性格の悪そうなBLOG

いちいち長いですが中身は特にないです。

君と映画。

そのバンドの事も何も知らない人に「どうでも良いとか興味ないとか前置きしておいでゾッコンとかお前ツンデレ過ぎだろ」と言われて狼狽。あわわ。
平静さと言うよりも客観性に公平でいようとの表れがさも「あ、アンタ本人が好きなんじゃなくて、作品が好きなだけなんだからね!」のソレであって読んでいて恥ずかしくなると言われた。
正しいのかも知れない。間違いなくそういう節はある。
でもそれと同じくらい作品が良ければそれで良い、とも思う。本当にどうでも良いとも思っている。
冷たい人間だろうか。これでも必死で、ただの善良なファンでいようと思う事にかけては人一倍なつもりなんだけど。
僕はどうでも良いな、と思う事が腐る程あるし指差して笑ったりするけど、好きな誰かの否定だけは絶対しない。
忠犬と笑うなら笑え。慕う相手は自分で決めるし笑う奴には噛み付くからな。
しかしツンデレ。自分がツンデレと言われてしまうとこれまで可愛いと思っていた漫画や小説のツンデレキャラへの好感度がガタンと下がった。どうしてくれる。

そう言えば先週末の話になるのだけれど、大森靖子映画祭を観に十三シアターセブンに行ってきた。
ミニシアター系の映画、という認識で正しいのかどうか解らないけれど、最後にお金を払って劇場で観た作品がトイストーリー3という実にメジャーな映画ライフの僕にとって全てが新鮮だった。
上映されたのは「トムソーヤーとハックルベリーフィンは死んだ」と「非少女犯行声明」と、大森さんの自撮り特典映像。
トムソーヤー〜は、大森さんの映画というよりガール椿の映画というより、ちゃんとストーリーありきな映画で解りやすく楽しかった。大学生の頃に「ディスタンス」を観て難解さに知恵熱をマジで出した人間にとっては、ミニシアター系でも全部難しい訳じゃないんだな、と一安心する作品だった。
大森さんは自分の見せ方について当たり前だけど上手いなぁ、と観ていて思った。ライブハウスで僕らの前に現れる大森さんそのもの、という感じで、つまり僕らはいつも大森さんの最新にてその時点での最高点を見せて貰えてるんじゃなかろうかと意味わからん事を考えたりした。
非少女犯行声明は前半の大森さんカメラパートの手ブレに酔った。大森さんの全てが愛おしい、という人は酔わないんだろう。僕はまだまだ精進が足りない。
やっぱり、現時点で。これからどうなるのか自分も解らないけど、歌ってる大森さんがまず全てだな、と。
色々感じた事、話すと膨大な情報量になるソレを削ぎ落として歌にしてくれてそれを渡された方が僕には良い。
そこから少しずつ吸収していけたら。
しかし酔ったので目を瞑って大森さんと女の子達の対話を聞いていると、盗み聴きしている様な感覚になってドキドキしっぱなしだった。女の子は凄い。
後半はライブ映像で構成されていた。
大森さんがギター壊して去っていく時の歓声が嫌い。受け取り方は人それぞれだとは思うからとやかく言うなよ、なんだけど。
まぁ、そんな訳で歓声を挙げてるタイプの人間とは解り合えないし、向こうだって解りたいなんて思ってないだろうし。
激情型なんて未だに書かれてたりするし、やれメンヘラだなんだと己の知識ひけらかす為に記事書いてんの?くらいのレビューを書いている人、そうAKG眼鏡のレーベルで今年の10枚に大森さん挙げておいてくっだらない事書いたお前だよスカした感性がスマートなんだとしたらお前はその世界でキムタクだろうよ。でも僕はお前を許さない。それを生業にしたり携わって生活してるのに人に真っ直ぐな興味を抱かせない書き方をする人間は総じて嫌いだ。
と、ここまでの事をあの一場面で考えたのだけれど、前段階としてそんな奴がいても大森さんはこっちに来いと真っ向勝負を挑んでいくから。勝ち取ってやろうとするから。本当に胸が熱くなる。
あとやっぱり可愛い。
特典映像の自撮りは秘密。来た人たちだけの特権。
超大作で、とにかく話し続ける大森さん。凄いなぁ。
この日記を書いている今日の回はライブもついてくるらしい。良いな。行きたかったな。行ける方は楽しんで。

またー。

本日のBGM
大森靖子:君と映画
まさしく。