性格の悪そうなBLOG

いちいち長いですが中身は特にないです。

VAMPIRE WEEKENDの「VAMPIRE WEEKEND」について書く。

久々にCDの感想でも書いていこうかと思って、色んな方向からどんな作品なのか伝えてみたいので【イメージ】【出会い】【音楽的な雑感】【無知な己の為の忘備録】などから数うち当たるの発想で書いてみますね。
よく解らない?突然意味不明なことを言い出して怖い?奇遇だね、僕もだよ。
では早速今回はVAMPIRE WEEKENDの「VAMPIRE WEEKEND」について書いてみますね。

【イメージ】
フリーザ様がザーボンドドリアギニュー特選隊に慕われている理由は、単純にカッコイイ上司だからじゃないか思う。
金融にありがちな浅黒い精神的に剛腕を振るう上司と違い、物腰は柔らかく、知的で部下の案件を横取りしたりもしない。
徹底的に本人の力量に任せ、いざピンチと言う時に前に出てくる。
部下を「さん」付けで呼び、服装や髪の色にも個性と理解を示す。
休日には「家に呼ぶと堅苦しいでしょう」と道具も全てレンタルで済む海辺のBBQスポットへ出掛け、お会計は散歩するフリをしている間に支払ってしまう。
淡いピンクのポロシャツに白いパンツ、皆がビールやワインを飲む中、ひとりシチリアレモンの効いた炭酸水を飲み、率先して盛り上げながら爽やかに笑う。
酔って眠ってしまった部下を独り暮らしには広過ぎる分譲マンションへ連れ帰り、夕飯時に起きてきた部下に「夕飯、食べていきますか?」とジャワカレーを出す。
部下はその爽やかな大人の辛さにフリーザ様への憧れを胸に灯す。窓から涼やかな風がリビングに吹き込み、外に沈む夕日を眺めながらフリーザ様はポツリ「夏ももう終わりですね。秋は何をしましょうかね?」と漏らし、こちらを見て「松茸ですかね?」とニカっと笑う。
もしかしてそんな上司なんじゃないか、フリーザ様は。みたいなイメージのCD。

【出会い】
サマソニフリーザ様みたいな声がするなーって引き寄せられてったらGAPのカタログみたいな風貌の外人がいて、観てたらハマった。

【音楽的な雑感】
ヘロヘロしてるのに非常にスマートで、メリーポピンズばりにカラフル浮遊感あるのにカラッと乾いてて、どの曲もコンパクト。
コンガっぽい太鼓にシンセが乗っかった「One(Blake's Got A New Face)」がめちゃくちゃ都会的に聴こえるのが衝撃的で一気にハマってしまった。
アフロビート(※1)というものをこのバンドで知ったのだけれど、リズム隊のアフリカ民族っぽい丸っこい跳ね方が伸びやかな声の陽気さを助長してる気がする。
来日公演に行ったら、曲ごとに感情移入が全く出来ないくらいサラサラっと流れていって底抜けに楽しかったんだけどビックリした。アメリカの西海岸とかヨーロッパのビーチだったり、街を車で流してる映像をパーっと見てる気分になる。
欲しい音は何でもぶっ込むのに計算され尽くしたスカスカっぷり感が半端なくて賢そうだなーと思う。
「M79」のコーラスとストリングスの流れが凄く好き。

【無知な己の為の忘備録】
※1:アフロビート
フェラ・クティが生み出したファンクやジャズを組むアフリカの民族音楽の一種とのこと。
黒人解放運動に関連する政治的背景がある、って書いてあってやっぱりアフリカだったり南米の音楽はシビアなものに対して陽の方向に持ち上がっていく音が出てくるのが凄いなと感心してしまう。
その辺の視点はVAMPIRE WEEKENDもしっかり汲んでて、とても知的に思えるのは僕がバカだからか。
詳しくは↓

またー。