性格の悪そうなBLOG

いちいち長いですが中身は特にないです。

最遊記への恋と嘘。

恋と嘘」という作品を何となく観てみたかった。

プライムビデオにあがる予定とのことで、それを楽しみにしていた。

設定としては結婚相手が政府によって決められる世界で己の恋を貫かんとする男女の物語ということで、可愛らしい絵柄の割に重たいテーマだなと興味が湧いたのである。

有頂天家族2からリアルタイムでアニメを追う生活を始めたのでアニメっぽいアニメ作品を観たい!という気持ちも大きかった。(有頂天家族は何て言うか、森見作品って感じでアニメって印象が薄い)

第1話を鑑賞して、そのラブコメ漫画らしいご都合主義っぷりに参ってしまう自身(分別ある大人になったつもりなんでしょうね的な)にゲンナリしつつも、盛り上がる度にドーンと政府通達による結婚制度が行く手を阻むのでブラインドの向こうにシリアスが常に待機してて時々顔を出すという、中々に中々な作品だなと思った。

続きが気になり過ぎて本屋さんで4巻まで単行本を購入し、一気に読んだ。

先述した社会で生活する登場人物がとても優しくて皆漏れなく愛らしいので、感情移入出来ない代わりに全員の幸せを滅茶苦茶願って応援してしまう。

アニメも漫画も続きが楽しみ。 

もっと沢山読むなり観るなりしたら改めて感想を書きたい。

 

それはそうと、最遊記に最初にハマったのは中学生の頃だった。

当時の僕は意味もなく年に1度か2度ファンロード(今で言うpixivの雑誌版と考えてもらえばそう遠くない気がする)を買う趣味があり、そこでやけに流行ってる印象で、たまたま入ったブックオフで1冊100円で売られていたので試しに立ち読みした結果、その日の昼食代をつぎ込んで全巻購入し、翌日にはブックオフに流れてきていなかった最新刊を書店で購入していた。

当時何故か出入りしていた同い年の女の子の家(お兄ちゃんとゴエモンマリカーをプレイしたり、お婆ちゃんと時代劇や新喜劇を観るなどしていたがその子とは幼馴染という訳でもなく、付き合ってもいなかったし家もそこそこ遠かった)のお姉ちゃんに話を持ちかけた所、高校の漫研女子の間で強烈に流行っているらしかった。

それはジャンプか最遊記の二択となっているという情報で、ジャンプという掲載誌一括りに対して最遊記という作品単独で派閥を分けるというのは僕からすると衝撃であり、また自分が高校生でない為にリアルにそれを感じられないことが少し寂しくもあった。

バリバリ体育会系の部活に属していたこともあり最遊記の話が出来る親しい人は身近におらず、実質漫画研究会の癖に美術部と名乗っているクラブには運動部というだけで敬遠されてしまい上手く近付けなかった。逆の立場なら何故スポーツゴリラが文化部に来るのだと警戒しただろう。気持ちが普通に解るだけに取りつく島もない、というか自分から無いと思い込む様にしていた気がする。冷めていると言えば聞こえはいいが、何事も期待しないというのと諦めるのは違うものであると教えてやりたい。

さて、僕の中で最遊記の位置付け及び登場はガンガン、エニックス系の作品(ハーメルンのバイオリン弾きアークザラッドなど、王道の少年漫画にはない残酷性と艶っぽさを備えていたものが流行っていた。僕は浪漫倶楽部PON!とキマイラなどハートフルかつコミカルな作品を特に好んで読んでいたので掲載誌は同じでも別の畑という意識があった)が培った土台に降り立った天性のアイドルという印象であった。最遊記Gファンタジーなので別誌ではあるが。

モーニング娘。ゴマキが加入した瞬間がイメージとして伝わりやすいかも知れない。人気を博していたグループにとんでもない新人が加わるというイメージ。要するに僕にとって最遊記ゴマキであった。では加護ちゃん辻ちゃんはどうであったか。黒乃奈々絵とか、まぁその辺なんじゃない?

一方自分自身と言えばジャンプとマガジンが幅を効かせる体育会系に身を置き(サンデーはオタクの読み物という風潮があった。皆コナン観てる癖に)、最遊記と遠い所で生活していた。せめて世の中の最遊記熱を共有したいが為にアニメイトに通ったり、高校の学園祭に潜入し、漫研の展示を見ることに精を出していた。年上の漫研所属の彼女を作ればいいのではないかという発想にまで達したのは行き過ぎであったと反省している。

ともかく、骨の浮く程痩せた身体や煙草の煙や友情を挟まない単純な暴力、倫理的タブーなどなど、全てが乾いており尚且つ艶っぽく、詩的にすら感じられる色気にクラクラしたのを未だによく覚えている。ワンピースや封神演義からは感じ取れないものが最遊記にはあり、それに完全に魅せられた。

それ故に当時のアニメ化による最遊記は、作画に納得がいかなかったりテンポが想像と違ったりと散々でアニメの限界を思い知らされた気がして絶望してしまった。(EDに起用されていたチャコールフィルターにはその後何年かドハマりするなど収穫はあったが)

とにかく、そんな思い出を胸に、2017年の7月、アニメ「最遊記RELOAD BLAST」の第1話を鑑賞した。

放送局はサンテレビであった。当日は録画しているのにソワソワしてしまい、開始の30分前からテレビをつけてチャンネルを合わせた結果、ケバケバした甘味で財を成した女性経営者が女性モデルをはべらせてゴルフをするというよく解らない番組を見守る羽目になってしまった。

そうして始まった最遊記は、作画も崩壊していないし声優陣も懐かしくてあっという間の30分であった。

懐かしさよりも、峰倉かずやの線にアニメが少し近付いたという感動が大きかった。

しかし、直近どハマリしていたのが12話に世界観を完璧に詰め込んだユーリ!!!on ICEだったのでそれと比べると1話あたりの中身のなさが凄くて笑ってしまった。

何がどう好きだったか、そして今も何が好きかなどなど、好きについて言及し無さ過ぎてサイコパス感もあるんだけれど、まだ書かない方がいいんじゃないかという気持ちが大きい。

いつか、地獄の門を開け、地獄の釜の蓋を開け、地獄の業火に身を焼かれくらいの掘り下げを行なった後に淡々と述べたい。

続きは次回の講釈で(何故か黒乃奈々絵オチ)

 

以上、オタクの話は要領を得ず長いという日記。

 

またー。