性格の悪そうなBLOG

いちいち長いですが中身は特にないです。

2017年によく聴いた音楽の雑感をただまとめたやつ。

2017年も今日で終わりなので、今年よく聴いた音楽についてサラっとまとめておきたいと思う。

正直今年は殆どCDを買ってもないしライブにも行ってないのであまり書くことが無いのだけれど、こういうのを何年か後に読み返して「こんなん聴いてこんなこと思ってたんだな」と思えるのは素晴らしいと思うので書く。

それが果たして懐かしさで済むものなのか、ある種の絶望を2017年の自分に、あるいは読み返した未来の自分に感じてしまうのか解らない。

だけど、今年の頭に美人な占い師に「ブログ書いてませんか?それは書き続けた方が良いと思います」と言われたので何かしらの効能があるんだと思いたい。それ以来占いはいってないが、新しい職場も占われた通り悪くないので信じておこうと思う。

このままだと占いで言われたことを全て振り返ることとなりそうなのでさっさと始めたい。

リリース順は順不同で、中には今年のリリースされた作品でないものも混じっているかも知れないけれど、そんなことはどうでも良いスタイルでお願い致します。

 

【二丁ハロ/Good As Yesterday】

今は二丁目の魁カミングアウトと改名し、メンバーも3人から4人に増えた「ゲイでもアイドルになれる」を掲げて活動するアイドルグループ。

勧められて聴いて単純に楽曲が素敵でハマってしまい、人生初めてチェキを撮影して貰ったのが二丁ハロだった。

凄まじい下ネタと共に迎えられ、初めてなのに・・・という気分になってしまった。お金を払って散らされた感がある。洗礼という日本語がしっくりきた経験だった。

魅力としては可愛いを一切諦めない姿勢と、二丁目感と称して良いのか解らないんだけどスパーンとしたオープンさだろうか。

キレのあるダンスと疾走感のあるj-popさ、ボーカルが男性なのもあってかドラムの手数が多く、ギターも低めでガシガシ系でロック色が強くその分シンセの明るさが効いててキラキラしている。

一番好きな曲が「青春は何度でもやり直せるなんて嘘だ」という曲で、これまでの歩みとこの先への希望を切々と歌っているんだけど、「振り返るとどこかに手を伸ばしたくなるような 何かを置いてきてしまったような」というフレーズに思い切り心を揺さぶられてしまって涙が出てしまった。

こんなに明るく、格好良いパフォーマンスを見せてくれるアイドルもちゃんと不安を持って、越えたいとか掻い潜っていきたいと、希望を持ちたいと願っているんだと思うと励まされた。

結構1年を通して低空飛行気味だったんだけれど、その中でも一番まずい頃に彗星の如く僕の前に現れ、肌ボロボロの時は皮膚科に行くと言いという新常識を授けてくれた存在でもあるのでとても感謝している。メンタルがマジで肌に出るので来年はチョコラBBのCMのオファーをお待ちしておりますし、そのCMソングは絶対に二丁目の魁カミングアウトでお願いしたい。

未だにその次にリリースされた作品を聴けていないので早く購入したいところ。

青春は何度でもやりなおせるなんて嘘だ / 二丁ハロ(music video) - YouTube

 

THE NOVEMBERS/Hallelujah-STUDIO COAST

クラウドファンディングでライブDVDの制作に参加した際におまけでついてきた同公演のライブCD。

クラウドファンディング参加者にはブルーレイにてリターンが届き、このブルーレイが綺麗で、中でも「Xeno」のイントロの轟音とライティングがド迫力かつ美しく初見でガン泣きしてしまった思い出深い作品。

DVDのタイトルの通り「美しい日」であり、そのライブCDを2017年の前半はずっと聴いていた気がする。

線の細い、いかにも下北沢なバンドだった面影は無く、それでも繊細さは一切失われずに屈強なライブバンドに大化けした矛盾めいた、漫画みたいな人たちである。

内へ内へ向かう作品から始まり、1人称を2人称に、更にその先へと外へ外へ向かう中で、根拠のない励ましもなく、ズレは歩み寄るでもなく、受け取り方を全てこちらに投げた上で最高だと思うスタイルを続けている姿には感謝しかない。

何かに似ているとずっと思っていたけれど、ムーミンで描かれた自然な平等さと不平等さを自分が彼らに見ていて、そこでずっと繋がっていたのかとこのライブ音源の「GIFT」という曲を聴きながら思った。

元々、ボーカルの小林さんと仲の良い昆虫キッズというバンドにその感覚を抱いていて、本当に好きでたまらなかったんだけど解散してしまって、作品は残るけれど新しい世界観には触れられない訳で喪失感は未だにあるんだけど、昆虫キッズとは持っているものも歌われているものも違うけれど、根っこが近い彼らがいてくれて本当に嬉しい。

このバンドが続いてくれていることに心から感謝している。

「きれいな海へ」という曲に連れられて岡山に別件で遠征に行った際に特に下調べせず、半ば衝動的に瀬戸内海に行ったらスゲー曇ってて生活観満載の海で笑ってしまったのも今年の良い思い出だった。甘くない、けどそれで良いしそれが良い。

原曲コレに対して↓

THE NOVEMBERS - こわれる(PV) - YouTube

今の彼らの強靭さ↓

▲THE NOVEMBERS「こわれる」from "美しい日" ▲ - YouTube

笑うくらいカッコイイな。

 

 【【Alexandros】/EXIST!

好きと言うと意外がられるバンドの筆頭格、アレキサンドロス。

2016年作なんだけど2017年の方がよく聴いたと思う。

元々は川上洋平さんの顔ファンだったんだけど、好みが移り変わってきて今はそうでもなく、UVERworldにも通じるんだけど自分たちが格好良いと思うことを一番格好良く貫くというスタイルが好きというのが一番大きい存在である。

歌詞も文学性みたいなものはそんなに感じなくて、そのおかげで言いたい事が誰にでも解るという射程の広いイデオンソードみたいな、バスタービームみたいなバンドと化している。難解な世界観を提示する美しさも良いんだけれど、たくさんの人をブチ抜く率直な言葉の威力は決して無視しちゃいけない魅力なのではないかと思う。

カッコイイの為なら編成外の楽器や表現もガンガン取り入れる所も好きで、普段は真逆でバンドによるバンドの為のバンドでしか鳴らせないスタイルを好んで聴いている反動が全部彼らに出ているのかも知れない。

「Feel like」なんかがそんな感じで、こういうことバーンと出来ちゃうバンドって強いなと滅茶苦茶感心した記憶がある。

[Alexandros] - Feel like (MV) - YouTube

 

SuiseiNoboAz/Liquid Rainbow】

アレキサンドロスと真逆のロックバンドの中のロックバンド。

大谷翔平が投げ込むストレートの球の表面にビッシリと文学作品が記されている様なバンドである。ズドンととんでもない音がしてミットに納まったあとに通り過ぎたことを認識するんだけれど、不思議とその物語が全文頭に流れ込んでいるという体感をさせてくれる滅茶苦茶なバンドなんである。

全部ぶっ飛ばしてくれるバンドだと思う。

圧倒的スケールと酸味が残るあどけなさが同居するロックンロール。

今年観た数少ない中で、一番良かったのは彼らのライブだったと思う。

ありとあらゆる説明が足を引っ張りそうな人たちなので、本当に全人類にライブを観て欲しいと思っている。

SuiseiNoboAz / PIKA - YouTube

 

Base Ball Bear/光源】

リードギターとダンス担当を同時に失ってしまったバンドBの再出発作品。

前作C2からの地続きというよりも原点回帰が強く、今の自分たちがCを振り返った時の大人からみた描き方というニュアンスを感じる。

ちょっと突貫工事感が過ぎないかという印象を個人的に受ける楽曲の構成などなど、微妙さみたいなものを感じる部分もあるんだけれど、魅力も相変わらず溢れまくっているので別の機会に詳しく書きたい。

Base Ball Bear - すべては君のせいで - YouTube

本田翼マジ可愛いな。

 

aiko/May Dream】

aikoは失恋の喪失感の表現が上手過ぎてどうしようもなく愛おしくなってしまうから迂闊に手を出さない方が身のためだぜって色んな人に言いたい。

以上。

追伸:「愛だけは」の次の曲が「好き嫌い」って凄くないですか?

aiko-『あたしの向こう』music video - YouTube

aikoの服装と色彩感覚が好きだ。

 

【トリプルファイヤー/FIRE】

社会生活って、優しくする必要はないけれど面倒を避ければ思い遣りとしてカウントされる訳で、使いどころがあるかどうか解らないポイントカードみたいなものだと思うんですけど、トリプルファイヤーは歌詞も曲もその辺に異議申し立てている気がしてとても好きだ。

歌詞の「俺にとっての理不尽はお前の理不尽と違うからな」という主張に加え、完膚無きまでにタイトでソリッドな演奏が究極的にシステマチックな、まどろっこしい感情は排除しましょうと言わんばかりの、複数角度から刺されている感覚がある。

「有名な病気」のぶっちゃけ方が本当に鋭過ぎて笑顔が消えた。

「銀行に行った日」が共感してしまった自分と向き合うのが本当に辛かった。目を合わせたくない。鏡みたいな曲作らないで欲しい。

本当に辛かったので若干怒っていますよ、僕は。

トリプルファイヤー「SEXはダサい/銀行に行った日/カモン/野球選手になるために」@渋谷 TSUTAYA O-nest - YouTube

 

【米津玄師/BOOTLEG

宇多田ヒカルばりに自由にやってるアーティストだと思うし、それでしっかり邦ロックもJ-POPも逃さずに海外の流れを完全に飲み込んで聴けば聴くほど引き出し多くて気持ち悪くなって考えるのもう嫌になるアルバムだと思う。

こんなの近所にいたら怖すぎて祀りたいもん。

仙人っていうよりは 妖怪なんじゃない?

米津玄師 MV「春雷」Shunrai - YouTube

 

【BiSH/THE GUERRiLLA BiSH】

アイドルってもっと自由度の高いものだと思っていたんだけど、バンド界隈と全く同じ様に完全に路線を決めてやってるのが不思議で仕方ない(ただでさえ歌唱力などに制約があるというのに、AKB系が売れるのは売り方とかじゃなく、表現の多彩さもあると思っている。それもあって欅坂があまり得意でない。うわこっち来ちゃったという感覚がある)、ただコンセプトがしっかりあると作品やライブに筋がバシっと通るというのが最大のメリットなのかなとも聴いていて感じる。

その中でこの作品は本当に骨付きチキン買ったらほぼ骨でしたくらいの一本のぶっとい骨が筋として通っていて、滅茶苦茶格好良くて延々聴ける。

今年聴いたアルバムの中では間違いなく1番の出来で、カナダ系のパンクとか好きだった頃を完全に思い出したし、その延長で年々パンパンになっていくアヴリルに憂いたりした。黙れよ、本気で好きだったんだよ。スーパーで買ったチーズを臭いとゲラゲラ笑ってる姿みて惚れたんだよ。

今年の後半は「プロミスザスター」と共にあった気がしている。ボロフェスタで聴いた時にやばいくらい感動した。

「My landscape」と「プロミスザスター」は全然詳しくない自分の中でも本流と違う気がしているんだけど、アルバムの中で効きまくっている。他のパンキッシュな曲がよりパンキッシュに聴こえるし、逆にそういう曲にこの2曲が更に活かされていると思う。

アイドルを聴く時はどうしても好きな曲だけ聴くみたいになってしまうタイプなので、こういう1回再生始めると延々聴けてしまうアイドルが自分にもいて嬉しいなっていつも思いながら聴いている。

BiSH / プロミスザスター[OFFICIAL VIDEO] - YouTube

 

大森靖子MUTEKI

過去の楽曲の弾き語りに新曲を2曲加えたアルバム。

バンドと弾き語りって優劣が付きがちと思うんですけど、どう考えても別物だろと思わせてくれるのが大森さんの弾き語りの凄さ。

本人も仰ってるけど「退屈じゃない弾き語り」をガンガン掘り進めているからこそこ20曲越えても全然飽きずに聴けるというのがあると思う。

退屈な弾き語りにも美学はあると思うんだけど、その文化に慣れてないので仕方がない。

僕は大森さんの曲がとても好きなんだけど、やっぱりバンドの方が良い曲もあって、それをちゃんと作品として聞き比べ出来る様にしてくれた事がまずとても嬉しいし、弾き語りをライブ音源じゃなくてスタジオ音源としてリリースしてくれた事もとても嬉しい。

ライブ音源も生々しくて好きなんだけど、この自分に直接歌われている感覚みたいなものが大事なんじゃないかと思う。「自分と大森さんしかいない」という感覚に陥るという意味ではライブ音源よりもこっちの方がライブを観ている時の感覚に近いんじゃないだろうか。

今年一番たくさんライブを観たアーティストで、来年もたくさん観るんだと思う。だって観たいもん。

大森さんの作品が好きというのはいつも自分では少し意外なんだけど、まだまだ好きは続くと思う。

大森靖子「流星ヘブン[零]」Music Video - YouTube

 

T.M.Revolution/Route20 LIVE AT NIPPON BUDOKAN】

これもノベンバと同じスタイルでライブDVDに同公演のライブCDが付属しているというもので、こちらはアンコールとMCが音源には収録されていないので、その分、強烈な勢いが形成され収録されている。

映像の躍動感も凄まじく、ハッキリ言って観ているだけで筋トレとして成立しそうな興奮を覚えるので運動不足の人は全員観て欲しい。

丸ごと全部収められたノベンバと違い、こちらは生で観るとたまんないけど音源としては長いかなと感じてしまいそうなジャムパートやコール&レスポンスを意図的に切っているのでジョギングにも超が付くほど最適。

とんでもない化け物バンドのゴツゴツした演奏と、化け物じみたボーカルがブチかますただ圧巻のロックが立派なエンタメに昇華されているのに衝撃を受けること請け合い。

え?あの半裸で風受けてる人じゃないの?と思うだろうからわざわざチェックするかなーみたいな認識も大正解なテレビの中の人ではあるんだけど、こういう顔もあって、それが滅茶苦茶ヤバ過ぎてテレビ方向以上に面白いことになってるから覗いてみてよって思っている。

人生で一番身体を動かしたくなる作品であると同時に、来世こそ西川貴教と結婚したいと思ってしまう作品である。

T.M.Revolution 『RAIMEI』(『Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀』主題歌)MUSIC VIDEO - YouTube

 

以上、思ったより長くなってしまった。

ちなみに今一番気になるのは向井太一さんで、あっこゴリラさんとのやつが好きです。

あっこゴリラ 「ゲリラ × 向井太一」 - YouTube

めっちゃ良いですね。

あとはimaiさんのソロ作品も素晴らしいので延々聴いております。

imai / Fly feat.79,中村佳穂 - YouTube

来年はこの辺を足掛かりにクラブ寄りに沢山聴いてみたいなと思います。去年はブルーノマーズ聴いてそんなこと言ってたんだけどやらず終いだったので来年こそは!と思っています。

back numberの「瞬き」については直前の日記に書いたので割愛しますが、カラオケでの歌い出しのタイミングが滅茶苦茶難しかったことをご報告させていただきます。

back number - 「瞬き」Music Video - YouTube

back number「瞬き」とペロペロしてやりたいわズ。「暮れる」が好きな人と結婚したい。 - 性格の悪そうなBLOG

 

ではでは、残り何時間かの2017年、皆さま楽しくお過ごしください。

僕は今からローストビーフとなますを作ります。お節料理です。

今年はお世話になりました。

来年も気が向いたらよろしくお願いします。

 

またー。

back number「瞬き」とペロペロしてやりたいわズ。「暮れる」が好きな人と結婚したい。

back numberの「瞬き」があんまり良い曲だったので購入し、それとペロペロしてやりたいわズ。の「暮れる」の2曲だけをぶち込んだプレイリストというか私的両A面シングルを毎日2時間くらい聴いていて2017年にトドメを刺そうとしている。

back number - 「瞬き」Music Video - YouTube

ペロペロしてやりたいわズ。 『暮れる』 Music Video - YouTube

「瞬き」が良い曲過ぎて衝動的に歌いたくなってヒトカラを試みたのにT.M.Revolutionの難易度高い曲を歌っては失敗しやっぱ西川くんはスゲーなワハハと30分やると喉がもう結構です状態になってしまい、結局星野源の表面を撫でる様な、要するに俺は今星野源の後頭部を優しく撫でている、日本語を充てがうと愛撫だザマーミロサブカル女子、来世でまた同じ地獄の釜の中で会おうぜそのうち何人かとお付き合いさせて頂く事となるんだろうでも結婚するなら元ヤンがいいな的選曲でもう30分粘り、星野くんは今年働き過ぎて人格に支障をきたしていないか心配だな、どん兵衛ばかり食べて狐憑きだか半妖の女の幻もみているようだしと独特の感性をお持ちな元カノ気取りの様なことを考えながら「くだらないの中に」を歌って退店した。くだらないの中に、何なんでしょうか?ねえ?

それはそうとback numberの「瞬き」とペロペロしてやりたいわズ。の「暮れる」は声の上ずり方が両方非常に効果的で良い。ペロペロは切なさに対してギターが「よくそれでセンチメンタルなニュアンスに乗るな」というフレーズを弾き回ってて笑う。

この二曲の共通点は「幸せについて」で、どちらも大それたものじゃないと歌っているところで、そのアプローチが違うと思っている。

「瞬き」はこれからを積み重ねる為に色々諦めたりしたけど全部些細な幸せって大事だよねと歌い、「暮れる」は大切な些細な幸せを積み重ねた生活の不安感や喪失感を通して歌う。

僕は元々ペロペロしてやりたいわズ。の「暮れる」がとてもとても好きで、デモ盤をたまたま買ったのが4年前くらいのハズなんだけどずーっと聴いてる。週3は聴いてる。滅茶苦茶良い曲だから。何故滅茶苦茶良い曲なのかというと「幸せ」の捉え方が物凄く自分にフィットしているからで、あ、これが共感かって感じ。エヴァなら降りられなくなるくらいのシンクロ率。プラグ射出出来ません。マヤさんが好きだけどやっぱアスカだな僕は。

そこに2017年の12月に突然飛び込んできたのがback numberで、元々マジモードになればなる程にそんな大層なことは歌わないバンドだから、その素直さが好きだったんだけど、この曲は本当にそういう意味で100点だった。結婚式で爆流れしそうな歌い出しも最高である。なーにが恋ダンスじゃ!キレのない照れた余興で華添えようなんざ5億年早いわ!(※そんじょそこらの人たちよりも恋ダンス好きですよ僕は)

いつも側にいて欲しいback numberに対して、いなくなっても自分たちだけが共有したものは失われないと歌うペロペロしてやりたいわズ。の対比が面白くてずーっと繰り返し聴いている。実年齢はどう考えてもback numberの方が上なのにペロペロしてやりたいわズ。の方が悟っている気がする。

あんまり次々関係のない人が出てくるってダメな話し方のお手本なんだけど、大森靖子さんがライブのMCで「生活の垢」って仰っていて、それに対する実感の有無みたいなところが大きい気がする。

back numberはどどど童貞ちゃうわな思春期ばりの妄想(しかも何故か妄想の中でさえ上手くいかない、童貞だから)が猛威振るう曲が多いから余計にそこが薄れて可愛い。back numberみたいな男と付き合いたい。デリカシーないぶん仕事はめっちゃ出来るだろどうせ。生活は安泰だろう。「あなたは」じゃなくて「僕は」という視点でメインに物事を考えられる主人公体質がうまく行くんだよ人生なんか。面倒くせえ。ただ顔は是非とも星野源でお願いしたいものである。

本当はもっと歌詞そのものの対比をさせたかったんだけどめっちゃ話が逸れるから諦めた。自分の文章なのにコントロールがまるで効かない。そんなことある?って聞かれるけどあるんだよ。文章の中身じゃなくて文字を打つのが目的なんだから。すまんね、こんなものを延々読んで頂きまして。

でも過失として半々じゃないですか?暇なんでしょ?それは僕のせいじゃないもの。知ったこっちゃねーよ。

 

またー。

2017.12.22・23 大森靖子さんを観てきました。(@味園ユニバース、ロフトプラスワンウエスト)

金曜日はライブ。

定時退社して余裕のペースで会場に辿り着く予定が結局歩いていたら開演に間に合わない時間になってしまい全力疾走だった。上体を起こして走るのが良い、という思い込みからエドワード・エルリックの様な上体を若干後ろに持っていかれるタイプのギャグ走法になっていたと思う。

そう言えば映画版鋼の錬金術師で山田くんがギャグ走りを再現していてとても良かったと述べたけれど、逆にシリアスな時は前傾姿勢で駆け付けていて、それがこう余裕たっぷりな、しっかり一歩目を溜めて三歩くらい走るみたいなやつで、体育の高跳びを思い出した。ベリーロールかましそうな洗練されたステップで、こんな綺麗な顔が遅刻してきて視認されたポジションから3歩だけ走ったら遅れやがってみたいな気持ち消し飛んじゃうな、と。それを観てたらどんなピンチでもその走り方で来てくれたらまーしゃーない綺麗しって許せちゃうなと感心したんだけど今これ関係ないですね、でもまだ数珠繋ぎというか芋蔓式にホイッスル!の人気そんなにない主役の風祭くんがそんなにスピードないんだけど初速だけなら誰より速いという記憶も蘇って、多分あの山田くん演じるエドもあの世界では初速が誰より速いんじゃないかな、だから三歩でいいんだよというよく分からない納得の仕方をした。

エドも風祭くんと同じく消えるフェイント使えたら受けなくて良い攻撃が多々あるんだけども、エドは意外と身体のサイズに比べてめっちゃ攻撃を食らうタイプの、装甲が薄いくせに基本戦術肉を切らせて骨を断つスパロボなら真っ先に使わなくなるスタイルであるが故に魅力的であって、そこが生々しくて良いという見方もある訳で、消えるフェイントを身につけたとして一長一短だなと思いました。

要するにめっちゃ走ったら開演前に無事会場についたという話。長くてごめんな。汗凄かった。

 

2017.12.22 大森靖子 @味園ユニバース

ずっと行ってみたくて、ようやく初めて行けた 会場で、ビカビカさとサブカルさと艶めきが全部ぶち込まれた面白い空間だった。普通に訪れて3時間くらい内装を眺めていたいくらい見所があった。

花道的なショースペースを中心にステージまで使ってグルっと大森さんを囲むスタイルでのセッティングだった。キャバレーっぽいソファに座って開演を待つ。

キャバレーどころかキャバクラも行った事がないんだけど、キャバレーというエンタメを含んだ楽しもうという空間が淘汰されていったのはやっぱり余裕をすり減らしているからではないかなどとボンヤリ考えた。直接的、直線的、直感的に満たしたい欲望をとりあえず安くあげたいというか、コスパとかいう魔物に取り憑かれて発見とか自分が介していない景色を消化する余裕の無さがあるんじゃないだろうかと思うなどした。かなり一方的というか視野の狭い、根拠もない見方であるけども。

あ、ネタバレを含むので以下ご注意下さい。

 

ライブはTOKYO BLACK HOLEから始まって、直前までの労働とここまで走った事が一度に肯定されてしまって幸せと出会い頭衝突する感じで焦った。美味しいお店に行ったらメニュー開く前に食べたかったメニューが出て来て、理解されてるしすぐ食べれて嬉しいんだけど心の準備が全く出来てないみたいな感じ。

これまで金沢、別府と観てきたけど雰囲気がどれも違って、その中でも会場そのもののストーリーが過剰なのが大阪だったんだけど、各会場で大森さんのモードが全然違って、大阪は優しくて強かった。

料理長の音楽は豚肉の焼ける音だった、パーティードレスなどが優しく沁みて、一方東京、新宿、高円寺と東京の地名の曲を聴く度に東京の絵になるというか、住んでもないのに想像がつくというあの感覚は何なんだろうと考えた。

大阪に置き換えてもパッとしない。ワンダフルボーイズ(しゃかりきコロンブス、天才バンド)に天王寺ガールという曲があって、多分しっくりくるのはそれくらいのもので(それでもあまり街の個性や物語は伝わらない)、どうしてもストーリーを感じるのはミナミと呼ばれる一帯な気がして、それもサラサラ感がなくて油分が多い気がする。あんまり好きな歌にならなさそうでガッカリくる。

分母で薄まることで大きくサラっとしたイメージが生まれるんじゃないかという気がした。

ドラマチック私生活を弾き語りで聴いたのが初めてで、どんだけ良い曲なんだよとブン殴られた。音源の超優良JPOP感は緩急の問題じゃなくて曲の良さで成り立っていたんだなと思ったし歌詞凄い良いよね!??となった。「噛みな?!」がジワジワ効いてくる。

アナログシンコペーションをステージの方を向きながら「あのステージへ続く」と歌い始めて鳥肌が立ってしまい、あぁ、許可されてる動画撮ってなかったとその後ろ姿を収め始めるも集中が削がれて無理。邪魔。そんな器用なこと出来ないから30秒くらいで諦めた。30秒が勿体無いしかなかった。時間は取り戻せないってこういうことなのか…。

別に動画を撮ること、あげること、見返すことを下に見てるとか言いたい訳じゃなくて、自分には向いてないんだなと改めて思っただけの話なので気分を悪くされた方がいても知ったこっちゃない。それぞれの大切があるだけで、それをぶつけ合う必要はない。全員大好きなひいお婆ちゃんの形見のビー玉を持たされてるとして、それをわざわざぶつけ合って優劣つけますかって話。例えがクソなのはごめんな。

アンコールのキラキラの歌う大切があんまりに儚いので、会場から一歩外に出た時の寂しさみたいなものと、その為に生きていくんだなという気持ちがまだ出てもないのに入り混じって切なくなった。

あまりキラキラで終わることを想定していなかったので後から後から泣きたさが湧いてくるので困った。良いライブだった。

ライブの自体の感想が少な過ぎて笑う。

情報量が多く、一本の映画というよりいろんな人と少しずつ喋った様な気分になるライブだった。

 

ライブ後、別府で知り合った方と初対面の方と友達と奥さんで焼肉に行く。

一見入り辛いお店だったけど安いし美味しいし優しいしで最高だった。男2:女4だったのだけど先の都合上女子会と男のサシ呑みに分かれてしまい、ほぼ初対面の男2人で90分、ツイキャス出来るレベルで間を持たせて喋り続けた。お互いの努力と思いやりの勝利ですありがとうございます!

その方は別府で知り合った人で、今年会った人の中で一番言葉の選び方が洗練されてて穏やかで実家の朝食は西京焼きと小鉢と味噌汁とか出てきそうな雰囲気で品がある、一方その頃俺は冷やご飯に味噌汁かけて食ってここまで大きくなりましたガハハである故、同じ土俵に立てる気がしなかった為、素直にバカな話に終始した。俺のターン!ドロー!顔にフィットしないメガネの話!相手の思考力を10下げた!みたいな感じ。アカデミック?カタカナハ並ビガ綺麗ヨー。

結局、沢山話を聞いて貰って楽しかった。相手は疲れたろう。ふふふ恐らく俺の勝ちだ。

関係ないけどライス大のあとライス中をおかわりしたのでライス小までコンプリートしようかと思ったけどやめた。安上がりな同行者で皆さんのお財布にも多少貢献出来たかな。

あと、とても高いコートを着て行ったんだけど、帰りにコートをdisられた。

経緯としましては、そのコートを着て行った先日の飲み会の会場が浜焼きが名物の換気し過ぎた事が原因で親が凍死しましたかくらいの勢いで換気を嫌い煙が充満した店で、それこそ凛として時雨の出番中ですか?くらいのスモーク量。TKの姿を見失うレベルのアレ。その中で2時間半、徹底的に燻されてコートが臭くなってしまったんだけど。

その全ての苦しみと悔しみをすっ飛ばして「高くて臭いコート」と称されて何と無く腹が立った。高くて臭いコートってドラクエかFFかで言うと完全にマリオRPGのネーミングセンスだよね。やーいニッチ!レベル30までしかないー!

ていうかそんな店に連れて行かれるとは聞いて無かったので僕のせいじゃないのにこの言われよう。あんまりである。

しかし、こんなしょうもないことで僕も怒れるんだとちょっと嬉しくなった。 

 翌日も早いので鬼の様にファブリーズで床までビシャビシャにしてさっさと寝た。

 

 

朝6時過ぎの電車に乗り、昨日と同じ駅に向かう。

寒いし眠いし早朝なのに街が臭い。昨日を吐き出す間も無く今日を重ね続けている、疲れが抜けず常に気怠げな雰囲気の街を歩きながらオーバートレーニング症候群を思い出すなどした。

 

2017.12.23 大森靖子 出張実験室@ロフトプラスワンエス

書けないことが多いのでいっそ全部書かない。

面白かった。

何故大森さんが好きなのかを考えるとやっぱ単純に「曲が好き」というのがあって、そこから次点が次の次の次くらいまで不在で「考え方にいつも感心している」というのがあるので、ライブが無いという意味でもあまり自分向きのイベントでは無かったんだけど沢山笑わせて貰った。

好きなアーティストがファンの書いたアンケートであんなに楽しそうにしてるのは眺めてるだけで幸せな気持ちになる。相思相愛というか。

良い時間に立ち会わせて貰ったという気分。

 

次に大森さんを観れるのはいつだろう。まだ予定は未定なんだけどそう遠く無いと良いなと思う。

 

またー。

オカマのババア国体2017及び溶け出せトイプードル

くどい様だけれど会社の飲み会が非常に多く、大抵がチェーン店の飲み放題付きのコース料理なのだけれど、ボリュームのある料理から始まることはほぼ無い。

基本的に空腹でアルコールを摂取するのがあまり得意でないので、そのちんまりした序盤のメニューでなんとか空腹を紛らわせながらお酒を飲んでいる。

事前におやつを食べるなどドーピングをしておく事や、単純に序盤はお酒をセーブするなどの手段もあるのだけれど、金額の上限が定まっておりそれ以上の金額にならないコース料理を前提としてお通しや最初の小鉢をオニギリに変更するか聞いて貰えないだろうかといつも思っている。

まあ格安でコースを提供して貰った上に更なる贅沢を要求するのも酷な話であるが、最初におにぎりで対アルコールの上げ底をさせてくれるのが僕個人としてはかなり有難い。

そこに無いおにぎりを妄想しながら、存在しないおにぎりを想う事で会社の飲み会の序盤を乗り切っている。ひもじい子みたいで書いてて切なくなるんだけれども、実際腹を空かしているので間違いでもない。

僕はただ、おにぎりが食べたいんである。

 

彼氏彼女の事情」という漫画がとても好きなのだけれど、それについて全く気付いていなかった角度で良さを教えて貰って感心した。

低スペックが低スペックなまま高スペックに異常に愛される作品と違い、カレカノに登場するカップルは向上心があり、努力を怠らず、結果対等であろうとするという見方なんだけど、確かにそうである。

年末年始で読み返してみようかなと思う。

 

今年最後の美容室。

最近よくヘッドスパを施してくれるスタッフさんが話しやすくてとても好きなんだけど裸眼だと顔がボヤけて覚えられない。

いつも声を聞いて「お前だったのか」となる。名前は今回も聞きそびれたし、未だに顔をメガネかけた状態で見ていないので自信がない。あんまりに失礼な気もするので次回はコンタクトで来店するなど対策を打った方が良いのかも知れない。

自分へのクリスマスプレゼントにワックスを買う。これまではスタンプカードが満タンになると貰えるサロン用の無香料のワックスを何の意識もせずつけていたんだけど「ようやく香りと品質と見た目が良いのを見つけたから」と試しにつけてもらったのが本当に良い匂い過ぎて買ってしまった。

柑橘系の良い香りがするので「良い匂いする!めっちゃ良い匂い!」とはしゃいでしまい10は年下であろう新人さんに笑われる。恥ずかしかった。瞬間的に抜けている部分を露呈するのを来年こそなんとかするぞと思う。

 

親と妹の世帯とのクリスマス会及び一年お疲れ様会の為に地元に帰る。

仲が悪い訳でもないのに連絡が億劫過ぎて既読スルーしまくってたのだけれど、このままスルーしたまま年越ししてしまうのは申し訳ない気がしたので参加。

地元はゲーム屋さんがコメダコーヒーになっていたりと地味に様変わりしており、アニメイトだけが当時と同じ場所にあった。改めてオタク気質が多い土地なのだろうという気持ちになる。

親が「忍耐の子だった」と自分のことを話すのを他人事の様に聞きながら、いや親のせいじゃんみたいな事を言いかけてやめた。忍耐の子だからである。根っからそうなんだなと思い知って少し悲しくなった。

姪っ子は上が小学生になり、下は2歳。

小学生の方が元々は体力オバケだったのに図工とお絵描きが好きな文系に進化しており、普通に絵が上手くてビックリした。おおおお前前回の落書き丸だけで構成された抽象画やったやんけという衝撃でもってこのまま行くと中学生くらいで少女漫画家デビューしそうで怖い。

時間の関係でクリスマスプレゼントを一緒に買いに行けなかったのと、正月に会えないのもあってお年玉をまぜこぜにした大金をポチ袋に入れて渡すと「貯金箱に入れる」ととんでもなくしっかりした発言をする。おおおお前嘘だろ本当にウチの血筋か。

2歳の怪獣の方は人見知りが酷いのでお菓子で懐柔して釣った。怪獣を懐柔。Yo!可愛かった。

疲れたからスタバでチーズケーキ食って帰って風呂にも入らず寝落ちした。

「オカマのババア国体」という催しの準備をする夢を見る。寝起きの働かない頭で考えた結果、携帯のメモに「溶け出すトイプードル、切なさに冷えるバスルーム、落としてしまったパスケース、戻らない戻らない、もう戻らない」というフレーズを書き残して二度寝。全く要領を得なくて怖い。

 

あと一週間頑張ったら一年が終わる。

区切りって気は全然しないんだけど、無理矢理でも区切れたらいいなー。

 

またー。

卍普通日記卍

バタバタしていたのもあり、今年最後のチャンスではと大好きな猫カフェへ突撃しようと決めたのは午後1時前だった。

京都の晴明神社の近くにあるそのお店までは最短で片道2時間を要する。かなりの人気店なので忙しい日は辿り着く前に受付終了してしまう程である。到着するのは3時を過ぎてしまうので道中で受付終了の報を聞く可能性もありハラハラだったけれど、入れなかったら入れなかったで鴨川で八つ橋をお焚き上げして厄払いすれば良いと決めて家を出る。それはそうと八つ橋って揚げたら美味しそうじゃないですかね。俺のデブ細胞がそう言ってる。

路線バスに乗り換える為に烏丸で下車し、バス停を目指すも遠目に見てもそこそこの行列。全員が同じバスに乗る訳ではないけど二条城を通過する路線なので混雑は必至、停留所の数も多いのでこれは時間が掛かるぞと覚悟した直後、珍しくタクシーが停まっており殆ど本能的に乗り込む。乗ろっかなと考える前に身体が動いていて笑う。

初めてタクシーで乗りつけたけど片道1100円程度で思ったよりお得に快適さを買えて嬉しかった。それでもバスより5倍高いんだけど、自分の目的地まで停まらないし座って運んでくれるっていうのは最高だった。

猫カフェの受付に無事間に合い、ボンヤリと1時間程待合室で待ちながら、初めて来店した今年の冬を思い出すなどした。

2017年は個人的にかなり激動の一年で、例えば転職とかがそうなんだけど、ボンヤリしてたり穏やかに思われたりして、あとは優しくすることを暗黙で求められたりもしたし、まあ基本的に極端に人に優しく(している自覚はないが言われる一方で)自分を卑下しがちという自衛観点からすればダメそのものの性格もあって、しょっちゅうエネルギーが空っぽになってしまったんだけど、その度に駆け込んだのがこの猫カフェだったと思う。初めて行った時はもうボロボロにボロボロで、神様のお導きなんじゃないかって思ったくらい弱っていた。

なので存在がもう本当に有難い。お店のコンセプトとして非常に静かで、コーヒーも美味しくて、何より猫が可愛くて癒される。

金沢で推しの猫の刺繍バッジを落として本当にショックだったから作り手の方に良かったらまた作って下さいと伝えて欲しいと言ったら一つだけあった在庫を出してきてくれて泣きそうになるくらい嬉しかった。

幸運な信仰ってこういう事を言うんだろうかと思いながらお迎えして帰路についた。

来年はもっと単純にポジティブな気持ちで猫欲を溜めて来店したい。

 

友人が教えてくれたじびえのお店に行く。

月曜という普通に考えて無計画の極みな曜日だけれど、3人も心強い仲間がおり開催に至った。

じびえに関しては熊カレーくらいしか食べた事がなかったので大人しくお店がオススメするコースで牛を主体にたまに鹿という編成で頂いたのだけれど、本当に人生で一番美味しい肉で、肉の部位による味の違いなんかも人生で一番感じられ、もう部位という存在だったり単純に食べると言う事への感謝が凄まじくてテンションがブチ抜けてしまった。

肉だけでなくて野菜、挙句塩やオリーブオイルまで全く隙がなく美味しくて、こんなに美味しいものを食べていい人間なのだろうかという自問自答が湧き上がり、それを美味しさがお黙りなさいとサラリと華麗に薙ぎ払ってしまう無限ループであった。美味しさの格好良さに惚れた。年間というか人生ベストアクトの外食だった。もう既に再訪したい。

 

 猫カフェにしても外食(会社を除く)にしても、起きてから寝るまでずっと気を張ってるのをほぐすというか溶かしてくれる気がする。

それなのに周りからはマイペースでいいねとか言われるから僕は頑張ってないのかなという気持ちになる。どう考えてもそんな事ねえだろと思うんだけどな。そんな楽してる様に見えるんだろうか。お得感が全くないから嬉しくない。

当たり前は当たり前だけど当たり前を当たり前にしてしまうと生じる違和感とすれ違う度に肩ぶつけられる様な気分を味わうと、もっと色んなことを簡単に忘れられる様になりたいと思ってしまうな。

 

またー。

ソシャゲの角で頭ぶつけてピヨれ。

電車に揺られていると、どこぞの駅で随分尖った奴が乗ってきた。凡そ大人しそうというかナードかつギークな要するにオタクっぽい風貌の細身の男である。灰色なのか茶色なのか曖昧なセルフレームのメガネを掛け、苛だたしげな視線をあちこちに忙しなく放ち続けていた。

大人しそうではあるがヤバイ奴だな、とボンヤリ思いながら目を合わせぬ様に彼を観察していた。

すると、彼がソシャゲをやり始めた。周囲に向けていた苛だたしげな、好戦的な鋭い目のままである。外に攻撃性が向かっていた訳ではなく、単純に目つきが穏やかでないだけの人かも知れないとボンヤリ思ったものの、明らかに舌打ちをしながらプレイしているので近付くもの全て傷付けるナイフの様な人なのではという見方が僕の脳内会議で可決された。

そして気付けば彼を眺めながら、彼のことを「ソシャゲの角で人を殴りそうな奴だな」と思っていた。

スマホの角ではなく、ソシャゲの角で殴るという表現になったのは目つきを除く風貌の暴力性の乏しさからかも知れない。

デジタルで殴る方が似合っているんである。まあだからと言って「ソシャゲの角」なんて有りもしない角を生み出してどうするんだという気もする。でも小豆の豆腐って諺もある訳で(意味は全然違う)(あり得ないという意味)(この前NHKでみた)、存在しないものを引き合いに表現するというのは割とポピュラーな技法であるからして、「ソシャゲの角で殴る」は非常に自然な言い方である、と僕は主張したい。

ソシャゲの角で殴りそうな彼はたった4駅で降りてしまい、残された僕はソシャゲの角で殴られたら果たして痛いんだろうか、痛くは無さそうだけれど無性に腹立ちそうだな、ソシャゲの角で理不尽に殴られた日には飲みたいのはビールではなくてストロングゼロだろうな、などと妄想しながらトリプルファイヤーの「次やったら殴る」を聴きながら職場へ向かった。

多分この曲が無ければソシャゲの角で殴るという表現は出なかったろうと思う。曲のストイックさに加え吉田氏のダウナーながら確実に苛立っている様がインスピレーションを与えるのだと思う。トリプルファイヤーは本気だ。

以上、今週の「ソシャゲの角で殴る」のコーナーでした。

また来週。(嘘)

 

またー。 

高いのコートを買ったらシャムシェイド。

飲み会及び食事会が詰め込まれた日々は続く。

単純に行きたい人との食事だったり、そうでなくとも全く人にチヤホヤされる性格でもないのに呼ばれると何となく行ってしまうのもあり、今月に入ってから1/3は外食となっている。純情な感情かよ。シャムシェイドか。

主に会社の飲み会が異常に多く、合コンでも野球でもないんだからメンツ足りてるだろと思うんだけど新顔扱いなので度々呼ばれ、呼ばれた割には特に触れられないまま終わる。ひな壇芸人でももうちょい触って貰えるぞ。おい。まあこちらも積極的に触って貰いに行ったりしないのでそもそも断れという話なんであるけれど、新顔なのでまだ断るには歴が浅いかなという苦悩がある。

来年の目標は会社の飲み会の出現率をシャムシェイドするという事で落ち着きそうである。

 

忘年会と言えば無礼講がセットみたいに謳われる割に実際無礼講しているのは上司から部下への一方通行、業務と何ら変わりなく通常運転のトップダウンなんであるけれど、半年振りくらいに会う他支社の営業さんに筋トレをしていて体格が大きくなってきたという話をした際に「あー確かにイケメンAV男優みたいだもんね」と褒めなのかdisなのか解らない評を頂戴して悶々としている。

大前提としてイケメンAV男優のイケメン度合いを知らずに物を言っている感じがまず無理で、更にAV男優の中ならイケメンに入れるというクラスで7番みたいなそういうニッチな褒め方が果たして褒めなのかどうかという点で疑問があり、何となくAV男優を下に見ているニュアンスもかなりしんどいものがあり、笑って聞いていたものの時間が経つに従って腹が立ってきてしまい「こいつ無料のサンプルでしかヌいて無さそうだな」と思うことで心の平行(均衡とまでは言わない)を保った。

ただ正直意味合いはともかく言葉の響きとしてはかなり面白かったので自虐ネタとして今後上手く使っていこうとは思った。

 

昨年も奮発して自分にしてはかなり高いコートを買ったのだけれど、そのコートが普段着との相性が異常に良いのでそればかり着る羽目になってしまい、これは休ませる時間がないというコートへの労働環境改善及び福利厚生の一環としてもう一着コートを買うことを決意した。

お気に入りのコートにブラック企業とか陰で言われたら辛すぎるだろ。まだ人間に陰口叩かれた方がマシだわ。

で、結果としてそのお気に入りのコートよりも6万高いコートを購入した。

凄い軽くて、凄い暖かくて、凄いオシャレなんである。あと店員さんが凄いYOUさんみたいなテンションで接客してくれて気楽だった。

ここまでの客単価のクラスになると親戚の姉ちゃんみたいな感覚で話をさせてくれるので服屋が苦手な自分でも気楽に買い物が出来る。全くもって可愛くないのはお値段だけである。そこだけは気軽になれない。予算を目一杯ブチ込んでの購入の為、欲しかった別の店のセーターは諦めた。優先順位をつけておいて良かった。

また今回買ったコートも普段着との相性が良いのだけれど、二着そういうコートがあるので安心して着回したい。最低でも先5年はコートに関してはいらないなと思える良い買い物をしたと我ながら思う。

クリーニング笑う程高そうだな…という貧乏性を目一杯発揮しながら冬のお出掛け及び通勤を楽しみたい。

 

またー。