性格の悪そうなBLOG

いちいち長いですが中身は特にないです。

電子マネーと心の購買意欲。

セブンイレブンで利用する為にナナコを手に入れたのは10月の頭だった。

会社の最寄りのコンビニが徒歩15秒でセブンイレブンだったのと、チケットぴあでの引き取りにセブンイレブンをよく利用していたのでナナコが良いのではないかと思って選んだ。(甘い物や揚げ物はローソンが好きでファミマは看板の配色が好き)

ナナコというのは実に優れものであるらしい。チャージしておけば現金いらずで買い物が出来、しかもポイントが貯まるらしい。同じ商品でもナナコなら幾らと値引きで変えたり、何個買えば1個無料など同じ買い物をするにもかなり優遇されるらしい。

何故全て人伝の様な物言いをしているかと言うと、案外コンビニに行かないまま半月が過ぎてしまったからである。まだチャージすらしてないんである。

大好きなキャラクターのグッズ付きナナコを予約までして手に入れ、意気揚々と電子マネーを導入した癖にコンビニで最後にした買い物がそのグッズとナナコを引き取りという事実。

普段の飲み物をアマゾンで纏め買いしていること、案外頑張ってお弁当を作っていること、職場に何故かたまにお菓子をくれる同僚がいる為に主体的に間食することがほぼ無くなったことなどが要因と思われる。

今のところ僕のナナコは好きなキャラクターが描かれた可愛らしい板でしかない。たまに眺めては可愛さに癒されているが、全く本来の仕事をさせてあげられておらず申し訳なさがある。

世の中、お金以外にも大切なものってあると思うよ、語り掛けてみるものの相手は電子マネーである。アイデンティティの否定ではなかろうか。ハラハラする。僕の元に来たことを嘆いて毎夜深酒していないだろうか。

当方、ここまで使わないといざ使えるチャンスにも持っていることを忘れて普通に現金払いしてしまいそうで危機感を募らせている。

これが昭和生まれの限界かなどとぼんやり考えつつ近くて遠いセブンイレブンを眺めている。

 

先日のバッティングセンターでまぐれ極まりないホームラン賞を放ってからというもの、YouTubeでバットの振り方の動画を見たり休日に素振りをしてそれを少しでも身体に落とし込もうとしたりと完全に味を占めている。

現役時代には全く気にもしなかったテイクバックや軸足のつま先の向き、力を込める指について、あとは目線を切らずに振り切るなど、これは改善したら面白いかも知れないというものを意識して朝も早くからバットを振りまくっている。

通常の筋トレではつかない(と思う)バットを振るに適した筋肉と、そもそも思い通りの軌道にバットを出す技術が少しずつ身についているのを実感する。

そんなこんなでバッティングセンターを再訪して複数のブースを利用してみて気付いたんだけれど、ピッチングマシンは球速以外にもコースの投げ分けの比率が設定出来るという事である。明らかなボール球を120キロで投げ込んでくるマシンと対峙した時、そのボール球の多さに驚愕した。バットを一番長く持ってようやく打てるコース(ただし当たるようになると掬う様なスイングになるのでホームランを狙いやすい)にバンバン投げてくる。

試合だったら連続四球で押し出しで負けがつくくらいに低めのボール球を投げまくる。調子の悪い時の阪神タイガースのドリス投手みたいなマシンで驚いた。だって300円のゲーム料金を支払って25球のうち半分くらい低めのボール球って凄くない?ストライクゾーンの球が一番打ちやすく気持ち良いとすれば難易度の面でゲーム性を立てる代わりに爽快感を犠牲にしている訳で、これは初めて及び久し振りのバッセンと意気込んだ人の気持ちを粉々にしてしまいかねない博打設定である。

低過ぎるボールはまずバットを長く持ち、「バットを振る」で想像する振り方とは随分異なるフォームでバットを出さなけばならない。初心者にそんな慣れていないことをさせ続けるとなると「あ、自分もういいっす」となってしまうのでは無かろうか。

それともその完全ボール球のコースを空振りした事へ悔しさを覚え「絶対ぶっ倒す」と火がつくギャンブラー(カモとも言う)を選りすぐる為のマシンなのだろうか。因みに僕は完全にカモ属性である。300円払ったのに難しいコースに投げられた事への反抗心から「300円の中に相当量のボール球を投げてくるならこっちは元を取るために全部打ち返してやる」と気合が入ってしまう。

勝手にマシンをライバル視して意地になってバットを振るし、難しいコースを綺麗に打ち返した際に「ざまーみろ」って普通に呟いているくらいには闘争心を煽られている。運営側としては打とうが空振りしようが300円は300円なので完全に一方通行な対抗心であるが、まあこういう楽しみ方が出来ればそのうちまたホームランを打てる日も来るだろうと思っている。

今年は身体作りを意識して、来年は年間で10本くらいホームランを打ちたいという謎の目標を立てている。

野球チームに入るとかじゃないんだ、と自分でも思っているので言ってくれなくても大丈夫。間に合ってます。

 

映画「バーバラと心の巨人」をレイトショーで鑑賞。

邦題があんまりに酷い。構成として商品名を連呼しておいて最後に商品名の穴埋めクイズを鑑賞で呼びかけるCMの様なタイトルである。

とは言え、興味が本家に比べて持てないと散々叩かれていた国内版のポスターに関してはどう考えても「映画のイメージを正しく伝える」という意味では国内版に軍配があがると僕は思っている。海外版のポスターはRPG要素だけを過剰に煽り過ぎていて余計なガッカリ感になりかねない。

ネタバレしない程度に内容を書くと、変わり者として煙たがられる主人公が巨人の襲来に備えて奔走し、巨人を倒そうと奮闘するストーリーである。

ここで邦題が如何に酷いかが大抵の人には解ってしまうと思うんだけれど、詳細は是非とも本編を観て確認頂きたい。

巨人の存在が鏡というよりはガラスの様に主人公を追い詰めていくのが印象的だった。

鏡に映るよりもガラスに映る方が見えにくいし鮮明でないし、向こう側にある何かがチラつくことがより現実を思い知らされるという意味でキツいと思っていて、それを上手く描ききった作品だと思った。

ガラガラの映画館でわりと近くに座っていた年上のサラリーマンがLサイズのポップコーン(塩とキャラメル半分ずつのやつ)とクッキーが刺さったソフトクリームを売店で買って持ち込んでいてそのワクワク感が羨ましくて歯軋りしてしまった。完全に分量として夕飯を兼ねていて、そんな罪な夕飯代わりを胃に収めた日には背徳感と達成感と満足感で幸せな気持ちで眠れるに違いない。1人でやっている、というのがポイント5倍デーで本当に羨ましかった。

いつか真似するぞー、真似するに値する派手でゲラゲラ笑えるタイプの普段観ない映画を探すぞーと歪んだことを考えながら帰って寝た。

 

またー。