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性格の悪そうなBLOG

いちいち長いですが中身は特にないです。

スーツを買ったよ。

思いついた事を思いついた順に書く。

人気ドラマ、「逃げるは恥だが役に立つ」の最終回の裏でこんな事をしていました、という日記。

 

T.M.Revolutionの「HOT LIMITスーツ」が発売される事を知ったのは11月の下旬だった。

発売日は12月の中頃とのアナウンスで、あまりに時間が無いというのが第一印象であった。

アラサー、デスクワークに特化したボディーラインは怠惰を極めた瘦せ型。同じ体育会系出身者に「どうやったらそんな文系の身体つきになれるの」と問われる程にヒョロヒョロである。ついたあだ名はザラ半紙。不名誉だ。

よってこの場合の「あまりに時間が無い」は「買うし着るけど身体を鍛え直す時間が無い」という意味である。

そもそもHOT LIMITスーツというのが何であるか最早知らない世代も多いと思われるので、まずはコチラのMVをご覧頂きたい。

T.M.Revolution 『HOT LIMIT』 - YouTube  

このガムテープ?マジックテープ?などと現アラサー以降の世代を当時笑いの渦に叩き落としたフィフスエレメントのリー・ルーのcom操作カラーの様な布、いやコスチュームがHOT LIMITスーツである。

製造は別注であるものの(どうやらコスプレ衣装を生業にする会社に委託している模様)、20周年ベスト発売時でさえ発売されなかったソレが年末に、それも公式(株式会社突風)から発売されるというのに胸が熱くなった。公式に湧いている瞬間、自分がオタクであることを強く認識する。純正品にもつい惹かれる。

12月中旬というタイミングは恐らく忘年会シーズンを計算に入れてのタイミングだったのだろうけれど、準備期間としては微妙に遅い気がしている。勿論、忘年会の出し物特需でバカ売れして欲しいけれど、手に入る事を前提にして振り付けを習得するというのは素人的にモチベーションを保ちにくいのではないかという危惧もある。ただ、ありのままのグズグズダンスで締まらない体躯の同僚が踊っている方が面白いとする向きがあるのも確か。そこの一点突破に賭ける他ない。

他方、恐らくこれを買う半分は女子、それもHOT LIMIT世代ではない若いSNSコスプレイヤー(本格的なコスプレイヤーではなく、承認欲求を満たす手段としてのライトなコスプレイヤーの意)ではないかとも分析する。実際このコスチュームは中性的な西川貴教が着るからこそ美しいのであり、それに比べると劣るとしか言えない魑魅魍魎なその他男性が着るよりも女子が着る方が余程可愛く、また格好も良いだろう。で、それに対して「可愛い」「エロい」という意味でのイイネ!が200万くらい付けられるのだろう。怒涛の性夜、Burnin'X'masにも一役買ってくれるハズである。

ただし、その際の比較待機としては西川貴教ではなく、先に述べたフィフスエレメントのリー・ルーことミラ・ジョヴォヴィッチである事をお忘れなく。ブルース・ウィリスのようなイケてるハゲと結婚してしまえ。

などと皮肉めいて書いてしまうのが、僕がそのメインターゲットのどちらにも属していないからである。公式から発売されているのに、どう考えてもメインターゲットではない事が毒付かせる。ファンというのは乙女であると我が身をもって思い知る。

31歳にもなると、まー普通にサラリーマンをしているので忘年会自体は開催されるが、勤め先は出し物がご法度の穏やかな組織で忘年会=余興が当然という会社をバトルドーム(ツクダオリジナル)だとすればコチラはコロボックルステーション(マーベラスインターラクティブ)といった具合。要するにやる土壌すらないのだ。

これでネタ購入という気楽ではあるものの照れ隠しが可能なルートが絶たれた事になる。いや、それで良いのだけれど。

 

メインターゲットでないとしても、僕は買わなければならない。何故か。ファンで、そしてどうしようもなく欲しいからだ。

T.M.Revolutionが思春期に直撃した僕の人生においてHOT LIMITには特別な思い入れがある。

このブログを読んできた人には耳にタコ的なエピソードかも知れないけれど、僕は中学生の頃、元々ファンだったにも関わらず、HOT LIMITの楽曲及び西川貴教のビジュアルに大変な衝撃を受け、録画した音楽番組のT.M.Revolutionの部分だけを繰り返し再生し、窓もカーテンも閉めきった蒸し暑い部屋でひたすら踊り狂うというHOT LIMITダイエットを敢行した。親に見られたら何て言っただろう、家庭に衝撃が走る奇怪な光景だと思われるが、幸か不幸か共働きだった為に目撃されず、妹が外に遊びに出たのを確認して踊り狂った。

結果として数kgのダイエットを達成するも野球をしている方が効率が良い事に気付いて愕然とした、という思い出があるのだ。

あの時、黒いガムテープを巻いてみたものの腕だけで断念した自分が悔しかった。

あの時になれなかった西川貴教に2016年、公式の推奨でなれるという事実を前に、もう立派におっさんである事は呆気なく霞んだ。

誰に見せたい訳でもない(むしろ誰にも見せたくない)が、兎に角着たい。長年の願望を叶えたい。だから僕はHOT LIMITスーツを買わなければならなかった。

 

そのニュースを知ってまず決めたのは、筋トレをするという事だ。

鏡を眺めて感じたのは、下半身はまだしも上半身、特に露出が大きい腕を最優先して鍛える必要があるのではという事だった。

リリース当時の西川貴教は華奢ではあるものの、二の腕と肩周りについては腕を挙げるとそこそこ盛り上がっているのが見受けられる。

試しにポーズを取ったところ、それに比べるとボリュームが若干不足しているとの結論に達した。最も布で覆われないという点からも、時間が少ない(一ヶ月を切っている)事からもここを重点的に鍛えるのが付け焼刃と言えど最善策であると思われる。

こうして1日置きで仕事や生活リズムに支障が出ない程度の筋トレを始めた。(1日置きなのは休ませないと太くならない的な事を聞いた気がしたからで実際はどうだか自信はない)(画像加工アプリで如何様にもなるのではと思うもののとりあえずやったという感情が欲しかった)

 

そして迎えた発売日の12月20日はガッツリ残業だった。ネットで検索をすると同志たちが続々とブツを手に入れている模様。

皆純粋に嬉しそうで、冒頭の性格の悪さを心底申し訳なく思いながら、売り切れませんようにと願いながら最寄り駅から店まで歩く。段々足早に、最終的には走っていた。ちよっとした青春映画の様な甘酸っぱい描写であるが、僕は中学生ではなくサラリーマンで、迎えにいくのは初めての彼女ではなく奇怪な黒帯の束である。

落ち着いて欲しい。

そこそこ暖かかったので汗が滲む。

実は前もって売り場の下見に訪れていたので雑多なドンキでもスムーズに移動出来る。下見に来るくらいならいっそ有給休暇でも取得すればよかったと思いつつも、コスプレ衣装売り場へ急ぐ。

あるのか。(奇怪な黒帯の束が)

お願いだ、あってくれ。(奇怪な黒帯の束が)

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あった!!!!(奇怪な黒帯の束が)

勢いのまま確保し、レジへ向かおうとした自分の目に飛び込んで来たのはウィッグ売り場。

そこで死ぬ間際に人間に向かって飛ぶゴキブリの様に瞬間的にIQが跳ね上がった僕は速読を超える速度で商品を確認。スマホを見過ぎて忘れていたけど人間の視野ってこんなに広かったんだという角度にあったソレをひっ掴んで今度こそレジへ。

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自分から出来るだけ遠いところに、自分から少しでも西川貴教に近いところに着地したい。

だとすれば、黒髪短髪よりもコッチの方が近いのではないかという魂胆でお買い上げ。

ギャルウィッグだけど。

(僕にとっての)アイドルかつらショートという売り文句からしても何1つ間違っていない。

往生際が悪い?窮鼠猫を噛むんだよ!(意味不明)

しめて6300円のお会計。たった1回で済む願望の為に6300円ポンと払えるなんてマジ働いてて良かった。

レジのお兄さんが可愛くて、女性よりも全然「俺、コレ着るんスわ」みたいなアレが強く、恥ずべきことなど何もないのに照れくさかった。外国人観光客の爆買いと爆買いに挟まれてレジを通過する。

お前らじゃがりこアルフォート買い過ぎだろ。ジャガビールマンドも美味しいよ。

帰り道、冷える汗がとても心地よかったのと、何か笑いが止まんなかった。

 

帰りに奥さんからトイレットペーパーが切れたので買ってきて欲しいと言われているのを思い出し、ドンキに行ったせいで薬局が閉まってしまったのでコンビニで買ったら450円した。

さっき意味不明な買い物に6000円出した癖に「高っ!!」と思ってしまった。ごめんよ生理現象。ありがとうコンビニエンスストア

 

ひと仕事終えたぜという気分で奥さんが作ってくれた美味しい夕飯を食べ、着てみる。

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これが。

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こうじゃ。

 

 まずは淡々と着用の感想を述べる。

170cm、58kgの身体だとちょっとブカブカしている。HOT LIMITリリース当時の西川くんのボディーを目指して絞りまくっていたせいで、腰まわり及び胸の布が浮いてしまう。どちらかと言うと今のムキムキの西川くんを目指すと良い。170cmだと65kgは最低必要だと思う。

また布が余って浮く、という現象は男女兼用に作られている事にも原因がある。

どうしてもバストが余る感じだ。細身の男性は胸周りに、一般女性は腰まわりに苦労する。

改造し易そうに見えるが、ゴムの様に伸縮するし分厚いので頑張らないとピッタリサイズにはならないものと思われる。

そして一人で着るのが結構大変なので、手伝って貰える環境にあると尚良い。結婚していて良かった。ただ、どんなプレイだよ感はある。

ただの憧れの体現が家族にとっては性癖の爆誕現場になり兼ねないので、しっかり説明することを勧める。最近、家族の会話してますか?

あとそこそこ布面積がある様で錯覚しがちだけれど冷静に考えると立派に半裸なので普通に寒い。風邪を引かないように気をつけて欲しい。

あとHOT LIMITスーツとは関係ないのだけれど、安物のウィッグは蒸れるし雑種のKEYTALKみたいになる。 本物の義勝はきっといい匂いするんだろうなと鏡に映る自分を見てボンヤリ思った。

 

全貌はブカブカなのが辛いので割愛する。

とりあえず、ずーーーーーっと憧れていた衣装を着れて本当に嬉しくて達成感が凄まじかった。ゲラゲラ笑いながらも、圧倒的に満たされた感覚になる。

振り付けを鏡の前でやってみると願いが成就したのだと一気に心がスッとした。

そして本物の西川貴教は当然だけどあまりに美しいという事実を自分という尊い犠牲でもって再認識した。

 

コスプレイヤーの人たちが何の為にコスプレするかは恐らくそもそも目的が違うので今も結局解らないけれども、現実に打ちのめされてもずっと夢みて憧れてきた西川貴教氏に公式でお呼ばれして、ほんの少しだけ近寄れた気がして嬉しかった。

今の所もう着る予定はないんだけど、65kgくらいに肥えたら満を持してもっかい着てみようかなと思う。

次はホワイトブレスの公式コスプレお願いします。

 

そして、ファンクラブ入会しました。

これからもやっぱりファンです。

 

またー。