先日、Mr.マリックのマジックを観覧する機会があったんだけどテレビの中の人感が凄過ぎてボンヤリしているうちに終わってしまった。
席にセッティングされていた参加型企画であるスプーン曲げ用のスプーンを、丁度箸では食べにくいフードを選択してしまったので普通に使って食べていた。
その一帯では僕だけがそんなことをしており、スプーンの柄にはよく見るとMr.マリックと刻印が押されていた。いや、気付けよ。ていうか誰か指摘してくれよ。マンションなんかじゃ表札も出さずに親近感や接点なく暮らすのがデフォな世の中だしそういうの難しいのかな。
そのせいだろうか、僕はスプーンを曲げることが出来なかった。残念ながら曲がらなかったので今後もカレーなど食べる際に活用したい。どうやら、信じる力が足りなかったっぽい。ぬぬぬ。
朝の9時からヒトカラ。
全然声が出ないんだけど店内がガラガラに空いているのが良い。ドリンクバーのコーンポタージュ風ドリンクを喉に良い気がしてよく飲むんだけど、コーンポタージュ風という名前の得体の知れなさに毎回ほんの少し躊躇する。
躊躇した挙句、別にこれで寿命削られてもそんな程度で削れる寿命ならくれてやるという気持ちになる。だったら躊躇すんなって話だけど何でも手放す時にちょっと迷いが生じるんだから仕方がない。
大森靖子さんのピンクメトセラを低音半ビジュアル系風に歌うというのにハマっており、筋トレによる声量の増大もあってかそこそこ気持ち良く歌える域に達している。サビ前だけが上手くいかない。改良の余地あり。
そして聴き心地はまた別の話なのが残念。聴かせられるものではない。
DAMのカラオケMVだと序盤に大森さんのチケットを手に入れる際によく利用するイープラスの広告が風景の一部として写り込む。丸の内OLのランチ代に匹敵する手数料を少しでも安くしてくれと思いながら3回歌った。
あとは亜人の宣伝が流れるオーラルの新曲を佐藤健の胸筋見たさに2回歌った。get get it up!get get it up!
僕は一体朝から何してるんだろうという気分になって不完全燃焼のうちにトボトボ帰宅した。
行くつもりがあまりなかったボロフェスタのチケットを直前に譲って貰えることになり、当日料金より安いしラッキーくらいのつもりで行った。
体調も天候も悪く、帰れないという不安も抱えてであるけども、久々に観れたOGRE YOU ASSHOLEの高揚感が最高で、刻むギターと重ためのベースでもってどうしてこんなに浮き上がっていくんだろうと不思議でワクワクしてしまう。2年前くらいに急に再熱してハマったんだけどまたハマりそうである。
離れてまたハマれるというアーティストがいる事は本当に幸せだなと思った。マイペースに活動を続けてくれるお陰で、こんな幽霊部員的なファンでも戻ってこれる。
観る度にどんどん好きになるodd eyesは今回も記録を更新してくる格好良さで、ガツガツさは変わらずも演奏も歌も滅茶苦茶聴きやすくなっている気がした。激アツのフロアライブ。たまんねー。汗をかいた。体調的にあんまり良くないよなと思いながらもビールを飲む。背徳感で美味さ2割増し。
BiSHはボロフェスタで観た以来で、またボロフェスタで観た。プロミスザスターという曲がとても好きで、聴けたらいいなと思っていたので嬉しかった。あんまり格好良いからちょっとウルっときてしまってビール追加。泣けた分だけ苦味があって良い。他の曲も格好良かった。チェックしたい。
Age Factoryは繊細さを引き換えに厚みを年々増しており、強そうな音がするなーと思いながら眺めていた。初めて観た時はプールサイドとか歌ってて、力強いのに妙に儚くてそこがグッとくるバンドだったんだけど、完全にヤバイくらい強いバンドになっていて壮観である。何故だか軍鶏の序盤を思い出しながら観た。
スチャダラパーの前に列車の運行状況を確認すると中々に修羅めいており、この体調の悪さで家に帰れず夜を明かすのは無防ではないかとの考えに至る。とても悩ましい。
スチャダラパーは緩さとトラックの良さが絶妙で笑ってしまったし、ブギーバックでステンドグラスが点灯したミスマッチ感を除けば超楽しかった。電気グルーヴから入ってスチャダラパーを聴いていた頃、こんな余裕のある愉快な大人になりたいものだなと感じていたのを思い出した。
楽しみにしていたシャムキャッツ、そして一番の目当てである大森さんを前に全く良くならない天気から退却を決意する。
残って見届けたいという気持ちはあるけど、そこそこ楽しく取り組めている仕事を自分の認識の甘さから迷惑を掛けたくないという気持ちが勝ってしまった。いつからそんな人間になっちまったんだ。真面目か。ただ、生活がなきゃ楽しみなんてないので仕方がない。
体調に関しては完全に自分のせい、天気については天のせい。ボロフェスタには感謝の気持ちを持ちつつ帰ろうとしたら目の前で傘をパクられてしまう。呼び止めたんだけどあっという間に行かれてしまった。
人と見分けをつける為にビニール傘じゃないやつを持ってきたというのに、それが裏目に出たのか頑丈さがウリの傘を持っていかれてしまった。100円払ってクロークに預けなかったことが悔やまれると共に自分の落ち度なのだけれど、そもそも盗んだ奴が一番悪い。台風来てる中で人の傘を盗むとかどんだけ性格腐ってんだよ。どうか今後、彼には傘という傘を盗まれる人生を歩んで欲しいと思いながらヤケになって濡れて帰る。
信号待ちをしていたらホテルから出てきた老夫婦に「傘は?」と聞かれ、正直に盗まれちゃいましたと答えると「2本あるから1本どうぞ」とビニール傘を頂いてしまう。
相合傘になるとお二人が濡れてしまうと返すと、どうせすぐにタクシーに乗るからと言われ、大変申し訳ないながらもお言葉に甘えて頂戴することにした。雨からだけでなく、腹立たしい気持ちを浄化してくれたという意味でも救われた。優しくして下さりありがとうございました。
電車は無事に最寄りまで動いていた。よかった。老夫婦のご加護だと思う。幸せに長生きして欲しい。
暖かくしてさっさと寝る。
またー。