性格の悪そうなBLOG

いちいち長いですが中身は特にないです。

2014.05.29 「後藤まりこと大森靖子」を観てきました(@梅田AKASO)

自分が遠征してる時は全く何とも思わないけど、自分のホームへ誰かが遠征してくると「凄いなー」と思うのは何故なんだろう。
自分から湧いてきたエネルギーではないものの情熱は込められたものや経緯をすっ飛ばして熱が伝わるからなんだろうか...などと東京から来てる見覚えのある人たちを眺めていて思った。
その人たち含めて、皆の期待を完全に超えてくるライブだったと思う。

2014.05.29@梅田AKASO
後藤まりこ大森靖子」を観てきました。
仕事片付けて急いで向かったら、始業したばかりの夜の街のお姉さんに「はやーい!頑張ってねー!」と褒められるくらい急いでいたらしく汗かいた。
丁度自分の整理番号が呼ばれるくらいのタイミングで到着して一安心。
割とゆったりしていたけど思ったより人もいて、やっぱり凄い組み合わせだもんなーと実感。

ツーマンとかじゃなくて、同時にステージ立って交互に自分の曲を演奏し、お互いの曲に入っていくスタイル。
一曲目はそれぞれの曲を同時に歌う「人力マッシュアップ」と呼べるもので、緊張感も凄まじい上に完全にマッシュアップ成っており一曲目から泣けた。
大森さんは黒、後藤さんは白の衣装に身を包んでおり、対照的で綺麗だった。

大森さんは後藤さんの曲に入る時に物凄くその曲に潜っていって寄り添っていく様な弾き方、歌い方。
後藤さんのストレートな曲がぐんぐんドラマチックになって面白かった。
後藤さんは瞬発力でその時々感情のままに新しく色乗せていく弾き方と歌い方。
ハラハラする入り方でも最終的に何と無く最高になっちゃうのが凄いなーと思った。

あまい、over the partyでやっぱり泣きそうになってしまう。後藤さんのエレキギターがまた琴線刺激するから容赦ない。
君と映画で突然ふわっと「君と映画」の部分を自分たちの名前で歌って広い会場に張り詰めていた糸という糸を全部解してしまう。どれくらい演奏し続けていたんだろうか、時間の感覚が全くなかった。半分と想定すると多分45分くらい?

二人とも共通するのは集中力の凄まじさで、本編一度だけのMCでかなりボヤ〜っとしたやり取りを長々しておいて「じゃあやりまーす」で一気にスイッチ入ってしまって和んだお客さん置いてけぼりで物凄い深い所まで潜ってしまったのにはビックリした。

個人的には大森さんと後藤さんによる「絶対彼女」が人力マッシュアップを除けば一番良かった。
可愛かったし凛々しかった。
女の子を全肯定するエネルギーが破格の倍増っぷりで、これは女の子に生まれて聴きたかったなーと思う他なし。

最後は冒頭と同じ曲で人力マッシュアップ
冒頭よりも聴く側としても引っ張られていきた分研ぎ澄まされている感覚があって、尚凄まじく響いて感動した。
最後フレーズのループを取り替えっこ。後藤さんが歌う「音楽は魔法ではない」というフレーズが最高に最高で、何て言って良いか解らない。

アンコールはカラオケ打ち上げ感すらある微笑ましくもキマッてるミッドナイト清純異性交遊。
ダブルアンコールは童謡などなど天真爛漫であった。
最後の最後にプリキュア聴けて報われた気がする。何がかは自分でも解らない。

あまり細かく書くのは何と無く違うかな、というか。
僕は後藤さんについてはミドリをフェスで観る程度しか通ってないので全く詳しくなくて、だからと言って大森さんだけ書きたくもなくて、じゃあ両方同じくらい書ける部分を書こうと思って書いたらこんなボヤっとした文章になっていて感受性死んでるんじゃないかな、感受性って何だろう感受性って!なんて気持ちに落ちてしまいそうなんだけど、目の前で繰り広げられた光景は、お互いを活かすというよりは結果的に活きてる感じで、それは3月のライオンの「お互いを全力で振り回しても壊れないオモチャだと思っている」的な、全部出しても片方が決して埋もれない存在感が成せるもので、でも絶対にぶつかったりしてなくて二人で一つの大きな絵を描いてるライブだったと思う。
受け手として、兎に角緊張したし集中して疲れたんだけど観てる間中感動しまくってた。

僕は後藤さんを今日完全に好きになった。何なんだあの人。
聴き覚えがある曲もあったのでミドリの曲もやってくれたんだろうな。今更だけどソロからちょっとずつ手に入れて遡っていきたい気分。源流を目指す旅。

大森さんもめちゃくちゃ凄かった。メジャー発表以降、やっぱり色々忙しいんだろうなーと思う程目に見えてライブ少ないし、その中でこんなライブ観れてとてもとても幸せだった。


しっかり噛み締めながら家に帰ってきたらエントランスで住人のおじさんが酔い潰れてイビキをかいており、普段見かけるカッチリ具合からは想像出来ないくらいの寝入り様で、呼び掛けに対してもフレンドリーに応えながら寝続けて笑うしかなかった。
僕もせめて酔い潰れたらこれくらい大らかで、そしてキュートでありたいものだなと謎の尊敬の念を抱きながらコレを書いている。まあ呑んでも飲まれるな、を忘れない事が一番なのだけれど。

またー。