてユリオのフリー演技前に復帰を告げにいったのは、ユリオのモチベーターとしての最後の役目を果たす為だったのだなと思った。
チェレスティーノの言葉を借りると「教え子の活躍はどんなワインより酔わせてくれる」であり、チェレスティーノが勇利を気にかけていた様に、ヴィクトルも元コーチとして温泉 on ICE以降もユリオをちゃんと気にしていた訳で、ただそれが本人に伝わる様に動いたのはこれが初めてな気がして特別グッときてしまった。
ユリオは勇利に惹きつけられ、だからこそ苛立った1年前の出発点から、勇利に負けたくない気持ちが自分の成長に繋がっていると自覚があるし、勝ち逃げは許さないという気迫が漲っていた気がする。
加えて、選手生命を決められるのはあくまで本人だけであるとヴィクトルや勇利の姿勢に若い15歳で触れてしまったわけで、自分にとっては未知の領域の割り切れなさもあったかも知れないなーと。まぁ、これ全部妄想ですけど。
だから自分が温泉 on ICEやグランプリシリーズでそうされた様に、自分がブチかますことで誰かの何かを変えてやりたいという滑走に繫がったと思うし、その姿が本当に感動的だった。(重ねて言うけど僕が感想としてそういうストーリーを思い描いただけです)
この美しくも全力グーパンチみたいな滅茶苦茶なスタイルが彼の魅力だなと改めて感じた。
最後は、勇利が引退せず、ヴィクトルはコーチ兼業で復帰して、勇利が金メダルを取るという新しい目標が爆誕してしまって笑ってしまった。おい勇利欲しがり過ぎだろ。でもお陰で続きがありますからね、ありがとうございます!
いいアニメだなー!
と、まあこんな感じで好きなポイントが多々あったのでハマってた。今から映画が楽しみで仕方ない。
ただ、果たして映画前に自分でこれを読み返すのかと自問してみると長過ぎて無理、これならアニメ見返すという結論なのだけれど、まー書いちゃったものは仕方ないし、文字数だけはしっかり褒めてあげたいなーと思ったりしている。
ここまで読み切れた人たちは来世に期待していいと思う。神様になれるんじゃないですかね知らんけど。
お疲れ様でした。
またー。