性格の悪そうなBLOG

いちいち長いですが中身は特にないです。

白牌を待ち続けるお前らはまるでハチ公。

ドンジャラについて衝撃事実を得たのでこれを読んでくれている人にも是非教えてあげなければ、という気持ちでフリック入力猛威を振るわせんとしているんだけど、そもそもドンジャラってどれくらいの知名度があるゲームなんだろう。

ドラえもんとかONE PIECEのキャラクターが牌に描かれた、どう考えても将来雀荘の空気を形成する大人を育成しようと狙って生み出された玩具なのだけれど。

遊戯王にもカイジにも登場していないということは少なくとも闇のゲームではないので親御さんは一安心だろう。

そのドンジャラに無地の牌、正式名称「白牌」があるんですけど、その白牌って柄のついた牌を無くした時に活躍する予備の牌という訳じゃないって知ってました?

ちゃんとゲーム上で存在意義がある牌なんですよ。無地なのに。FFVでいう「すっぴん」くらい最終的には最強の存在なのかと思いきや全然そこまででも無いらしいんだけど、そこまで突き抜けてなくてもちゃんと役割あるってだけで凄い気がしてしまう。柄がないから。

で、僕は人生そこそこ長く生きてきた、生き抜いてきたという自負があるんだけども知識としても興味の度合いからしても盲点過ぎて知らなかったんですが、それ以上に「ドンジャラの白牌は予備である」と子供の頃の自分に確信させる出来事があったから認識の上書きを必要に感じていなかったいうのが大きいから言い訳としてその理由を書いておきたいというのが本音。教えてあげたいとかじゃなくてそっちが本音。

それは小学校の2年生の頃、住み慣れた土地から引っ越し、転校先の担任の先生がヒステリック過ぎて生きるの辛いなと思っていた頃に仲が良かった安藤くん(仮名)の家に遊びにいった際に起こった出来事だった。

安藤くんと安藤くんのお兄ちゃんとクラスメイトの和田くん(仮名)と僕で遊んでいる中、おもむろに安藤くんが「久々にドンジャラがやりたい」と言い出してドラえもんドンジャラを押入れから引っ張り出してきた。

ルールを知らなかった僕と和田くんに安藤くんと安藤くんのお兄ちゃんは高圧的になることもなく懇切丁寧にルールを教えてくれた。

同じ柄の牌を3枚ずつ集めて役を作ってポイントを稼ぐ、という基本ルールが解った所で実際にやってみようと始め、ゲームが進む中、僕が引いた牌が他と比べ異彩を放っていて手を止めてしまった。

小さな牌に無理に描いたからだろうか、下手くそ過ぎる黒マジック単色のドラえもんがそこにいた。

「変なドラえもんが出てきた」

思わず口にする僕に安藤くんは笑いながら教えてくれた。

ドラえもんのコマひとつどっかいってしまってん。だから予備に描いたんや」

成る程、と完全に納得しながらもこの尋常でない下手さのドラえもんの作者が気になるので僕は悪気もなく「誰がこのドラえもん描いたの?」と続けて尋ねた。

この下手さからすると安藤くんか安藤くんのお兄ちゃんしかあり得ないと予想はしていたが、安藤くんは思いも寄らない回答を寄越した。

「父ちゃんが描いた!下手だよな!!」

大人になっても絵が下手な人はいるという事実があまりに衝撃的だったし、そんな大人になりたくないと思ってしまったことが僕を休み時間に自由帳に絵を描くタイプの子供に変えてしまった。人生単位での影響がデカ過ぎる。

野球チームに所属している癖に学校では漫画クラブに所属するという歪なバランスの子供を誕生させてしまったことを安藤くんのお父さんは今も知らないし、知らない方が幸せだと思う。別に知ってても不幸になんかならない話だけども。

ともかく、「大人が白牌を予備の牌と認識しているという」という事実の説得力が僕に「白牌は予備」という認識を根付かせたんである。

これを思い出したキッカケは覚えていないけれど、こんな出来事を幼少期に経たことを考慮すると勘違いも仕方なしではないだろうか。それとも自分に甘いのだろうか。

これに限らず割と平然とピンポイントで常識が欠落している大人になってしまったので物事に興味を持つというのはとても大切だなぁと己を反面教師として考えてしまう。

大人版ドンジャラこと麻雀を覚える為に通う場所こと大学にも四年間みっちり通って納めたというのに一度もやることなく卒業してしまった。学生生活をドブに捨てた可能性が沸々と湧き上がってくる。いや、麻雀がなくともまーまーちゃんと楽しかったけど、もっとスリリングさを加味できた可能性を感じている。これが後悔というやつだろうか。

あと単純にドンジャラやりたい。ああいう組み合わせて点を競うゲームが吐くほど弱いので賭け事にしない心優しい人たちがいらっしゃいましたらお声掛け下さい。

 

アマゾンプライムビデオで「黒子のバスケ」を見始め、そしてあっという間に見終わってしまった。75話くらいあったのに実質2〜3週間で見てしまった。謎の集中力、もっと発揮すべき場面がいくらでもある気しかしないが、黒子のバスケテニスの王子様的な魅力的な性格のキャラクターを生み出し続ける天才的センスだけで競技の名を借りた架空の武術を展開している作品だと思っていたのだけど、技のトンデモ度もテニプリに比べると地に足がつきすぎて膝上まで土の中に埋まって根を張ってやがて大きな木になるくらいマトモな発想によるものが多く、ちゃんとバスケで勝敗を決めていて滅茶苦茶見応えがあって面白かった。

主人公のチームが魅力的過ぎたし展開もアツ過ぎた。

そもそもバスケットボールはボウリングをカウントしなければ一番嫌いな球技だったんだけど、スラムダンクもI'llも黒子のバスケも凄い面白くて複雑な気持ちになる。

各話の切り方が憎くなる程に先が気になる上手さで、リアルタイムで観ていた人たちは本当に辛い思いを毎週していただろうなと思う。

こんなんちゃんと毎週待ち続けたとか偉過ぎだろ。お前らの前世ハチ公かよ。

何かご褒美あげたいわ。猫でいうチュール的なシャブ感あるご褒美が犬にはないんだろうか。黒子のバスケそのものがそういうポジションなんだろうけど、そういう気持ちになるくらい興奮しながら一気に観てしまったからオススメしたいようなオススメするのが怖い様な、そんな感じである。

 

またー。