性格の悪そうなBLOG

いちいち長いですが中身は特にないです。

異生物に寄生されて映画ばかり観るスーツ姿のバンドマン。

上司が運転する車で爆睡してしまい、「普段あんまり車で眠くならないのに珍しいなー安心してたんですかねー」という苦しい言い訳を述べた手前、帰りは何としても起きていなければと思った癖に最後の方でウトウトしてしまった。

人は弱い生き物だと思った。

 

映画「ヴェノム」を鑑賞。

残業ついでにレイトショーで観た。

平日のレイトショーは空いており最高。

夜を舞台に派手に立ち回るシーンが多く、バトルモードが漆黒の主人公及び敵キャラを目を凝らして追いながら「擬態…」と心の中で何度も呟いた。

熱血漢で行動力の塊な主人公だったり、超天才な癖に超大雑把で超行き当たりばったり感のある実にマーベルらしい悪役だったり、皆がコミカルで「みんな、いいこ!悪いやつなんかいませーん!みんな可愛いでーす!」という気持ちになりながら観た。

漫画に例えると寄生獣だったりARMSかと思いきや、まさかのシャーマンキングというレベルでの愛らしさ。

バトルや内容については派手さを控えた印象で、それだけ「ヴェノム」がどういう生き物で宿主との関係の移り変わりだったりを観る側に解りやすく伝えようという部分に特化させた見せ方だったのでは、と思う。

お陰でスコーン!と観やすく、シリアスパートなのに笑いが漏れる程にキュートな作品で楽しかった。

 

映画「ボヘミアン・ラプソディ」を鑑賞。

休日に最新鋭の設備なのに異常に空いている映画館で観た。

平日は空いていると有り難がる癖に休日に空いていると心配な素振りを見せるとは我ながら実に都合の良い生き物だなと呆れる。

QUEENは親世代のアーティストで全く詳しくない。

曲を聴くとグッチ裕三モト冬樹が脳裏を過る性質なのだけれど、流石にQUEENそのものを題材にした作品とあって両氏は一切思い出されなかった。安心して楽しめた。

親世代が聴いていたアーティストでQUEENより曲を知っているのはマイケルジャクソンとビートルズだけな気もして、それだけ偉大なバンドなのだなと観ながら思った。

自由と美学を掲げることで自らを奮い立たせ続けた彼らの歴史に触れて感動したし、フレディーにとってQUEENが家族であったのは本当に良かったなと感じた。

心の穴は、こんなに素晴らしい人たちでも欲しているもので満たすか金を詰め込んでどうにかするしか無いのだなと思った。

顔や体格がそんなに似ていなくとも、動きであったり表情であったりで滅茶苦茶似てる様に見せてしまう。役者さんって凄いんだなとしみじみ思った。

 

映画「ビリオネア・ボーイズ・クラブ」を鑑賞。

また残業ついでにレイトショーで観た。

若者が立ち上げた社交クラブの栄光と破滅を描いた実話に基付いた作品。

巨万の富を築こうとする20代の若者をNISAかつみたてNISAかどっちが良いか決めかねている30代が見守るという歪な状態となってしまった。

スーツが似合う体格の良いイケメンが沢山出ていて華やかで良い。とは言え日本で好かれるタイプの線の細い中性的な美青年は1人もおらず、美のガラパゴス化についても考えてしまった。

成功したいともがく姿も、成功を掴もうと必死になる姿も、成功を掴み取った時でさえも主人公2人が不安に苛まれている姿を目の当たりにして、こちらも追われている気分になってしまった。焦燥感が凄かった。

人間の繊細さが、本来は感情のないはずのお金に表情をつけたという気になる映画だった。

事実に基付いているので結末は変わらないのだけど、「救い」というものを深く考えさせられた気がする。

システム的には救われたけど、心は救われたのか、など悶々と考えてしまった。

そして僕は大きなものを追わず、つみたてNISAか国債くらいで留めておこうと思った。

 

何だか映画ばかり観ている気がする。

 

またー。