性格の悪そうなBLOG

いちいち長いですが中身は特にないです。

マンション買えたよ日記(03)

何だっけ?あれあれ、あれだよ!の第3回いきまーす。はーい。

 

とりあえずマンションのモデルルームを2日に分けて4件見に行った。

小説「狭小邸宅」を間に受けて、どんな戦闘民族営業マンが出てくるかとハラハラしていたけれど、同じタイプが1人としていないし、常に拳を振り上げてこっちを威嚇してくるバーバリアンタイプの営業マンは結果としていなかった。そうか、僕らに個性があるように、営業マンにも個性があるんだね。
ウチのマンション買うよね?判子ないの?じゃあ血判で良いよ!みたいな展開になったらどうしようと思っていたので安心するも、個体差があると個別に対策が必要になると別の不安が湧いてくる。毅然とした態度、毅然とした態度とTwitterの下書きに50回くらい書くレベルで緊張するタイプなので当然と言えば当然の緊張感。マジ半端ねえライクア張り詰めた弓。サンは森で、わたしはマンションで暮らそうへの道は果てしなく険しい。押し通り方でググるわ。

そんな感じでモデルルームに行ったんだけど、まず商談室みたいな所でアンケートを毎回書かされる。
これの項目が多岐に渡る上に個人情報バンバンで丁寧な姿勢ではあるけども「どこの馬の骨でございますか?私共のお眼鏡に叶わぬ場合はうちのマンションはやれませんな!」みたいな感じでグイグイ収入とか勤続年数とか聞いてくるから強い。初手がグーパン。手加減なしのフルスロットル。
就活におけるエントリーシートかよというボリューム。長所は短所の、そして短所は長所の裏返し。
就活の時も思ったけど、1枚書いて使い回すスタイルを採用してくれないかなと今回も何度も書きながら思った。
書いて1番思ったのは、前もってどれくらいの値段のマンションを買いたいかハッキリさせとくべきだったということ。僕はここを完全に忘れたまま書くタイミングになってしまい、自分の年収から30年とかで払えそうな値段を勘で算出して書いたらまあまあ良い線だったのでバカのひとつ覚えでそればっか書いてた。(奥さんは想定していたらしい。抜け駆けしやがって)
あとはこれくらいは欲しいという間取りを考えておくのが良いと思った。2LDKも3LDKもどっちも視野に入れる、みたいな感じだと「どっちだよ」みたいな空気になる。
ぼんやりどっちでも良いと思ってたけど、一部屋多いかどうかは単純に㎡数、つまり値段に直結してくるのだとこのタイミングで気付いたし、ファミリー層向けや若い夫婦向けというウリを設定して建てられたマンションなんかだと普通に採用されてない間取りもあると解った。難しい。1DK〜4LDKまで揃えてないの?というのは閉店間際のスーパーに惣菜が売り切れてて困るとゴネてる迷惑な奴に近い発想な気がする。甘い認識で申し訳ないなと思った。
けど即モデルルームを見て、そっからどうですかね?みたいな話になると思ってたのに完全に逆のパターンなのもどうかと思うよ。いや、こっちがすいませんなんだけど。

そして、無限に飲み物が出てきて水腹になる。チャポチャポ。とても暑い日に沢山歩くなどしてから来訪したので出された分はすぐ飲んでしまい、するとおかわりが普通に出て来るのでつい飲んでしまう。
ジュースばかりだと身体に悪いのでお茶を、夏は商談室は冷房がよく効いているので敢えてホットを注文するのをオススメしたい。
あとお菓子を出してくれたり飴が常備してあるマンションもあったりして、飴のチョイスでも気質が判る。大阪のおばちゃんかよ。
お菓子は一度も手をつけなかったけど僕の分まで奥さんが喰ってたからプラマイゼロご馳走様でした。

そんな訳で、すぐモデルルームが観れるかと思いきや、記入したシートには目もくれず価格帯やらマンションをとりまく経済の話、あとは建っている地域の特性などを1時間くらい聞かされる。
おい、そこに書いた個人情報をご一読下さい、と言いたくなる程に重複している質問内容。軽い圧迫面接。この短時間で何か嫌われることした?
さりげなく周辺の分譲中のライバルマンションを褒めながらdisるという技術をぶっ込んできて、姿は見えないが確かにそこに居る、僕の背後を見てファイティングポーズを取っている感じの営業マンが「ヒカルの碁」における自分の背後にいる佐為と碁を打つ塔矢に嫉妬するヒカルみたいな気分になった。ヒカルの碁の終わり方はファンタジー棄てたという大転換期を経たにしては僕は凄い満足いってるんだけどなーとか考えながら話を聞く。
そんな60分を過ごして、ようやくモデルルームにイン。
この辺はあんまり詳しく書いても仕方ないので一言コメントで済ます。綺麗で新しい家ばっかだったよ、新築だから当たり前だけど。

マンション1:静かな感じ。
営業マン:40代、大柄だけど穏やかな住宅ローン控除オタク。

マンション2:派手で体育会系。
営業マン:30代、典型的マイルドヤンキー。イオンモールに生息してそうだけどベランダに独りでいるのが好き。

マンション3:ハイソ。
営業マン:30代、覇気がないけれど騙されないぞ、お前絶対2、3人殺してるだろという淡々とした人。

マンション4:コミュニティーが強固。
営業マン:20代、実家がいかに狭いかを説くことで2LDKを広く見せる術を使う東出昌大

キャラとしてはマンション4の営業マンが1番面白かった。マンション3の営業マンは感情が薄くて怖かった。マンション2のウェイですら恋しくなるレベルだった。に、人間ロボット。
写真を沢山撮れみたいなアドバイスをスーモカウンターの人に貰っていたので撮っていたんだけど、撮るべきポイントがよく分からなくて途中からやめた。
間取り図とパンフレットの写真でそこそこ大丈夫。プラス評価でもマイナス評価でもここが良い、悪いを忘れない様にメモしておけば問題なかった。
あとは説明されるマンション周辺の街の雰囲気を疑う訳ではないけど、近所をブラブラ。
やたら共産党のポスターが貼ってるとか、穏やかな区画とか、スーパーやコンビニなどとの立地、路地裏の空気感などなど。

そんな感じで4件見学したものの、最初の1件目はそれらのコツすらも身についておらず舞い上がるだけでグダグダだったので、最後に飛び込みで再訪問した。
そうして得た印象を奥さんと良かった点、悪かった点でお互いに表にして見せ合って妥協点を探るなどした。

マンション2のマイナス評価欄に2人とも一字一句違わず「ウェイっぽい」と書いており滅茶苦茶笑った。
その結果、そのうちの1件が気に入ったのでもう一度見学させてもらう事にした。

マンションのモデルルームは広めだったり、家具を意図的に少なくしたりテレビを置かなかったりと色んな方法で広く、スタイリッシュに見せる手法を採用していて面白かった。
見るべきポイントはそこではない気がするけれど、そこに気付いておけば実際住むとそこまで広くねえぞ、みたいな視点を持てる気がする。
機能的には新築だからそんなに大差ない気がして、もう雰囲気と駅からの距離が8割くらい占めてるんじゃないかと思った。気のせいだろうか。
そりゃ広告にポエム打ってまで個別化を図ろうとする訳だよ。あんなのノートに書いてるの親に見つかったらグレるか部屋に鍵取り付ける様になってしまう。
そんな事を思った。明日から僕もポエム書いていくね。

穏やかな光が射す丘でぶちかませ邸宅みたいなやつね。

自費出版目指そ!

じゃあ次回、家を決めちゃうの巻ってことで。お疲れっした。

またー。