性格の悪そうなBLOG

いちいち長いですが中身は特にないです。

科楽特奏隊を観てきました。2013.12.30@下北沢Que

年末一人で大掃除するのが嫌で(やりたくないというよりは何故僕だけがやらねばなるまいという心の狭い発想で)でんぱ組.incのDVDを観た後、えっちらおっちら東京に出て来た。12月三度目の上京に新鮮味なぞある訳も無く、新幹線の車窓から臨む富士山すら見なくなり、到着後も本屋でプー猫の最新刊を購入してひたすらホテルで読んで時間を潰す。
ホテルの最寄りの松屋は何故か客という客が腹から声だして「ご馳走様」を宣言しており学生寮の食堂ばりの温もりを、感じる。凍るに狂うと書いて凍狂(とうきょう)などと読ませるパターンもある中でヒョロ男もチーマーも皆腹から声を出す様はちょっと感動した。
真似して声出したらむせた。己の不甲斐なさを松屋で思い知らされる日が来るとは東京侮り難し。
ホテルでダラダラテレビでも観ようと思ったけれど、年末が迫ると地方のローカル番組は全て昨年の全国ネット年末特番の再放送に取って代わりマジつまらない。
唯一の楽しみまで奪われたらもう漫画読むしかない。プー猫のちょっと考えてジワジワ笑いになる部分が好きなんだけど油断してると元ネタが何なのかググるハメになる。
ギャグマンガとは高尚なものである、と身近に言っていた人がいたけどそいつは酔っ払ってバイト先にチャリで突っ込んでクビになるというギャグを披露していたから全く説得力が無かった。実際どうなんだろう。どっちでも面白かったらそれで良いんだけど、全く解らないのにBSで漫画語り倒す番組を昔観たら何言ってるか解らないけどカッコ良かったのが忘れられない。
高尚というよりは、つまりそういうものなのかも知れない。よく解らないけどシド格好良い!みたいな。ロックだねぇ。

そんな堕落した東京スタイルを謳歌(浪費)しつつ、下北沢Queにカバーバンドが集う企画を観に行ってきた。
全く知らなかったのだけれど、年末恒例で17回程続いている老舗の企画らしく、確かに出演者を眺めると僕でも名前を見かけた事がある人ばかり。
ミッシェルのウエノさんが怒髪天の増子さんに半ズボンはかされたというエピソードが飛び出すくらいぶっ飛んだ本気カバーイベントで懐かしい所かそもそも世代ですら無かったのだけれど凄く楽しかった。

中でもチープトリックや明太ロックをカバーしていたお兄様方など、カバーなんだけどカバーじゃないというか。これで活動して欲しいとしか思えない格好良さでカバーであることを忘れた。
超絶ギターを弾く若手は多いし、それはそれでカッコイイんだけど、大人の色気と余裕たっぷりのギターソロに痺れた。所詮20代の浅い自分の新しいドアを開けられた気がする。
ヤンチャな大人って素敵。

お目当ては科楽特奏隊。
元々幼児期に父親から特撮英才教育を施されていたのだけれどハマらなかった身ではあるけれど、スーパーロボット系の主題歌フェチを経て大学生の頃色々聴いており楽しみ。
大阪に来てくれた時は何か別のライブを観てた。ようやく観れて良かった。
ウルトラマンタロウウルトラマンレオと思わず熱唱してしまうスタートダッシュ。歌いながらいつも思うけどウルトラマンのファミリー感凄い。極道一家の映画ばりに血の絆を感じる。
ファイヤーマンという馴染みのないヒーローを経てゴジラの映画テーマ。
仮面ライダーV3では改造人間大内ライダー氏がV3に変身するという素晴らしい演出。大内さんから新加入エミソンヌ隊員にベースが渡って以降の演奏の安定感増しは最早無視するとして、改造人間の腹にも贅肉がつくのだな、と変に感心してしまった。が、ポージングがメチャクチャ決まっており正月休み明けたらDVD借りに行こうと心に誓った。でも大内さんがベース弾いてる姿好きだな。絵になる。
マッハバロンの完成度高過ぎて笑うしかなかった。何故に選んだマッハバロン。今週一番キラキラした目でマッハバロンを凝視していた気がする。
かえってきたウルトラマンではウルトラマンも壇上にあがり、ライダーとスーパーロボットとウルトラマンが同じステージにいるという夢ある光景も何故か微笑ましい。退場するマッハバロンが要介護認定されそうだった。
カバーの完成度高過ぎて隙がない。
特撮カバーを観ると、スーパーロボットアニメとか勇者ロボシリーズをこれくらいバシッとカバーしてくれるバンドはいないんだろうか。この記事を読んでいる少数の人の中で万が一情報お持ちの方は教えて下さい。

今日は大晦日。
池袋に新宿という地方からしたらおどろおどろしい街で31日から1日を過ごす。
池袋といえばウエストゲートパークで果物を売る不良上がりがブクロさいこー!!!と今日においてはコブクロの事かと勘違いされそうなセリフを絶叫したりチーマー?ギャング?チーム?同士の抗争やあらゆる犯罪が蔓延るイメージしかなく、新宿と言えば眠らない街で毎日誰か死んでるんじゃないか、あのネオンが怪しく光るのは誰かの血を吸っているからじゃないかなどマイナス方向への妄想逞しくなってしまう。
出来るだけハコから出ない様にして楽しみを謳歌したい。

出来てたモンと書いたモノ合わせて二件も送りつけて何がしたいのか解らないけれど、ホテルでギリギリまで時間潰したくて、つい。向こうは移動中に書いたやつだから。別腹だから。言い訳だから。

ここまで読んでくれた方は、良いお年を。それ以外の方は、それなりに良いお年を。人間選択を経るからこそ美しいんですって。

またー。