性格の悪そうなBLOG

いちいち長いですが中身は特にないです。

住人とのエンカウント率がレアポケモン級。

引っ越して丸2ヶ月が経ったものの、マンション内に人の気配がしないので綺麗な廃墟に越して来たのかなと時折不安になる。

管理人さんや清掃スタッフの方々にはお世話になっているものの、住人にはカウント出来ないので申し訳ないが除外させて貰うとして、住人、そう住人を殆ど見かけない。

1フロアに10世帯以上住んでいそうなのに、夕方以降の時間においては、エレベーターの前で鉢合わせた事も廊下ですれ違った事もない。朝も同様で休日の日中のみ稀に見かけるといった調子だ。

これより導かれる仮説は2つある。

1つは他の住人の多くがマンション管理会社が雇った住人のサクラのバイトである、という説だ。これで早朝もしくは夜に住人の気配がしない事の説明がつく。勤務時間が9:00〜18:00なのだ。僕は営業時間よりも早く家を出て、遅く帰ってくることが殆どなので営業中の姿を見ることが殆どないのだ。

彼らの仕事内容としては、廊下ですれ違う、ゴミ捨てに出る、公園で遊ぶなどが考えられる。子役まで導入する一大事業だけれども、その目的はと問われると本当に住んでいる数少ない人たちに「他にも住人がいる」という安心感を植え付ける為ではないかと思う。共益費がまさかそんな事に遣われているとは思いもよらなかった。これを最早廃れた向きもあるおもてなし(.feat.滝川クリステル)ととるか過剰サービスととるかは個人により評価はまちまちだろう。

僕の場合は営業時間にサービスを享受出来ないので判断もつかない状態にあり、受けないサービスに金を払っているという事になる為スポーツジムに月謝払ってるのに通っていないという人を笑えなくなる恐れがある。本当に困る。

 

もう1つの説は、マンション内で僕だけが周囲と全く異なった生活リズムで暮らしているという説だ。

これは単純に何か辛い。僕は残業となるとそこそこ帰りが遅いのだけれど、周囲は全く残業せずに帰る妄想の中にしかいないタイプの公務員もしくは開業医、または全員OLの可能性もある。全員Twitterでドラマの実況をしているしそこそこの割合で披露する予定もない恋ダンスを練習しているとしたら、それはそれは恐ろしいことだ。フォロワーにお隣さんがいるかも知れない。血も凍るという表現はこういう時に使うのかも知れない。

 こうなってくると自分の職業やライフスタイルを見直したい衝動に駆られる。無意味に転職サイトを検索して世の中に色んな仕事があることを眺めてしまう。この中で今の仕事くらいしっくり来る職業はあるんだろうか、少し切なく、そして虚しくもなりながら毎夜眠りにつくのがパターン化してしまいそうだ。

もしくは全員が夜型のネトゲ廃人もしくは丑三つ時に蠢く魑魅魍魎だったらどうしよう。前者なら夜食を差し入れ、後者なら悪魔くんのDVDボックスを全話見返して知識を深めることで交流を図りたい。何なら全員の夜食を作ることで生計を立てて暮らすというビジネスモデルで一山当てるというのもアリかも知れないし、魑魅魍魎の代わりに日用品の買い出しをして小遣い貰って暮らすというのも手だ。何にしても転職というルートになるのは何故なんだ。僕は穏やかに暮らしたいだけなのに。

 

などと思っていたら先日遂に同じフロアに住む住人とエレベーターに乗り合わせた。時刻は22時。仮説1の営業時間外なので正真正銘の住人に違いない(24時間営業である可能性は考慮しないものとする)

向こうも心なしか自分以外にも人なんか久しぶりに見たわという顔をしていた。めっちゃ気持ちが解る。挨拶をして別れる時、何となく振り返って見送った肩から掛けられた通勤カバンに乃木坂46の生駒ちゃんのキーホルダーが揺れていた。

もしかしたらこのマンション、アイドルオタクしか住んでないかも知れない。

 

またー。