性格の悪そうなBLOG

いちいち長いですが中身は特にないです。

リメンバー名探偵ボスベイビー執行人

映画をいくつか観たので感想をダラダラと。

 

水曜日、レイトショーで「リメンバーミー」の字幕版を観た。

他の土地はどうか解らないのだけれど、大阪でディズニー映画の字幕版を観ようとすると映画館の数に対して上映している数が少な過ぎて困る。モアナの時も思ったんだけど、関西人の気質的に「文字読みながら映画なんか観たないわ!」みたいなものがあるのかも知れない。

ただディズニー映画の世界観は字幕版派の自分としては字幕が良くて、そしたらレイトショーになってしまった。

「リメンバーミー」はメキシコの明るさというかポジティブさと生死観がよくわかる作品だった。死んだ向こうにある本当の死について考えると亡くなった身近な人たちのことを思い出さずにはいられなかった。

ただ「リメンバーミー」で一番重たいテーマは「家族の絆」に根付く人格の否定だったと思う。「家族だから許される」という言葉に対しては「だから」が付いている時点で本来許されないことであって、それに何故例外が存在するんだという気持ちになるのでこの作品が描いた家族の掟は自分にとって完全に暴力だった。

主人公の葛藤する姿は痛ましく、それでも迷いながらも前に進もうとする姿が素敵だった。

本当の死があるのと同時に本当の生についても、自身の気持ちを貫くという意味で描いてくれた滅茶苦茶良い作品だと思う。

あとは単純に歌への流れ方、悪役っぽい悪役っぷり、夢のある美術とディズニーの魅力が猛威を奮っていてプリンセスがいないディズニー作品の中では一番好きかも知れない。

最終的にディズニーランドに行きたくなった。

 

土曜日、猫カフェの帰りに映画を2本観た。

本当は「レッドスパロー」と「名探偵コナン〜ゼロの執行人〜」をハシゴするつもりがタイムスケジュール的に一つの劇場で上手く回せなかったので「ボスベイビー」と「コナン」に変更することとした。

絶妙に1作目終了の10分後に2作目が上映で観たい映画をまとめて観れたのでご満悦である。

「レッドスパロー」も観たいのだけれど、今後パシフィックリムの新作も君の名前で僕を呼んでも控えている(というか上映は始まっている)ので難しいかも知れない。

「ボスベイビー」は本当に子供に向けて作っている気がしない映画だった。会話のギャップやら見せ方のリズミカルさなど完全に大人向けのアニメ映画だった。

これは予告編で語られてるのでネタバレでもないので書くけれど、赤ちゃんが「可愛い」の覇権を子犬から取り戻す為に奮闘する映画で、赤ちゃん界からエリートサラリーマン赤ちゃんが主人公宅に第二子として派遣されさあ大変という内容である。

エリートサラリーマン赤ちゃんが大人が言いそうな事を言い、大人が子供から咎められそうな事を言われるという、大人からすると別の生き物に置き換わることによりすんなり受け止められる親切なスタイルだった。自分が怒られてる気がしない。子供の主張が正しい気がして、ただ赤ちゃん相手に言われているので自分に突きつけられている気がしないので子供側に共感出来てしまうのが良かった。

滅茶苦茶可愛いし憎たらしいし、テンポも良く、馬鹿馬鹿しくて凄く面白かった。

直近に観た「リメンバーミー」の家族愛や人の生死に本当の死の定義における重たさと真逆の、全く別の言い方で家族愛の芽生えをスコーンと描いてくれた感じだった。

それなのに「リメンバーミー」の方が子供向けな気がしてしまうのは不思議というか、フックを全世代に周到に用意出来てしまうディズニーの怖さ、そりゃ混雑回避で入園料値上げしても限界まで人がディズニーリゾートに来る訳であるという畏敬の念を抱くと共に、一方で「ボスベイビー」の様な予告ストレートを想定の20キロ増しで投げ込んでくる作品も大変に魅力的なので面白いものを作る人は沢山いるんだなーと感心してしまう。

それにしても海外のアニメ映画は歌う歌わない関係なくミュージカル風の演出と現実パートを自然と切り替えてて言わんとするイメージがとにかく掴みやすい。100説明するより視覚的に50掴ませてた方が飲み込みやすい。アニメ映画におけるミュージカル演出は「おくすりのめたね」みたいなモンだな、などと意味不明なことを思いながら観た。

吹き替え版を観たのだけれど、字幕版でもう一度観たい。映画館で、というより家でピザを食べながら観たい。

あと宮野真守さん頑張り過ぎでエンドロール笑った。

名探偵コナン〜ゼロの執行人〜」は前作が良かったので公開2日目のレイトショーで観た。ムビチケを購入していたのでレイトショー料金が適用されないのが若干心残りだけど、観れることが重要なのであると言い聞かせる。

レイトショーなので子供は入場出来ない。一番大きなスクリーンにほぼ満席に大人が集まってコナンを観るという、かなり濃い風景だった。

ガチめなコナンファンは自分よりどう見ても年上が多く、親にアニメ映画を観に連れてもらった子供に還った気分だった。お父さん、パンフレット欲しいー。

今作はサミットを控えた東京で爆破事件があって、その容疑者として小五郎が捕まってしまうという内容だった。(予告編より)

前作の平次に続き、今作は安室透という褐色のイケメンが大活躍しており滅茶苦茶素敵だった。コナンの褐色は本当に活躍する。胸キュン発言も飛び出す。惚れてまうやろ。

それにしても劇場版コナンで活躍する人は皆、ドライビングテクニックに長けているという次元を通り越してえげつない事をする。アニメなのでスタントという概念はないんだけど、トムクルーズがノースタントでヘリを降下旋回させる、みたいなことを平然とやってのけるので劇場版コナンの後半は大体ミッション・イン・ポッシブルより凄いことになる。アニメはスゲー。

内容は個人的に前作よりも更に自分好みで面白かったと思う。推理モノ(コナンの場合あってないようなモノではあるけれど。ジャンル絶対アクション映画だろ)は何に触れてもネタバレになってしまいそうなので避けるが、主題歌が本当に好きじゃなさ過ぎて僕には蛇足だった。

映画のテーマに沿う様な内容という意味では多分120点なんだろうけど、ガツンとした歌い方で映画の説明をしっかり歌われると疲れてしまう。復習は自分でやるんで大丈夫です、というか。

そんなにテーマを全拾いしなくても良いじゃないですか、普通にもっと映画関係なくカッコイイ歌詞を書いてくれたらいいのにと思ってしまった。

どんな映画か気になる人は予告よりもこの主題歌を聴けば良いくらい映画のイメージを伝えてくれる作品ではあるので、それは本当に凄いと思う。僕が好きじゃないだけなので、好きな人がいたら申し訳ないし、気にしないで無視して欲しい。

 

今年はよく映画をみる年だなー。

 

またー。