性格の悪そうなBLOG

いちいち長いですが中身は特にないです。

2014.09.20 birds melt sky、ゲスバンド、HOMMヨ、壊れかけのテープレコーダーズ(@knave→ハードレイン)、09.21 HOMMヨ、壊れかけのテープレコーダーズ(@HELLUVA LOUNGE)を観てきました。

正しいレビューとか解らないし、出来てるつもりも無いけど「○○に所属している誰々のバンドの新譜」だったり「有名アーティストが参加してる」という事実だけ記載して推すという仕事を成したと言いたげな音楽情報サイトにはガッカリする。Neverまとめにでもまとめて喰われろ。奥さんがディスクユニオンでパンツ(CDの特典)を買って、それに便乗してemily likes tennisを買う。奥さんに700円の借金。お金払わなきゃ。iTunesに突如ぶっこまれたU2は高校生の頃によく聴いた。歳を重ねる毎に好きになるんだろうな、と思っていたら全然好きじゃなくなっていく。U2方面の二次性徴期だと思う。ボノへの反抗期的な。

さて土日のライブの雑感をダラダラと。

2014.09.20@南堀江knave

birds melt sky
二人編成になってからは初。二人であれだけの機材を当然の様に駆使する格好良さ。楽曲の街の風を切って飛ぶ感覚が相変わらず素敵で、アーバンなのに絶対冷やかだったり無機質にならない温かさ何なんだろうと観る度に感心してしまう。
毎度思うんだけどドラムがお手本の様に上手くて、的確で職人っぽいのカッコイイ。どっかんどっかん叩くのも、遠心力とスナップで叩くのも好きだけど彼女の演奏を観てるとテレビでやってた時計職人の事を思い出す。何だこの感想は。
特に好きな曲はほぼ聴けた。45分セット凄いわ。
ステージドリンクが無糖の野菜ジュースで、歌うのにそんなザラザラしたもの飲むのかというのと、それ以上に自然体過ぎてロックの余裕を感じた。これまで観た地味に面白かったステージドリンクはオワリカラの豆乳とKANA-BOONの薬局プライベートブランドスポーツドリンクでそれに並ぶ可愛さだった。

ゲスバンド
<セットリスト>
サマータイムブルース→橋本インパクト→ハーレムビート→cheep(略してるのかフルなのか知らない)→Hey!トムヨーク→やさしさラウドネス→baton Q→Pyong Young→enjoy2014→Final Fight
ビビッドカラーの銭湯で売ってるみたいなタオル買った。
新譜がめちゃくちゃ良かったと前の投稿に書いていたのだけれど、発売前から演奏していた曲も音源を聴いてから観るとまた魅力的。
ステージが広かったのでドラムセットを前に出しての8ottoスタイル。主催者の方に感謝したい。
とにかく剛速球、そして急激に曲がる高速スライダーの様なスーパーファミコンギタリストの演奏。
1曲目のサマータイムブルースの序盤、足に痛みがあって見てみるとドラムのスティックが折れて飛んできた模様。どんだけのパワーで叩いたらここまで飛んでくるんだよと思うんだけどターミネーターの様な叩き方をする鶴岡さんだから納得いく。
橋本インパクトの衝撃は何度聴いても尋常じゃなく、橋本さんの「クライ、キライ、クサイ、Yes 本当の愛」から高野さんギター炸裂する所でうわーっとなる。
Hey!トムヨークのイントロ、「純情な感情を取り付ける工場さ 一度でいいからヤらして」とかマジ最高だけどトムヨークもパブロハニーの角で殴るレベルだと思う。めちゃくちゃ笑った。
やさしさラウドネスはやっぱり反則だと思う。普通に泣ける。やさしさ。
しかし本当の泣き所はカウントからのbaton Qだった。かっこよ過ぎて泣ける。
Final Fightの圧倒的ファイナル感、最強の一撃で撃沈。
batonくらいから橋本さん全然声出てなかったけどゲスバンドはそういうものだよな、と。それでも圧倒的攻撃力で迫ってくる彼らの魅力にフルボッコにされた。
終演直後、顔見知りの人と「声全然出てなくても最高!」みたいな話をした気がする。同じ様に思ってくれる人がいて最高だ。
ゲスバンドの高野さんのシルエットは伸びる光るウニやポジションなどEVAというよりはフリクリっぽいなと思った。結局庵野は想像力の成れの果て。

あまりこういうのを書くのも良くないかも知れないけれど、QLIPの小椋くんと玉岡くんが観にきてくれていてとても嬉しかった。

2014.09.20@梅田ハードレイン
バタバタと大阪市営地下鉄のお世話になりハードレイン。
20分そこらで行けた。凄い。

HOMMヨ
3曲くらい間に合って観れた。
めちゃくちゃカッコイイ。
淡々とした演奏とコーラス、かと思いきやジリジリと込み上げて来る熱量とヒリヒリ凄い。
めちゃくちゃカッコイイ。(2度目)
フルで観れる明日が楽しみで仕方ない。待ちきれないから酒飲んでさっさと寝る。

壊れかけのテープレコーダーズ
大きな世の中の流れと逆と一応声を大にしたい腐れ自意識を満たさせて貰うと、壊れかけのテープレコーダーズが全ての始まりだった。そこからうみのて、大森さんへとたまたま繋がっただけが今であると。別にそんな事を言った所で結果的に同じ楽しさの中にいるのだからうるせー馬鹿黙ってろやなんだけど、壊れかけのテープレコーダーズの何処と無く古めかしい愚直なロックは心に突っ込んできたダンプカーみたいなもので避け様もなくガツンと火をつけてくるのがとても好き。
ギター小森くんのスタジアム級の演奏と絞り出す様な叫びと、ユサさんの鍵盤と儚げな歌が溶けて凄く良い。
オペラを観劇している様な緊張感、正座して聴きたいロックみたいな、そんな感想を抱く。本当に背筋が伸びる音楽。
真っ直ぐで、青い。
音源ようやく買ったら謎の特典音源を頂戴した。聴いてまた背筋が伸びた。小森くんはロックスターに憧れてロックスターになったのだ。素敵な話だよ。

良いライブ見過ぎてテンションがおかしくなりハードレインの古着屋でアインシュタインのTシャツ買った。かわいい。
家に帰ると一気に眠くなってグッスリ寝れた。ロックンロールや。

疲れが出た、という言い訳で昼寝。
昼寝をすると体内時計がズレまくってく感覚があって身体が軽い。
神戸のブックオフ遠藤周作を54円で買っててマジで乙ですウケる。
2014.09.21@神戸HELLUVA LOUNGE

壊れかけのテープレコーダーズ
ユサさんのTシャツを見てふとやっぱりdoors的な鍵盤が好きなのかな、とか思った。高校三年生、就活と受験で誰も遊んでくれなかったから大学デビューに向けて聴いておくか、で唯一ハマったのがdoorsだった。
小森くんのギターのスケールが無かった事にしたい青臭い、ハチクロでいう青春スーツを引っ張り出す。
ロックンロールはカッコ良い。ロックンロールは高潔で、ロックンロールは不器用で、ロックンロールは光だ。
光だ、とか恥ずかしい事をでっかい声で言いたくなる。小森くんのギターは、そういうものだと思う。

加納良英
加納さんの歌には実家感がある。
生姜湯みたいな感じなんだろうか。優しい。
もしくは銭湯みたいな開けっぴろげな安心感。
好きだ。

HOMMヨ
神戸の純粋な暴力性、京都とも大阪とも違うサラッとしたヤンチャな暴力性と呼応してとんでもないエネルギーが渦巻いていた、と思う。
早くない、過激ではない、難解ではない、なのに高揚しっぱなしでフラフラになってしまうくらい気持ち良かった。
自分の聴いて来た音楽のグランジに近い重みと渋くて哀愁のある前半からジワジワ熱が上がって文学性の剥き出し。本編最後、ライカの染み渡る感覚が気持ち良かったんだけど、この曲が一番凄まじい気がした。
まさかのアンコール。
あんな綺麗なシルエットの佇まいのまま制御不能にされるなんて思ってもなかった。
凄いアーティストってまだまだいるな、井の中の蛙リスナーっぷり、10代の頃から全然変わってない。幾つになっても恥ずかしいくらいがいいのかも知れない。馬鹿は楽だね。

一日頑張ればまた休み。日頃の行いがいいのかなーさっすがーくらいのテンションで生きたいですね。

またー。