性格の悪そうなBLOG

いちいち長いですが中身は特にないです。

カフェ行き過ぎ日記。

何となく会話の流れで夏目漱石の「こころ」の話になったので読み返してみたら絶望が深々とバーストしててゾッとした。

主人公側で読んでいたハズが完全に先生側に視点が移っていてショックだった。脆弱な贅肉の様な絶望。ブヨブヨしていて冷たくぶ厚い。年々、徐々に感情が固くなる。色んな物事から外れていきたい願望が強くなる。このままでは、いつか動かなくなるのではという恐怖がある。

いや、勿体つけて格好つけた書き方だけど、何かもうそういうのって飾り一杯付けないとめっちゃ迫ってくるから。寄ってこない様につける、熊よけの鈴みたいなものだと思う。

夏目漱石宮沢賢治も、希望の描き方がほんのりしていて絶望の方がどれもこれも色濃い。青空文庫に格納されてしまうくらいの作品はそうなのかも知れない。時代なのかな。

だとすれば、希望も絶望もカジュアルダウンされ始める時期がどこかにあったハズであり、カジュアルダウンされたからこそ誰でも直感的に楽しめる様になったのだと思えば現代は良い時代だなと思う。ジーンズメイト的な希望。ライトオン的な絶望。

選択肢が増え、生活は満たされ、身近に感じられる中での想像できる非日常が不幸と死以外にも溢れている。

僕はと言えばボンヤリ、基本、運だけで生きている。

 

水曜日は、仕事帰りに元同僚と飲みに行く。

いつも「お前は大丈夫」と放っておかれる僕の身をものすごく真剣に案じてくれる数少ない存在で、僕も同じくものすごく真剣に案じているのでお互い様である。何だかんだいつも心を軽くしてくれる。優しいから優しくしたくなる。

旅行のお土産と称して20cm近いくまモンのぬいぐるみキーホルダーを貰う。何でだよ。

送り主は、お土産にぬいぐるみなんて重いかなとマジ今更に心配していたけど、僕としては嬉し過ぎて困った。マジでこんな大きなぬいぐるみ貰っていいの、という感じ。

僕はぬいぐるみと会話しないけれど、アマゾンプライムで動画を見たり、ボンヤリしている最中にぬいぐるみを弄ぶ癖があるので個体数が増えるとバリエーションが豊かになる為、大変有り難い。

くまモンの白目がちな瞳は、意外といくら眺めても飽きない。一気に好きになった。

まあ誰に貰ったかがぬいぐるみに対する好感度の鍵な気もするので、元同僚がとても好きなのだと思う。どうか幸せに暮らしていて欲しいし、願わくばいつも笑顔でいて欲しい。

互いにウケを積極的に狙い間抜けな話を沢山して、結局終電で解散。

 

金曜日は、前職の会長にちょっとした用事があり有給休暇を取って会いに行く。

早めに家を出、在職中には一度しか行かなかった人気のカフェでアフタヌーンティーを食す。

サンドイッチ、スコーン、ケーキ。

いくら格式高く、煌びやかで、甘く、美味であっても所詮は粉もんである。はち切れんばかりに満腹になり塩気が欲しくなった。

その後、腹ごなしに散歩をし、別の店でまたケーキを食べる。

来ようと思えば難なくいつでも来られる立地にあるものの、肩の力を抜いてヘラヘラっと訪れる雰囲気の店ではないので重い腰がなかなか上がらない。

美味しいと思っているし、とても好きなんだけれど、中々足を向けることが出来ない。求めたものを提供してくれる代わりに、こちらも何かしらの基準を満たし貢献する必要がある、と人気のカフェなどに行くと強烈に感じることがある。感じたことがない人は、それを事前に満たせているか、はたまた満たすことに快感を感じるタイプなのだと思う。

圧倒的アウェイ感。でも好きだし、食べている間は単純に幸せなので定期的にケーキを食べているし、今後も食べ続けるだろう。変なの。

まだ時間を持て余していたので更にブラブラした後に気になっていたけど入ったことのないカフェに思い切って入る。

絵と楽器に囲まれた、随分とまあのんびりしたお店だった。手で挽かれた豆で淹れて貰うアイスコーヒーはアッサリしていてミルク欲しい派の自分ですらブラックでスルスル飲めて何だかホッとした。

華やかなディナーもいいけど家で食うお茶漬け最高、みたいな気分。とても入り辛い佇まいだったけど、在職中に来れば良かったなと思う。まあ日常から切り離されて初めて思い切れたので勤め続けていれば引き続き通り過ぎる日々だったとは思うんだけど。

前職の会長と話して、同僚とも話して、用事が終わるとまた塩気が欲しくなり、ファミチキを買い食いして帰る。

大阪の、動きのない汚れた水の匂いが立ち上る夕方の空気を吸い込むと、何故だか自分の存在が薄くなる感覚に陥る。透けて見える。キツい。

 

休日も平日も、アニメなど観る。

最遊記ルルーシュデスノート、ユーリ!!!on ICE、幼女戦記などで美形の悪い笑顔が大好物であるとハッキリした今、賭ケグルイがアツい。後追いになるけれど楽しみたい。

家で時折観るゴシップガールという海外ドラマの主人公が嫌い過ぎてヤバイ。自由で人をブン殴りながら被害者面でいるのを目の当たりにする度、自分がそうなってしまったらどうしようと不安になる。

それにしても、こんなにフィクションの登場人物を嫌えるなんて思いもしなかった。ウケる。

 

またー。