性格の悪そうなBLOG

いちいち長いですが中身は特にないです。

2015.08.22 QLIPを観てきました。(@BASS ON TOP天王寺店)

退職した同期との思い出作りに有給を使って大阪観光をした。
串カツを食べて、なんばグランド花月で新喜劇を観て、通天閣に登るというベタな観光ルートなのに、住んでいる土地だからこそどれも行った記憶が無く(新喜劇は一度観たハズだけど幼くて記憶にない)とても楽しかった。
夏休みとのことで指定席が完売していた花月なのだけど、張り切って元同期が当日券を買う為に朝から列に並んでくれた。僕はその頃家で寝ており、後輩からの仕事メールに叩き起こされ、それに応じた後に目が覚めたので一人でカラオケに行ってそこに鳴るや大森靖子さんやSHAZNABase Ball Bearなどにを90分に渡り熱唱してお腹を空かせる事だけに全力を注いで完全に仕上げた状態で待ち合わせ場所へ向かった。
元同期や休んでカラオケしてる自分の為に頑張ってくれている後輩への感謝の気持ちを忘れない様に心に刻みつつ串カツ屋で乾杯。真昼間からビールと油。
串カツは量が食べられないかと思いきや軽くてついつい食べ過ぎてしまった。
全く記憶に残っていないなんばグランド花月はテレビで観るよりも狭く感じ、最後尾の立ち見なのに芸人さんの表情までしっかり見える近距離っぷりで驚いた。
テレビに普通に出ている方々ばかりで、この辺は夏休み特別編なのかなと思いつつ漫才・落語と新喜劇という2部構成を堪能。
8.6秒バズーカーを面白いと思った事がただの一度も無かったのだけれど、フルで観てみるとあれはサビがやたらと大味なヒット曲みたいなもので、そこまでに至る流れやサビを活かす小技に満ちた構成になっていてサビ以外は非常に面白かった。
月亭八方さんの落語というか漫談がめちゃくちゃ面白くて最高だなと何度も思った。新喜劇も身体に染み付いてるくらい観てるハズなのにやっぱり笑ってしまって本当に楽しかった。
通天閣も行った事がなく、街の混沌とした部分をビクビク通り抜け、今となっては中途半端な高さとしか言えない100mそこらからの生活感満点の夜景を眺め、大体どれが何か解る上に通天閣の帰りにどうですか的なラブホテルの看板や何でこんなに件数あるんだよというポルノ映画館などギラギラしており、これを遠方から来た人が眺めればそりゃ大阪=そういうイメージにもなるわと納得出来てスッキリした。
記念コイン販売機やピンバッジのガチャポンのフロア面積あたりの設置台数の密度の濃さ、唐突に現れる投入すると小銭がコミカルな動きを見せる工作のようなもの、京都と書かれた縫いぐるみを平然と売る全体的に安めな売店など、通天閣の小銭を使わせようという試みの数々も何だか自然で笑ってしまった。
夜は100gで2000円の焼肉。肉屋の店先に並んだ生肉がその値段だとウッと身構える癖、プロが焼いてくれるとなると手数料とか言って払ってしまえる不思議。
給料日まで豆腐ともやしの生活である。
特に話すことも無く美味しいしか言わず120分の幸福でした。

翌日またその近辺でライブ。

2015.08.22@BASS ON TOP天王寺店

QLIP
<セットリスト>
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スタジオワンマン120分。
QLIPというのは確かな実力があると僕は盲目的なファンだから思っていて、でも脱退やら何やらがトップフォームを取り戻そうとした時に起き続ける印象で、サッカーでいう所の宮市選手の様なある種運のなさがあるバンドだと思う。
大阪でもレーベルに見初められた以外は中々チャンスも貰えず、RO JACKに入賞しても相変わらずそんな感じで、何かそろそろお祓いとか受けた方がいいんじゃない?とググり出す始末。
今回のスタジオワンマンも脱退に伴いドラムレス。
それでも、内に篭る攻撃的世界観と内向的な多幸感をベースにしながらも曲がJ-ROCK、US、パワーポップなどを好き放題行ったり来たりする多彩さで目まぐるしくて、いつもそのうちの5、6曲しか演奏出来ないのが勿体無いと感じていたので万全ではないけどその全部が聴けるのが本当に嬉しく贅沢な時間だった。
キュウソネコカミなんかを聴いているとdisのキャッチー化の天才で最早コピーライティングですよねって常々思うんだけど、QLIPはそのままの混じり気無しの主観的disをポップな曲に乗せるギャップがとても好きで、これだけ曲数を聴くと比較対象と言えるほど共通点ないよなーと再認識した。
スタジオなので音量制限もあるし、ドラムがいないのでダイナミックさは無いものの、それ故に玉岡くんのギターの教則本みたいにスタンダードに色々弾きこなす器用さとか、西村さんの鍵盤のストレートさがクリアに拾えて楽しかった。
楽曲では悪の華や夕暮れ烏などの静の楽曲が非常に良くて、ミスレインや電気羊の夢など久しぶりに聴く影のあるポップな曲もとても良かった。
自称バンドマンもかなり久々な印象で、最早元のギターのアレンジを覚えていないので新曲としか受け取れないアレンジだった。
4ヶ月ぶりのライブだったけど、ライブ4本分くらいのボリュームがあったので月一くらいでライブしてた事にしたらいいと思う。企画をした時に出演して貰ったSAPPYがドラムレスでライブをしてくれたのを思い出し、あれが非常に高水準であった事を今更思い知った。QLIPもどんなアプローチでもライブをしてくれたら嬉しいなと思いました。(どんな風にライブするのか観たいだけ)
最後に演奏するのが都革命でもなく、リプレイでもなく、ルーチンワーカーだったのがQLIPっぽくもあり、めげそうだけど何かを変えてみたいという微かな希望が歌われているのがグッと来たけど歌詞飛ばしてしまったのでツメの甘さ!って感じでした。
今日は究極のファン感謝祭だったけど、外向きにガシガシ動ける様になるのを首を長くして僕はいつまでも待っています。頑張ってるの知ってるけど頑張れって言いたいです。

その足でトーベヤンソン展に行った。
トーベヤンソン展だけあってラルスの作品が一点も無く、コンセプトに忠実ながらラルスの作品がいっぺんに見られる機会は来るのかな、とよく解らない心配。
トーベの水彩画や油彩画をこれだけまとめて見る事は早々出来ないだろうし、実際ペン画の印象が強かったのでめちゃくちゃ楽しくなってしまった。
緑色が綺麗で、海も森も白い肌に落ちる影も緑で、気候も環境もやっぱり全然違うんだろうなと感じた。老後でもいいからいつか行ってみたいな。
あとペン画を眺めていてレタリングが久々にやりたいなと思った。何故か高校がノートもファイルもレタリングで教科名と名前を書かねばならない学校で、嫌々やってたんだけど3年になる頃には結構楽しくなってきており、その繰り返しのお陰で自分の名前の字面を好きになった思い出もあるのでレタリング。レタリングから始めてペン画、色彩画とトーベの逆を辿るのも楽しそうだなとよく解らない企み。
物販コーナーが楽し過ぎて12000円の散財も、まだ買い足りないし撮影コーナーが一人だったので不完全燃焼。もう一度行く機会があれば是非行きたいと意気込んでおります。
あと映画DVDの発売元がマキシマムザホルモンと同じレーベルだったので爆笑しました。包丁・ハサミ・カッター・ナイフ・ドス・キリ・ムーミン

またー。