性格の悪そうなBLOG

いちいち長いですが中身は特にないです。

2017.11.10 大森靖子さんを観て来ました。(@金沢21世紀美術館シアター21)

自分でも退くくらい仕事を頑張って、金曜日に休みを捩じ込んだ。

前日の木曜日の夜まで金曜日の午前が出社予定で、そんなものくらい自分にどうにか出来ない訳ねーだろという珍しいほど勝気な精神で頑張ったら木曜日の20時半にようやくモノに出来て「やれば出来るじゃねえか」とヘトヘトになりながら思った。

先日、ユニクロで1990円のパーカーと3990円のパーカーを比べて延々と自分がユニクロなのに3990円もするパーカーを着る事への違和感みたいなものに苛まれてしまったのだけど、いいじゃん別に偉いよお前はという気持ちにこれをもってようやくなれた。地続き感は無いんだけど、こう、自身の欲するものを自分で頑張って手に入れるというリアルタイムの経験値が少し前の自分をついでに救い上げてった形なんだと思う。何の話かよくわからぬ。

 

金曜日、朝から金沢へ。

サンダーバードの車内でT.M.Revolutionの同名曲を聴くなどして移動。痺れるというか、たまんないというか、シンプルな曲でも未だに発見があるのでとても好きだ。美しい化け物。

その他の大半の時間はBiSHの「THE GUERRiLLA」を聴いて過ごす。300円でダウンロード出来るというキャンペーン版で手に入れたのだけれど、とりあえず感謝の気持ちを表す為にも盤を購入したいと思ってしまう程に良かった。

パンクバンドのアルバムにパンク色の薄い曲が入っていてその曲が凄まじく良い為にパンク曲ももう一段上に引き上げられるし、ライブだとパンクナンバーが逆にパンク色の薄い曲をもう一段上に引き上げるのだろうなという感覚を強烈にくれる大変に素敵な作品だった。「FOR HiM」で終わって「My landscape」に戻るところに一番気持ちが持っていかれた。

 

金沢到着後即寿司。

決してお得感はないけども、口に入れる全てが美味しいくて楽しくなる。そりゃこのお値段ですわ納得状態。食べる→うめー!→納得のお値段!→じゃあこちらは?を繰り返した結果、2000円のランチメニューを注文したハズなのになんだかんだ5000円に到達していた。

21世紀美術館の展示を鑑賞するなどして過ごす。穴の絵と巨大な多肉植物に釘付けになった。トリフィド時代を思い出した。

 

2017.11.10 大森靖子@金沢21世紀美術館シアター21

自分にとってのツアー初日。

3曲まで動画を撮って良いというサービス精神かつ自分にとってのここぞが浮き彫りにされるシステムで、どれもこれも好きなんだけどとか言いながらもあるんだろ自分にとっての大森さんがお前にもよという気分でドキドキしながら開演を待っていたのだけれど、結局一曲も撮る事なく没頭というかバチバチにやりあってる(つもりの)間にライブが終わってしまった。

撮るかどうかなんて考える余裕あります?ねえよ。皆どんだけハート強いんだ本当に。余裕あり過ぎて惚れるわ。隙を見せたら(大森さんというより自分に)やられる。

とは言いつつ、幸運なことに僕にとってのツアー初日は同時にファイナルではなく、あと二本観れるのでそれに向けて良い教訓になった。

具体策としては「この曲を演奏してくれたら撮影しよう」という対策を講じる。偶然にも同日、サッカー日本代表がブラジル代表との試合でボコボコにされてしまっていたけれど、今のタイミングで必要なのはそういうことである。足りない部分を徹底的に足りないと思い知らされる経験。前半の足りなさをどうやって詰めてくんだろうワクワクする。僕も日本代表もそれを得たのである。笑たくば笑え、最後に勝つのは僕たちなんである。僕は誰とも競っていないけれど。

そんなことはどうでも良いんだけど、大森さんのライブはとても素敵だった。

ピアノの弾き語りから始まるとコミュニケイトというより鑑賞って感じから入るんだけど、これちゃんとギターに持ち替えてからのゼロ距離対話篇に耐えられるんだろうかという気持ちにいつもなる。ピアノがない会場だと真っ先にガツンとやられるので結局やられるには違いないんだけど身体的に向き合ってない分だけまだ猶予がある。ピアノの弾き語りでなければ感じられない音の広がり方で「KITTY'S BLUES」「キラキラ」を聴いて、この曲たちも「マジックミラー」や「TOKYO BLACK HOLE」もそんなに歌ってくれていることは変わらないよなと改めて感じた。ただ直接的に、かつ広域に受け取りやすい形へ研ぎ澄まされた上で近くで歌ってくれるのが最近の曲なら、「めっちゃわかるよ、めっちゃわからん?」と近くでしっかり歌ってくれるのがこっちの曲の雰囲気な気がする。

 会場をぐるっと回りながら歌う中で、段状の、映画館的な座席の最後部、会場の一番高い所で歌われた「魔法が使えないなら」がとてもとても格好良くて、リクエストなのに全くライブそのものの流れが途切れない所に大森さんとファンのシンクロ率の高さを垣間見た気がした。エヴァならミサトさんが慌てるくらい高いんじゃないだろうか。年々好きになる「さっちゃんのセクシーカレー」をまた聴けたのも嬉しかった。好意、希望、懐かしさ、妬み、虚しさ全部ぶち込んでドロドロに煮込んだカレーみたいな曲。キラキラしてて超美味しい。

客席を全周回ってマイクの前に戻っての「マジックミラー」「TOKYO BLACK HOLE」というドラマチックな展開に泣きそうになった。迫力も肯定感も増幅されまくってて、それに確実にこの場にいる全員が加担してると思うと鳥肌が止まらなかった。

「SHINPIN」「アナログシンコペーション」など弾き語りの緩急のつけ方が凄まじく好きな曲も聴けて嬉しかったし、「サイレントマジョリティー」はやっぱり好きじゃないなとなりつつ、でもカッコイイからスゲーなと思ったりした。

最後の最後、ふと考える仕草を見せた後に歌われた「PS」に涙が滲んだ。今日こそはという毎日を、今日こそはという毎日を、今日こそはという毎日を、ずっと積み重ねてきて今年ももうすぐ終わる。

悔しいことやしんどい事の数が楽しいや嬉しいを容赦なく上回っている。それで負けたというつもりは無いんだけど、自分にとってよかったと思える一年になればいいし、なんとかそこに持ってきたいなと思いながら聴いていた。

余韻と、もうこれ以上インプット出来ないくらい胸いっぱいなのにセトリから外れた曲に対する欲とか、あれもっかい聴きたいなという気持ちが渦巻いていて静かに興奮状態だった。

もうちょっとこの曲のギターがこう、みたいなのを書きたいなといつも思うんだけどそんな余裕はない。次回以降やってみたい。

 

夜は昼の寿司を更新するのを最初から諦めてチェーン店の居酒屋。お会計がピッタリ5000円だった。

ビジネスホテルの空調もベッドも布団も枕も相変わらずしっくり来ないなと思いながら気付いたら寝ていた。喉が痛い。

ひみつの県民ショーに大森さんと三戸なつめさんが出ていて、僕は三戸なつめさんのマネージャーとして収録に立ち会うという夢をみた。ニノミヤさんがあのニヤっとした笑い方でこっちを見て、何も言わずにファンタを飲んでいて、落としたキャップを三戸なつめさんが思い切り蹴っ飛ばして僕が慌てて拾いに走る羽目になるという内容だった。

 

翌日は朝から金沢観光。

昼からは石川在住の元同期と久々に遊ぶ。

お互いに穏やかなのだけれど只管ウケを狙い合う関係なのでとにかく好きで、二人で金箔ソフトクリームや通称忍者寺などを色々楽しむ。

道中、強烈な地を這う様な風が吹く時間帯があり、彼が慌てて市場のアーケードに避難するのでついていくと、アーケードに入った直後に目の前が真っ白にならくらいの豪雨が降り出すという出来事があり、金沢ではあの風が雨を連れてくると言う話を聞いて感心してしまった。本当か嘘かは知らないけれど何か風情があるので良しとする。

とりあえず一杯飲みたいねという話になり早い時間から営業しているバルに入ると何故か客が外国人ばかりで日本人珍しいなみたいな目で見られたりしつつベルギーや京都のビールを飲む。

日が落ちたのでおでん屋に移動して落ち着いて飲み直す。全く知らなかったのだけれど金沢はおでんやドジョウの蒲焼が有名らしく、どちらも美味しかった。

終電ギリギリまで呑んだくれてしまい、食後のコーヒーを手に入れたのは結局自宅の最寄りについてからだった。

帰りのサンダーバードの車内では何故かリュックを抱きしめたままよく眠っていた。飲み過ぎ。二日酔いにはならなかった。

 

日曜日は疲れからか予定を全くこなせず、結局髪の毛を切りに行っただけで終わり。

担当美容師とスタッフの人たちに「冬は布団が重いから起きられない」という持論が全く響かずに敗北感に苛まれる。マジかよ。異世界かここは。

来週は予定通りに行われると7日中4日が飲み会。腹がだらしなく出ている同世代のサラリーマンをダサいと思う謎の攻撃性を秘めているのでそちら側に転落せぬよう黙って身体を動かしてバランスを取らねばと気持ちを新たに、でも「カロリーがいつだって俺を救ってくれる」は僕のモットーなので美味しく楽しく清いお付き合いをしたい。カロリーは絶対に人を裏切らない。裏切るのはいつだって人間なんだよ。わかるか?

それにしても忙しくなってきて師走って感じ。年末年始ってあんまり好きじゃないなー。

 

またー。

///171105-171111///

///無い袖を振り過ぎて/冷え切った腕で/書いた手紙の文字は震えて/読み取り不能で/濡れたポストに今朝、舞い戻った/女といると途端につまんねー友達/嫉妬でも怒りでもなくただの人間なんだという安堵/普通って意味を知る/手癖で重ねた安打/コンビニで鍛えた味覚は安価/いつまでもいつまでも走らされるアンカー/ゴールテープがオリハルコン/実家の親はエクスデス/ラスボスは最寄りのイオンにて購入/横顔も簡単に失くしてしまえるwear/どんなに遠く離れてもグーグルマップで繋がっているから/経路検索して/公共交通機関をご利用の上、どうか私を助けにきてね///

 

///大事なところがブルーライトで焼け焦げて/穴埋めと化したコメント欄/私以外私じゃないの/悪意も善意、難解なニュース///

 

///冷えたコーヒーを飲みながら11月の夜を歩く/数えていれば必ず終わるカレンダーなのに/未来は千年パズル/保険の種類が多過ぎて模範と理想は最早ギャグ/センスが試される続ける消費/続かず投げ出された家計簿/別に生活まで手放した訳でもないのにその反応/自分より上手く過ごせない人を探してる間に物語が終わりそう/セルフプロデュースの不自由/ブラッシュアップして美学/この街は強い風が重たい雨を連れてくる/用意された待ち惚けを喰らう/ホームの隅で踏み潰されたエヴァみたいな配色の煙草の箱/目標をセンターに入れてスイッチ、目標をセンターに入れてスイッチ/みんなみんな受かるといいね/春にまた会おうぜ/生存確認/ハローハローハロー///

 

///大体の感情は旧作料金でチェックして///

 

またー。

///171030-171104///

///あなたが棄てたボートを漕いで/僕が遭難した/疑いの糸で編まれた旗で/寒さをしのいだ/同じ色に見えないボーダー/パーカーの紐を引き抜いた瞬間から/聞こえなくなった質問の意味を/拾う度にひとつずつ箱に落として/都合のいい夢をみている/知らない誰かを許せない/不器用な夜に/都合のいい夢をみている/都合のいい夢をみている///

 

///信じ方が解らなくて/神様がいない/ちゃんと暮らしているけど/行き詰まっている/行列に並んでいても/神様はいない/ただ感謝しているけど/息詰まっている/小さな文字をなぞる日々/ただ覗き込んで/小さな声で選んで/ただ飲み込んで/視力検査みたい/目を凝らした/欠けた場所を探している/ボヤけたまま/見えてなくても/当てずっぽうで/指をさすから/神様なんていらない/ だって/頭なんて/いつも悪い/心や言葉の次に悪い///

 

///世界は広いのに僕らの心は狭い///

 

またー。

本人の音源を聴くより自身がカラオケで歌うことの方が多い曲選手権。

DAMチャンネルをご覧の皆さんこんばんは。これまで引き抜いてきたパーカーの紐の長さは直線距離にして凡そ大阪京都間、パーサーカー(パーカーの紐を見ると引き抜かずにはいられない狂人)です。

登場SEはストレイテナーバーサーカーチューンです。カタカナで十分だよもう。サビ意味わかんねえもん。好き。でもバーサーカーチューンのBPM爆上げして流す邦ロックDJは何故かシャツからおでんの出汁の匂いがすればいいのに。洗っても洗ってもおでんの出汁の匂いがすればいいのに。切に願う。存在が度し難い。

「STOUT」収録版の早いバーサーカーチューンでも結構ギリ。公式供給なのにも関わらず産みの親と意見の相違がある。育ての親気取りだろうか。偉そうなリスナーである。

それはそうとして、本人の音源を聴く回数よりも自身がカラオケで歌う方が多い曲が何曲かあるのに気付いたので唐突だけれど書き出してみる。

ブルーハーツ「人にやさしく」

これはもう本人の音源を3回くらいしか聴いたことがないんだけれど、前職で半期に一度催されていた全社会議後の懇親会の2次会のカラオケで必ず最後に歌う曲で、24時間テレビでいうところのサライ的な位置付けであった。ちなみに今もサライを歌っているのかは知らない。何年も観ていないのである。

転職した今、最早歌うことはないだろうけれど、前職の社員は皆大好きなので、思い出すとちょっと寂しかったり凄く穏やかな気持ちになる。ただ別にヤル気というかモチベーションがこの曲で上がったことはない。

・My hair is bad「真赤」

実は原曲を2回しか聴いた事がないのだけれど、カラオケで必ず歌うしヒトカラだと1度に2回歌う。声の出し方が気持ち良いんである。

これを書きながら3度目を聴いたんであるが、あんまりにドラマチックかつハイパー格好良かったので心の底から申し訳ない気持ちになっている。ちなみに「ドラマみたいだ」も同様に殆ど原曲を聴いた事がないのにほぼ毎回歌っている。「告白」はFM802のヘビーローテションだった事もあり一生分聴いた。

・L'Arc〜en〜Ciel「winter fall」

これは原曲もそこそこ聴いているのだけれど、普段聴かなくなってからもカラオケで歌い続けたせいで軽く回数的に上回ってしまった楽曲である。歌い出しのキーが全く思い出せないので聴き返したいといつも思うんだけど、結局いつも忘れてしまうというのを繰り返しているので、確実に質の悪いオリジナルアレンジに仕上がってしまっている。

何の意味もなく書いたけども書いたらスッキリした。

ここに最近THE ORAL CIGARETTESと米津玄師が加わろうとしている。米津玄師に至っては原曲を聴くとイントネーションやら歌詞の割りが全く自分のカラオケと違うものが多く、反省しかない。

 

そんな申し訳なさから最新作「BOOTLEG」を購入する。「YANKEE」だけは何度か通しで聴いたのだけど、そこからすっ飛んでの今作なのでパーンと広がり過ぎていてビビる。

窓なしの地下室に抽象画タッチの壁紙を千切り絵で貼っているアンダーグラウンド裸の大将なイメージだったのに色々経緯を無視してしまっていたのでその敷地を再訪したらマジックミラー張りのでっかいビルが建っててビビっている。こんなのあったっけ?的な。

簡単にはコチラから中が見えない辺り相変わらず一貫して怪しさがあるのだけれど、随分とまあ綺麗になって。接しやすい。

ちなみにトリプルファイヤーの新譜「FIRE」も同時購入したのだけど、こちらはより接しにくい感じになっていた。吉田氏の歌詞がこれまでぼかしていた部分をかなり明確に歌う様にシフトされていて、具体的に世の中への憤り、自分は悪くないというアピールが凄まじい。これだけ怒っているのに全く暴力の匂いがしないのが逆に怖い。アマゾンは早くボタンを押すだけで商品が送られるシステムを流用し、吉田氏が怒っていると感じた際にひと押しすれば都度100円が彼の口座に振り込まれる仕組みを採用して欲しい。吉田お賽銭システム。鎮まりたまえ、鎮まりたまえ。

演奏からは何らかの生産ラインを延々と眺めている時と同じ高揚感がある。正確かつタイト。それでいてその動き何?みたいなパンチの効いた工程がこちらの想定外のタイミングで組み込まれている。滅茶苦茶カッコイイ。システマチックでロマンチックな生産ライン。それを見守るアルバイトとしての吉田氏。

トリプルファイヤーが轟音やら爆音で得られない快感をリリースしてくれるうちは多少性格的に苦労してもこの社会の一部として渋々でも頑張ってやっていこうとボンヤリ考えたりする

なので、トリプルファイヤーは僕にとっては中々に偉大なバンドなのである。

 

DAMチャンネルあるあるを書こうと思ったのだけど導入が長くなってしまったのでまた機会があればその時に書きたい。

 

またー。

ネクタイが胸筋を強調するのが許せない。

勤め先においてクールビズの期間が終了し、ネクタイ着用が義務付けられる期間に突入した。ここからまた半年くらいネクタイを締めなければならないのだけれど、実に苦行である。

「女子ウケが良い」以外に何のメリットもない(し女子ウケしたところで行きつけのネカフェのポイントが貯まる訳でもないので最早無意味)し、何か中途半端に発達してきた胸筋をネクタイが異常に目立たせるのが腹立つ(職場では腰回りの細さから華奢なキャラでやっている。力仕事振られなくて楽だから)し、猫背気味なせいかネクタイすら重たくて肩がこる(猫背気味の囚人に鉄のネクタイをつけて長時間椅子に座らせるという拷問を妄想する程に肩がこる)し、毎朝ネクタイを締める時間が必要があるので贔屓目にみても最悪なんである。

中でも毎朝ネクタイを締める時間が一番辛い。

僕は工芸品体験コーナーで革のキーケースを作った際、殆どの工程を講師のおばさんに奪われて作られてしまう程の不器用なのでネクタイを締めるのにも非常に苦労するんである。あの講師のおばさんを僕は死ぬまで許せないと思う。自分で作ったという思い入れが無ければ持って帰りたくもないくらいダサいキーケースだったので講師作だとすれば金返せというくらい不要な作品であった。作ってないんだから体験料返して欲しいと未だに思っている。それくらい不器用である。

社会人も10年を過ぎ、ずっとネクタイを締める職場に勤めているにも関わらず、ネクタイをスルスルっと一発で締められたことがない。慣れないし覚えられない。歴代の前世ではネクタイを凶器に殺害されているんだろうかくらい慣れない。

なので毎朝5分早く起きる必要がある。これは冬のお布団から5分早く出ろという事であり、最早横暴を通り越した暴力である。本当に辛い。自分がネクタイをスムーズに締められないので強くは言えないけれど、そもそもの諸悪の根源はネクタイの存在そのものである。こんなものがあるから!!!!

そんなこんなで早起きして「急にバッチリ締められるようにならないかなー」などと考えてつつ、毎朝、毎朝、毎朝、自分が不器用であるという事実を鏡に突き付けられる半年が幕を開けた訳である。デスロードよ。

何とか次のクールビズまで乗り切りたい。もしくは世界が滅びろ。

 

週末のジョギング用にスポーツ仕様のパーカーを購入したら、それからというもの毎週末天気が悪い。

2週連続台風に見舞われた際には「お前、そんなに外に出たくないのか?」とパーカーに問い掛けるレベルでショックだった。そんなにスポーティーなのに引き篭もりなのか。

どの角度から見ても運動する為に生まれてきたパーカーである。「速乾性に優れ熱が籠らない上に防風仕様で寒さからもカバーしてくれる」らしい。凄いよね。

アマゾンの商品説明にそんなカッコいいことが書いてあったんだけど、天気のお陰で未だに一度も外で試していない為、僕の感想を述べることが出来ずにいる。

「期待を込めて星4つです」と未購入の商品をレビューする意味の分からない人種が世の中に存在するが、期待ばかりが募って先走り星を20個くらいつけられるものならつけたい気持ちになっており、そんな彼らを軽く超越してしまいそうな自分がいる。何なら星20個先行投資でご機嫌を取れて天候が回復し、外へ着て出られるなら率先してやってしまいたい。

使用感がよろしく無ければ決別覚悟で星を18個くらい減するけれど。

 

またー。

パリピvsネコパンチ

住んでいるマンションでハロウィンパーティーがあるらしかった。子供が企画に賛同した家庭を回り、お菓子を貰うというイベントもある。とは言え、そこに参加出来る程の思い切りも意欲もないのでスゲーな分譲って、という気持ちになりながら張り出されたポスターを眺めていた。こういう時、面白いと感じる一方で賃貸の気楽な無機質さを取り戻したいとも思ってしまう。

妙にリアルかつホラー寄りの子供向け度外視の死神のフィギュアやガイコツの人形が首を吊るスタイルで飾られており、本気を出す方向を完全に間違えているんじゃないかと心配になる。管理人さんはハロウィンもクリスマスもアンチなのかな。ネット民の可能性を仄かに感じている。イェーイ管理人さんみてるー???大変お世話になっております。

 

よく行く猫カフェに一週間ぶりに行く。冷静に考えて行き過ぎなんだけれど、仕事がバタバタしていたのもあり、猫様のバースデーイベント期間なのも重なり行列を承知でチャレンジした。待ち時間は3時間。大盛況である。

流石に直前にご連絡頂けるとのことでお昼ご飯を食べに出かける。

行きたかったお店が2店連続で閉まっており、最終的に街のケーキ屋さんみたいなお店でパスタとケーキとドリンクのセットを食べる。全部あまりに普通に美味しかったんだけど普通過ぎてそれ以上に感想が湧かない。

御所に行き、初めて塀の中に入る。

お婆さんの群れの撮影会のカメラマンに抜擢されてしまい、しばらく付き合う。「若い人は手ブレしないから」とプレッシャーなのか褒めて伸ばそうとしているのか言葉を掛けられながらブレないように雨の中、頑張って撮った。何でこういう時に頑張っちゃうんだろう。軽く自己嫌悪しながらも御所は広く、綺麗だった。完璧なまでに手が入った植物とはこういうものを指すのだな、と建物そっちのけで樹木ばかり眺めていた。

疲れてしまい、たまたま見つけた和菓子屋さんの栗ぜんざいという文字に吸い寄せられてしまう。抹茶がセットなのを見落としてセットを注文してしまうも、良い抹茶だった模様で美味しく飲めた。安い抹茶味を身体が受け付けないという局地的貴族体質なので助かった。栗ぜんざいは本当に美味しくてため息をつきながら大事に食べた。猫カフェのお世話係さんに感謝の気持ちを伝えたくてお煎餅を差し入れに購入する。

本当はお誕生日の猫様にプレゼントを購入したかったけれど、飼ったことがないので何をあげたら良いのか解らないし邪魔になっても申し訳ないので消え物でひとつ、という自己満足にて。

お店から連絡を頂いて猫様方にお目にかかる。

大好きな子をしっかり時間を掛けてみる。大好き過ぎて眠っていて顔が見えなくても呼吸して上下しているお腹を眺めているだけでも満たされる。心の中でいつも沢山話を聞いて貰うので、ちゃんとその分頑張っていかなきゃなと思う。

乗ってくれる子が随分ながいこと膝に乗ってくれて一緒になってウトウトするなどして過ごす。普段あまり出歩かないエリアを初めてウロウロすることも出来た結果、美味しい和菓子屋さんも見つかったので収穫が多い来店だった。

 

その足で京都メトロを目指して35分歩く。

徒歩とバスで行けるのだけれど、それでも30分近くかかるとのことで、5分の差ならと歩いた。

京都メトロはMatsu&Takeさんとimaiさんのライブが目当てだったんだけど、全アクトたまんなかった。普段はロックバンドばかり聴いているのでたまに電子音を浴びると全く別の種類の多幸感に包まれて楽しくなってしまう。

特にmatsu&takeさんとimaiさんの、勢いとは別のベクトルのポップさに踊らされる感覚がたまんなくて飛び跳ねて汗だくになってしまった。

imaiさんのトラックが大好きで頭を振りまくってお酒を飲みまくったせいか帰りの電車の中でも暫く頭がクラクラした。

やっぱりクラブという空間にも行ってみたいなーと思いつつも、このクラブ寄りではあるけどもライブハウスという空間での電子音とその楽しみ方が大好きで、何だかそれとガチガチのクラブは作法が違いそうで躊躇ってしまう。

imaiさんの粒々してフワフワしてガツガツに突き上げてくる楽曲が自分でも退くくらい身体を動かしてくれて幸せだった。あと単純にビジュアルが好き。

 

京都で好きなスポットをハシゴ出来て大満足である。

さっさと帰ってシャワーを浴び、タバコ臭さを流し去って泥の様に眠ってしまいたい。何にも考えないで済む様に。

 

またー。

プレミアムフライデーだから歯が割れる。

給料日なので少しくらい散財したいなと思いつつ仕事でバタバタしていたら空気を読んだのか歯の詰め物が取れた上に詰め物を失って脆弱になった歯が割れてしまう。

治療はこの場合、医療行為なので散財に当たらないと思うんだけど、自分の身体が自分の身体なりに一生懸命考えて「コレいけんじゃね!?」となった散財が歯の治療だったのだと思えば少し可愛く思えてきて叱るに叱れない。ぬー。

空気の読み方が自分に期待できない以上、身体に求める訳にもいかず、そんなよくわかんない方向で気を遣って貰わなくて大丈夫ですよと敬語で話し掛けるニュアンスで苦笑しながら会社の最寄りの歯医者を予約。

ちゃっかり定時直後を押さえるあたり「仕方なく帰る」を演出するに抜かりない。まあ誰も声を掛ける隙がない速さでそれくらいに帰ることも多いのでその演出に何らかの効果があるとは思えないけれど、こういうことは気持ちが大事なんである。

あ、今からお爺ちゃんみたいな事言いますけれど、最近の歯医者さんはネットで予約出来るんですね。便利な世の中になったねぇ。

そんなことを思っていたけど予約システムが上手く動いていないということで電話にて予約が先送りされてしまった。便利って難しい。

 

よく解らないタイミングでよく解らない話をする友人と1時間40分に渡り中身のない通話をする。最終的に相手のスマホのバッテリーが切れて終わった。

木村やさしさ、卒論、デビルマン、日陰にいる仲間由紀恵ばかり見ている話などが話題に上っては沈んでいった。

通話しながらこちらは夕飯を食べ、相手も夕飯を作って食べ終わるというのは初めての経験である。お互いあんまり顔を覚えていないんだけど、こんなことばっかしてるので付き合いが長いのではという錯覚に陥る。

 

服装をあれこれ考えないで良い代わりにスーツを着る必要がある職場なのでスーツを新調しようと思い、スーツ屋さんへ行く。

体型が変わり、パンツの太いスーツを穿くと以前より太って見える気がするので細めを選択する。

シャツも入れ替えたいので何着か買おうと思っていたらばプレミアムフライデーの恩恵で4着で1万円という話。バンドの物販のTシャツでも3000円する時代に有難い話であるものの、シャツを4着選ぶことが非常に難しい。これまで3着選ぶのですら苦慮していたのにそれを超える事態に3着どころか1着で困ってしまい、しかし洗い替えは必要なので思い切って「ここからここまで3着ください」で乗り切る。スーツ屋の恥は掻き捨て。

スーツに対する意欲が乏しいのも情けない話である。どうにも疲れるのでいつも行く美容室に寄ってシャンプーをご褒美に購入する。使い心地が良い。

 

ヒトカラへ行く。

入ったものの全然歌う気になれずコーンポタージュ風ドリンクを矢継ぎ早に飲む。 チェーンコーンポタージュ風ドリンカー。

オーラル、ラックライフ、ハッピージャムジャム、ベースボールベアー、ダンバイン大森靖子

何故かthe cabsのことを考えながら帰る。カッコーの巣の上で

申し訳なさをオカズに飯が食えそうな自分が何に何を感じているのかよく解らず、考えるのも面倒になった。

継ぎ目がハッキリしないものの、気付けば「何故そこに」と言いたくなるトリッキーさ及び神出鬼没さでファーがついているニットが女性のファッションで流行っていることについて考えていた。世の中には不要な毛と必要な毛があるのだな、という感じである。

暖かさでなく、デザインとして配されているファーが風にそよぐのを妄想しつつ寝落ち。ロクでもない。

 

またー。