性格の悪そうなBLOG

いちいち長いですが中身は特にないです。

2014.03.14大森靖子(@恵比寿リキッドルーム)、ゲスバンド(@下北沢THREE)を観てきました。

大森靖子さんのツアーファイナルを観に恵比寿リキッドルームへ。
移動中、隣になった方が真剣にメモを取っており、働く男の苦悩は中々味があるな、などと有給を使った口半開き気味で考えていた。荷物を足元に置こうとした際に見てはいけないと知りつつも視界に入った手帳に仕事っぽい走り書き。そしてその下の「増税前に買い置き  米?」という一文。
何その生活感。今時の出来る男は一味違うぜ。

会場に早々に着く。先行物販の列の期待がモワモワ立ち込める空気感は微笑ましかった。ピントカのバッジを購入。あのドットの粗さで完璧に特徴を捉えている。ファンの方が描いてくれたらしく、流石ファンはよく見てるなと感心する。

ファンが出資したお花があったり、サイリウムを配ってくれたり、本当に大森靖子ファンの人たちの優しさは凄いな、と思う。大森さんの躍進を支えた人たちは女子ファン特定に異様に情熱を燃やす以外は本当に紳士で素敵な人たちだ。
後ろの段差の上で開演までぼけーっとしていると、売り切れていると解っていても驚く程の人、人、人。圧倒されつつ、東京で大森さんの単独公演を観るのは初めてだと気付く。

2014.03.14大森靖子「最終公演」@恵比寿リキッドルーム
ステージ暗幕の前にミッドナイト清純異性交遊を歌いながら一人で登場した大森さんは客席にダイブ。この直後エイベックスからメジャーデビュー発表映像が流れて暗幕が上がるのだけれど、MCで言及していた「これまでファンの人たちと見つけてきた楽しい事より楽しい事を考えてくれるんですかね?」というエイベックスへの、メジャーへの意気込みと挑戦心がミッドナイトにはあったな、とそのMCを聞いた時に感じた。私と私のファンを超えられるかな?的な。

ミッドナイトのpvの世界をリキッドルーム一杯に広げたというよりは何故か「詰め込んだ」と言いたくなる装飾。あの女の子の中身を覗いている感覚になるピンクの世界観は大森さん的褒め言葉「エグい」と「可愛い」の極地。Twitterでフォローしてる方が「内臓みたい」と言っていて、成る程と感心した。
絶対彼女、あまい、over the partyなど序盤で今回のバンドと大森靖子&theピンクトカレフが別物である事に安心しつつ、早速泣く。号泣というよりはホロホロ、と。弾き語りがまずあって、それをストレートに爆発させるのがピンクトカレフで、今回のバンドはメジャーで全員を振り向かせる為に磨き上げられた音楽という感じだった。
ずっと肩に力が入って呼吸が深く出来ない、そんな緊張感溢れるライブだったので今になっても上手く感想が引き出せないのだけれど、強烈な二本のギターの狭間で島倉千代子を絶唱する大森さんは凄まじく歌謡曲だった。
バンド感がズバ抜けていた少女3号で、3股かけられても良いから女の子に生まれたかったわ、とこの日一番泣けた。その後続いた君と映画、新宿がまたそれを増幅させる。
別に普段女の子になりたいとか思わないけど、このツアーファイナルというよりは新章開幕戦の様なライブでずっと感じていたのは「女の子に生まれたかった」という気持ちだった。絶対少女。絶対彼女。
音楽は魔法ではない、と歌いながら全員を釘付けにする大森さんが魔法使いじゃなかったら死にたい。突如秘められた能力が開花するハリーポッターなんかじゃなくて、自分の魔法をひとつずつ創り上げていくタイプの魔法使い。
本当に本当に本当に良かった。

否定的な意見もある、とかTwitterで見て、どんなもんかと思ったけどそれは全部これまでの大森さんが好き、というコメントで否定的なんだろうか結局好きじゃんと微笑ましい。
僕はメジャーで大森さんがそのまま鳴る、というイメージが無かった為か今回のライブは凄くしっくりきた。安心した、とも言えるかも知れない。ピンクトカレフと違って、突き刺すというよりは包み込んで染み込む感覚。終演後長風呂したあとみたいな疲れが達成感と満喫感と共にあったけど包まれていた、というのが僕の感想でした。

メジャーでの一歩を予想する楽しげな人たちの真似をするなら、絶対彼女と呪いはみずいろをA面に添えた、デートはやめようがカップリングのシングルだと僕は予想したい。
何にしても楽しみ。日本中で大森さんの歌が流れて欲しい。

大森さんの新しい世界を堪能した余韻か、夕飯をお洒落カフェで済ませたら具がパスタに絡まない難易度高いメニューを選択してしまい、最終的に具だけ残って野菜炒め食べてる気分になった。背伸びは突然するものではない。

2014.03.14ゲスバンド@下北沢THREE
深夜の下北沢でゲスバンドを観る。二時頃に入ったら完全に空気が出来上がっていて、そのディープさにしまったな、と。最初からいれば順応出来たかも知れない、と思いつつ圧倒された。東京アンダーグラウンドは怖い。
東京が身近にない僕にとって、東京の一番深い所がゲスバンド。
僕の場合の東京アンダーグラウンドという言葉は大体ゲスバンドの事を指す。
高野さんの遅刻で若干遅れて始まったゲスバンドは、非常にゲロ吐くタイプのパーティー感があって楽しかった。
ベースもドラムも凄いのに、その上乗ってるポコニャンさん(ポコニャンさんて)のボーカルのザラつき、針金、これしかねえだろ感凄い。毎回、最高!最高!なんて子供みたいに思う。
遅刻してきたスーパーファミコンギタリスト高野さんはやっぱり何度でも僕のギターヒーローで、弦切っても凄いギターを弾いていた。
ステージ降りたらただの人、というつもりではなく漏れなく平等にどちらも好きなのだけれど、いつでもあるのは、ステージの上だけは誰より僕のギターヒーローであってくれという身勝手な期待だけ。
随分傲慢に聞こえるかも知れないけど、物理的な距離は色々拗らせるという事にしておきたい。

NATURE DANGER GANGのハチャメチャなんだけど最終的にカッコイイ!!楽しい!!が残る感じが凄まじかった。
なかなか前方で観る勇気は湧かないけれど、テンション上がって来て良かったなぁ、と思った。

始発で帰ってホテルで爆睡。
翌日、大好きで憧れてる人が手を貸してくれるという事で寝坊せずに起きれた。
YDK(やればできる子)だからこれ食べた!
f:id:oka_p:20140316165027j:plain
f:id:oka_p:20140316165040j:plain
YDK!YDK!

またー。