白米をギチギチに詰めた上に厚切りのベーコンを焼いたものを敷いたタッパーという稀に見るデブの弁当を手抜きの結果生み出してしまい、あまり人目につきたくない気持ちで自分のデスクでこそこそ食べていたら、その日に限って後輩がお菓子の差し入れにやってきてくれて嬉しかったんだけどガッツリ弁当というかカロリーを目視した後、一切それに触れずにお菓子をくれて尚且つそのお菓子がどこのお店のものでお気に入りなんですと説明をしてくれたのが精神的に物凄くキツかった。
聞かれてもないのに思わず「普段はちゃんと4品くらいおかずがあるんだよ」と言い訳をはじめてしまい、逆に説得力を欠くという失態を犯した。
見られたくない時ほど見られる傾向にあるので、もしかしたら日頃の行いが悪いのかも知れないし、折角説明してくれたお菓子の情報は何一つ頭に残っていなかった。
それでもお菓子はとても美味しかったので結果オーライである。
急に西野カナのhave a nice dayがツボにハマってiTunesで購入した。
圧倒的にポジティブで共感は根暗な性格故に皆無なのだけれど、「そのままの君で良い」みたいな歌詞よりも圧倒的にこの曲の「頑張っている自分が輝いている」という世界観の方が最近のメンタルに近くはないが良い影響をくれる気がする。身体が野菜を欲している、みたいな気分だと思ってくれて良い。
完全に同調している訳ではないけれど、そのままで良いという甘えた免罪符を盾に俯いているよりもスカッとして、足掻いている事に達成感を得る方がよく見える周期に自分がいるのだと思う。
ネットでこれまで散々言われてきた通り、中身が無いと言われるとまあそうなんだけど、意味を見出せない人間にはトムヨークの歌詞でも同じ事が言えるしボブディランも同じ。
ていうか、とことん暗い人間の為に「なんでも無い日が記念日になる」と歌う音楽があって良いなら、毎日キラキラしていたいと思う人間の為に1日をバタバタと頑張る明るい人の為の歌が存在しても良いハズだ。
暗い人間はすぐに自分に無いものを持っている対象をそれだけで満たされていると思いがちだけど、普段明るい人間だって肯定されたり励まされたりしたい時があるんじゃないだろうか。まあ実際には僕はとても暗いので明るい人の実態は解らないし、隣の芝は青く見えるけど意外とヘタってる的にそうであって欲しいと思っているだけかも知れない。
去年の紅白で西野カナの後がBUMP OF CHICKENだった事が思い出され、それこそ何よりの証ではないかと思えてならない。音楽は色んな人を照らしている。
などと述べていても仕方ないので、とりあえず歌詞で特に気持ち良かった部分を感想付きで紹介したい。
I say, がんばれ私! がんばれ今日も
「行ってきます」「行ってらっしゃい」
I sayと日本語を「 , 」で繋ぐスマホを感覚で操作出来るのと近いあっけらかんとした感じと独り暮らしあるあるのセルフ行ってきます行ってらっしゃいの愛おしさよ。
みんな帰っちゃうお先に
気付けば夜も10時過ぎ
よっしゃ!こうなれば本気出すしかない
ココにしても「週末まではあと2日 あと2日」と二回繰り返して己を鼓舞する所も学生には正しくは解らない感覚だと思うし、西野カナを全然聴いてこなかったのでこのネガティヴな社会人ならではの状況をこうも上手くキラキラさせられるともう感心するしかない。ここの歌詞だけでiTunes購入したと言っても過言ではない。
そうやって 今日だって
一生懸命生きてるから
I say,have a nice day
「一生懸命生きる」という言葉を逢いたくて震えてた人が歌うというのはちょっと凄いと思いませんか。しかも一生懸命生きてるから、I say,have a nice dayって強過ぎてキュンとする。
あと最後に1フレーズ。
お腹すいた(I'm hungry!)
スピードラーニングかよ。
こんな風に毎日バタバタと社会人が出来たら楽しいかも知れないなと思うんだけど、3日でエネルギーが尽きて死ぬと思う。アクセル常にベタ踏みだろコレ。
だけど、それがいいなと聴いて思ったし励まされてしまったのでそれでいいのだと思う。
とりあえずここまで読んだんだから仕上げにPVを観ろ。
こんだけ社会人として励まされた僕だけど、その歌詞に反してどう見てもハワイを満喫している様にしか見えない(働いたご褒美にハワイ旅行って感じが微塵もしないのがマジで凄い)ので肩透かし感が凄まじく、西野カナがネットで叩かれる理由を垣間見た気がするものの、この隙を敢えて提供しているのだとすると本当に好きになってしまいそうだな。困った。(別に困らない)
またー。