性格の悪そうなBLOG

いちいち長いですが中身は特にないです。

2014.06.22 QLIPと共催企画「スーパーネコパンチ!」を開催しました(@梅田ハードレイン)

2014.06.22 QLIPとの共催企画「スーパーネコパンチ!」が無事終了しました。
主催の僕らからしても完全に想定外の沢山のお客様にご来場頂き、嬉しい驚きでした。
ありがとうございました。

折角なので何か気が済むまで書こうと思います。
暇な方は恋愛成就とか祈った方が有意義だと思います。
恐らく当ブログ史上最も長いので興味無い方は読まない方が吉です。

そもそもこの企画は半年前に「ハードレインで何かやりたいな」というのと「QLIPそろそろ企画やってくれないかな」の合体から始まりました。
そこに「どうせなら自分の大好きなバンドの中からQLIPと対バンして欲しいバンドを呼びたいな」「ゲスバンドと穴あな、ハードレインに最強に似合うだろうな」が混ざってこうなりました。
QLIP側のアーティストのブッキングには一切関わっていませんが、蓋を開けてみれば僕が観たかったバンドで、さり気なく父親の欲しいものリサーチする娘の様な才気をQLIPに感じました。たまたまなんですけど。

そんな事があって迎えた前日、全然寝れないかなーとか思ってたのにしっかり爆睡しており当日はそのせいでバタバタ。
リハーサルは押したと思いきやハードレインの敏腕スタッフさんと出演者の皆が時間を気にしながら頑張ってくれてほぼオンタイム。素人からは何と無く良い感じにまとまってるその様が不思議でどこに時間を落としてきたんだと思った。

開場したらしたで、会場前に並んでくれているお客さんがいて、どっかのラーメン屋と勘違いしてるんじゃないかという光景で、オープンと同時に沢山来てくれるとか思ってもみなかったので、お待たせしたお客さんには申し訳ないです。今度ラーメン奢るよ。抽選で3名様を天下一品にご招待。皆で敢えてあっさり頼もう。

君がそうなら僕はこう
最高のトップバッターだと思う。
必ず塁に出る、というかランニングホームラン狙ってるとしか思えない小技の応酬とそれに霞まない関西ポップの融合。
新喜劇をミュージカルにした様な感覚でとても楽しかった。
話芸にも秀でた関西のバンドは曲がそもそもハートフルでキャッチーなのが凄いなぁ、と思うのだけど君がそうなら僕はこうの場の空気の掴み方は本当に凄かった。アシガルユースを初めて観た時の掴まれっぷりに並ぶ衝撃だった。
爽やかな曲に爽やかな青春を送れない鬱屈した、でも素直な感情が乗っていて楽しかった。

穴あな
初めて岡山で観た2年ちょっと前、絶対に大阪に連れて行きたいと思ったのと同時にQLIPと仲良くなってくれないかな、という期待をしていた。巡り巡って本当に自分がその機会を作ってしまうなんて、世の中解らないものだな、と。
君がそうなら僕はこうが温めた空気を良い意味で一変させる怪しげに絡み合うギター。
艶っぽい小説の様な言葉が歌謡曲の様で全部色が深い。深い青、深い紅、深い黒、みたいな印象で。
真夏のアスファルトの陽炎の様にゆらゆら揺れる感情をドラスティックに客観視してる「つもり」の人間味を感じる世界観。
そのサイケで不穏な武器をポップに繰り出してくるバンドだけに40分お願いしたものの、40分どう観せてくれるのか予想出来無かった。
淡々としたハガキ職人気質のシュールMCを挟みつつも、40分その効力は切れる事もなく、大阪に爪痕を確かに残してくれたんじゃないかなー、と何様でもないんだけど胸を張りたい。
特に「二重生活」から「テレサハウス」のザラザラしたギターからベースが忍び寄り、ドラムが堰を切る繋ぎに鳥肌っぷりは最高潮でした。

ゲスバンド
遠く東京アンダーグラウンドから、東京の凄まじさを伝えにやって来てくれました。
40分容赦無しの無呼吸連打で穴あなの残した怪しげな空気の胸ぐらを掴み、一気にフロアの温度をブチ上げてくれました。
ギター高野さんは僕にとってヒーローみたいなもので(ステージ上は)スーパーファミコンギタリストで、ギターでRPG神曲を弾きこなす様でいてグワングワン感情を揺さぶる演奏をするし勢いに反して本気で泣けるフレーズとかあるので油断ならない訳で、全体の本能的とも言える衝動と最早凶器なんじゃないかというぶっといベースにえげつない程タイトなドラムに加え、ボーカル橋本さんの鋼の剛速球ボーカルか空間を蹂躙していく感覚がたまらなく好きで、それが大阪にも伝わっていたら嬉しいな、と思いながら観ていた。
歌詞が聴き取れないと周囲で割と言われているんだけど、ユーモアを隠れ蓑にかなり素敵な事を歌っているので沢山の人に聴いて貰えると嬉しい。
あまりの衝撃で何度観てもどの曲やったか覚えられない圧倒っぷり。
しかし今回はほぼ全弾撃ち込みを企んで40分セトリを依頼した(というか、特に遠方から来てくれた言う理由で穴あなとゲスバンドには40分やって欲しかっただけ)のでふふふ。
サマータイムブルース、Enjoy、Final Fight。どの曲も初めて目撃した人たちの中に「とんでもないものを観てしまった感」を抱かせるに十分過ぎるものだと思うんですが、いかがでしたでしょうか。
主催者としてこんな事言っちゃダメなのかも知れないけど唯一残念だったのは、怪我するレベルの危険なモッシュをしている人へ何の策も講じられなかった自分です。解決出来無かった時点でこんな事文字にしても卑怯だな、と自分でも思うんだけど、誰も怪我してなければ良いな、と思っています。痛い思いをした人たちに本当に申し訳ないです。
こういう時どうすれば良いんだろう、とずっと考えています。隣に入って肩でも組んでみれば良かったんだろうか。。。大丈夫、怖くないよ。。。みたいに。
兎も角ライブ自体は最高で、あまりの格好良さに最後半泣きでした。
穴あなの西濱くんが高野さんを「ファミコンっぽい」と称していたのでわかってるなー!ととっても嬉しくなりましたね。スーパーファミコンギタリストというフレーズ使って欲しいです。

SAPPY
ゲスバンドの後に持ち味を存分に活かしたライブが出来る唯一のアーティストがSAPPYでした。
「Sad+Happy」を謳う彼女たちがゲスバンドのロックンロール絨毯爆撃で焦土と化した空気を蘇らせてくれました。
どこか切ないシューゲイザーを汲んだ強い優しさから始まり、徐々に明るく照らすようなセットリストで強めに、でも素直に空気を引っ張って楽しく彩ってくれて、面白いバンドだなとしみじみ思った。
ギターのtaruさんが会場入りしてからそれこそ帰る直前まで「日曜日の憂鬱に負けない、月曜日に負けない様に楽しもう」と何度も言ってくれていて、僕はこの言葉に引っ張られて1日楽しく過ごせたと確信しています。凄く良い姿勢だな、と思います。
その意識がまた映えるとても素敵なバンドでした。

QLIP
転換に向かう玉岡くんに「お願いします」って言ったら見たことない頼もしい顔で「任せて下さい」って言ってくれて、あぁ、これは大丈夫だなと思って一番後ろに下がった。
初めての企画という事もあってメンバーのご両親っぽい人もいる中、歴代最強に格好良いライブをぶちかましてくれた。
「ヘイ!」から始まって「強いられている」の鉄板繋ぎでガッチリスタート。新体制史上最強なベースからのスーパーネコパンチ。漆黒のざわつき「何もしない」などなど、確実にスケールアップした姿を目の当たりにしてこの企画の話をした直後、2人メンバーが卒業してしまった喪失感に打ちのめされていた時期のQLIPを思い出してここまで来たんだなーと感慨深かった。
だからこそ「夕暮れ烏」を歌って欲しくてお願いした。胸が詰まる切ないギターと鍵盤、絞り出す様な言葉が滲みる。
素晴らしい出来で、気を抜いたら泣いてしまいそうだった。
西村さんの鍵盤は杉本さんと違うんだけどしっかりバンドにフィットしていて、彼女の加入がバンドの背中をガツンと押してくれたのは間違いなく、かといってアレンジ総替えせずに消化してくれた奥ゆかしさにいつも感謝している。
本編最後は都革命。
段々スピードと切れ味が上がる高揚感は素晴らしく良い。
MCで小椋くんに呼ばれて手を振って、何か気付いたら誰も見てる訳でもないのにQLIPをここまで解放してくれた出演者とお客さんにお辞儀してて自分でビックリした。ここまで突き抜けたQLIPが観れたのは全部この1日の流れのお陰だな、と思った。
まさかのダブルアンコールはまさかのゲームボーイ
装飾少なめで若干ハラハラする部分もあったけれど、しっかり楽しんで終演。
あー無事終わった!と思ったら突然物凄くお腹が空いてウケる。

そんなライブでした。
写真はまるで撮ってなくて、これもかなり失敗したなーと凹んでおります。

転換BGM
沢山聴いて貰うよりは一曲でも気になる曲が出来ると嬉しいな、という自己満足で18曲のエンドレスループでした。飽きた人がいたら申し訳ないです。

01.The Last Song/ゲスバンド
02.ミッドナイト清純異性交遊/大森靖子と来来来チーム
03.Mother2/LADY FLASH
04.Supersized/Theo Berndt
05.New(Nu)Clear.New(No)Future/うみのて
06.VANDALISM/でんぱ組.inc
07.Zoom/Last Dinasaurs
08.Penetration/Thatta
09.鳥が堕ちる/the kitty cat swinger's club
10.アヒル/APOGEE
11.DiE/BiS
12.海の果実/lostage
13.あまい/大森靖子
14.Across the north pole/The Fin
16.8月のブルー/タカハシヒョウリ
17.retro/Amia Calva
18.太陽さん/昆虫キッズ

怖くて未だに企画の感想とかエゴサーチ出来ないのだけれど、色んな人に褒めて貰えてるらしい(そう聞きました。嘘かも知れないけど)このプレイはお気に入りなのでオススメです。我ながら良い出来だと思います。
実はハコが対応してるメディアが解らなくてデータCDとオーディオCDを作ったのだけれど、データCDが余っています。
欲しい人がいたら声を掛けてください。
差し上げます。いなかったらゴミと化します。

後は特別感謝を述べたい人がいるのでその件についても書いておきます。
今回企画をするに当たって、meguさんという東京の社会人個人イベンターのお姉さんに先生の役目をお願いして、本当に些細な所まで気になった事は全て教えて貰いました。
meguさんがいなかったら企画は妄想のまま葬り去られていたと思います。
企画終了までに人から褒めて貰えた所は大体meguさんに教わった事ばかりで、進研ゼミのマンガみたいに「ここmeguさん(ゼミ)に習ったところだ!」となりました。ベネッセ。
ありがとうございました。
meguさんのサンガツという企画のブログを読んで貰えば、僕の所作がmeguさんの教えにいかに忠実だったか解ると思います。


唯一、やりたいと思って加えたのは余ったフライヤーの裏に出てくれたバンドの今後の予定を載せた事くらいです。
これから先もライブを観てあげて欲しいという余計なお世話です。
カラーコピーって高いので、余ったフライヤーは配らないと勿体無いというのも本音でしたが。
沢山貰ってくれてありがとうございました。
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企画を続けていくかどうかはちょっと解りません。
でも、少なくとももう一度、来年またやりたいとは思っています。
きっと今回の様に上手くはいかないかも知れませんが、何かを好きだとひたすら叫び続け、それを沢山の人に受け止めて貰えたこの半年は長いのかあっという間だったのか判断つきません。
それでも終わってみればとても幸せなものでした。

最後に、沢山の人に協力頂いたことをこんなブログの記事上で申し訳ないですが、心よりお礼申し上げます。
普段特定のコミュニティに根付いていない人間なので不安材料に囲まれた状態で始まり非常に心細かったのですが、色々な人に助けて貰えて当日までやってこれた事も大切な思い出になりました。
本当に本当に本当にありがとうございました。

またー。