性格の悪そうなBLOG

いちいち長いですが中身は特にないです。

崩壊書評vol.04

辻村深月作品を8冊くらい持っているんだけど、辻村作品の醍醐味とされる微妙に他の作品とキャラクター被ってて繋がってる、というのが全然覚えられなくて味わえない。
一つ一つの作品は大変楽しく読めているのに「お、このキャラクターは!」みたいに全然ならない。己の頭悪過ぎて泣ける。「ツナグ」と「本日は大安なり」「ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。」あたりがとても好きだ。
 
 
みどりちゃんという女の子がとても好きだ。強い人はいない、強がる人がいるだけだ。ツンデレが可愛いのは二次元だからじゃなく、その強がりの裏にいつでもある不安の事を忘れられない表情でいるからだと思う。
微かな不安が沢山あるから毎日が何気無く過ぎていくことを幸せだと気付ける。
みどりちゃんという女の子がとても好きだ。(二度目)
 
 
異邦人/カミュ(小説)
何かが欠落していたんじゃなくて、世の中の物差しを他人にまで押し付けようっていうのは狂ってるよな。
昆虫キッズの太陽さん聴きたくなる。
 
 
くうのむところにたべるとこ/ヤマシタトモコ(漫画)
食べる所を見せるというのは信頼の証っていうかある種告白みたいなものだよなーと思うし、美味しいものを一緒に食べたい相手がいるっていうのはめちゃくちゃ欲求を満たしてしまう超展開だよなー。
食べちゃうとミステリアスじゃなくなる、って別の本で読んでからと言うもの、初対面の人とご飯食べると確かに大口開けといてミステリーもあったもんじゃないなって可笑しくなっちゃって大体好きになってしまう単細胞でーす。
軟派な話じゃなくて、この人とご飯食べに行きたいなって感覚は好きな人をもっと好きになりたいって衝動だと思う。
 
 
エンダーのゲーム/オースン・スコット・カード(小説)
練習だから!練習だから!と騙されてデートに連れ出されあれよあれよと結婚式前日、巣立ちを惜しむ父親の涙に感動しながらも「あっれー?いつゴール決めたっけ?」
孤高とチームワークの相関性。静かな情熱と友情いえー!
 
 
ソロモンの指環/コンラート・ローレンツ(ノンフィクション)
学術的に勘違いだとしても愛情サイズで記したアレコレが説得力を持つことは本当に悪い事だとは思わない。知識は上書き出来るけど、別の形で出会っていたら興味を抱けたかわからないもんね。
母校の校長先生のモノマネが似てるも何もそいつ知らねぇよと言うのは簡単なんだけど、それがめちゃくちゃ細かくて似てるか解らないけどそこまで拾ってくるとかどんだけ好きなんだよって思うとかなり楽しくなってくるし親近感も湧く。
気は持ち様、って本田圭佑も言ってるし夢ノートつけよう。
 
ぼくのメジャースプーン/辻村深月(小説)
我が身を滅ぼしても守りたいなんて言うのは投槍だなぁと思ってしまうけれど投げ出す勇気そもそもあったっけ?
自分の存在が迷惑になってないか、誰かの不名誉になってないかなんて考え出すとどんどん心臓が小さくなっていく気がする。
優しい大人は叱ってくれたなって大人になって気付いたんだけど、叱るって滅茶苦茶勇気がいる事だなってこれも大人になって初めて気付いた。

ぼくのメジャースプーン - Wikipedia


ハローサマー、グッバイ/マイクル・コーニイ(小説)
全然優しくないし全然ハッピーエンドでも無いんだけどすんげー離れて見ると救われては無いけど神話みたいな感じの捉え方でハッピーエンド。
おー!と素っ頓狂な声を挙げてしまうラストの面白さへの苦行みたいな気分。凄い良い事連発してる詩集、ただし好みでは無い、みたいな!
近くで幸せの顔しか見えないくらいのスケールしか持ち合わせてないと厳しく見えてしまって結構辛いわ。神様が残酷なのに似てる。
 
大きい本棚が欲しいんだけど、皆どうやって買ってるんだろう。通販でいいかなー大型の家具ってベッド以外買いたくなって買ったものがないから選び方がよくわからない。
 
またー。