性格の悪そうなBLOG

いちいち長いですが中身は特にないです。

続・2020年って何だったんだろう会議。

前回、2020年を振り返ってダラダラ書いてみたものの何か他にあるんじゃね?ない?いや普段より1日多く、366日もあったんだから何かあるでしょ?(1日多かったくらいでどうだという指摘、そしてこれを書きながら本当に閏年だったっけ?と思ってしまう時点で詰んでる表現)と振り返りまくっていたんだけど、もう振り返り過ぎてどっちが前か解らないということにして宇多田ヒカルがデビューした辺りまでシレっと戻ったろうかと企むものの、とりあえず今がハイライトみたいな(それにしたって凡打)人間でもあるので源泉徴収票と貯金通帳を観てニヤリと笑う事で自分を慰めたいなと思う、が、しかし、話が逸れはじめているので無理矢理戻そう、あ、時を戻そう!(2018年末のパワーワード)

 

2020年は服もほぼ買わなかったし、漫画もほぼ買わなかったし、要するに例年自分を彩ってくれたものをほぼ何も買わない一年だったと言うことである。

 

とは言え、服ではスーツを一着、オーダーで作って貰って、これが滅茶苦茶良かった。流行りとか高級ブランドとか解らないけど、ジャケットは身体にピタリと合っていて、パンツなんか履いてるのを忘れるくらいに心地良く、そのうち履かずに出掛けてしまいそうで怖いレベルである。

仕上がったものを店で試着した時、驚きの余り店員さんに「これは…?」と言ってしまい、店員さんを「どこか不具合が?」と困惑させるという事案を発生させてしまった。不具合なんてとんでもないです、凄いですと早口でフォローしまくる事になり変な汗を大量に流すことになった。サウナだったら整ってただろうに。

前年に入れ替えるつもりで某オーダーチェーン店に2着仕立てて貰ったけれど、ピッタリであるものの窮屈で身体に張り付いてるみたいなものが出来上がり、それでも既製品よりサイズ感が随分マシだから助かってたし愛用していたけど、その感謝の日々をすっ飛ばしてしまうくらい今回のお店は滅茶苦茶当たりだった。値段は同じなのにこんなに違うのかと衝撃を受けた。もう暫く他の店でスーツは買えない。サイズ感と着心地しか拘りが無い以上、冒険する必要はない。

こうして、スーツを巡る冒険は最終回を迎えてしまった。前回のお店で打ち切りにしないで良かった。大団円だ。先生の次回作にご期待下さい。

 

大団円と言えば今年買った数少ない漫画は「鬼滅の刃」だった。劇場公開されている内容以前と以降で描かれ方が随分変わった印象だったけれど、最後まで滅茶苦茶面白く読めた。

正直、幼い子供まで観て良い内容だとは思えないのでここまでのヒットにはビビっているけれど、辛く、苦しい2020年を共に耐え、そして打ち倒したという気持ちも乗っかったのかなと思う。

好きなところは沢山あるんだけれど、胡蝶しのぶさんが大変に好きだと言いたい。野球観戦までの暇つぶしに南堀江をぶらついていた時、貫禄たっぷりの男子の小学生のランドセルに胡蝶しのぶさんの大きな缶バッジがついていて「同志よ…」とドキドキしてしまった。君は胡蝶しのぶさんのどこが好き?と聞いてみたかったけど声掛けも立派な警察出動案件なので控えた。波動球打てそうな凛々しい子だったから青学の柱の方が最寄りかも知らないけど、君が何らかの柱になることを陰ながら応援しているよという気持ち。

あと猪之頭少年が最終巻にみせた成長が何より泣けたこと、甘露寺さんと伊黒さんの愛おしさに胸がいっぱいになったことは僕にとって今年は出番が無いんじゃないかとすら危惧していた己の感情がまだ息をしていたと気付かせてくれた、とても支えられた出来事であったと忘れない様に書いておく。

 

物を買うという事に対して、今年一番印象に残った出来事は立ち飲み屋で横になった見知らぬ40代くらいの男性が雑談の中で「自分の欲望にすら金を払えない奴は本当に最低だと気付いて反省した」と話してくれた事だった。

彼はこれまでエロ動画を無料で楽しんでいたけれど、ある日ふとAVを自分の仕事と置き換え、「誰かに利用されて自分に報酬が入ってこない」と考えた時に物凄く反省し、その日は事に及べなかったと恥ずかしそうに言っていた。

こちらはどうせもっとドギツイ下ネタを聞かされるんだろう、立ち飲みは安いけどこういう話を聞かされることもあるからなーとたかを括っていたのでそれが恥ずかしくなってしまった。申し訳ない。

千鳥や霜降り明星の似てもないモノマネや「全集中!」とか「〇〇の呼吸」とかつまんない寄せも挟んでくるんだよなーきっととか思っていた。本当に申し訳ない。まあでも言ってたよな全集中。ちゃんとつまらなかったし。

これを断ずる事が出来る人は、YouTubeで無断転載されたMVやテレビ番組も見ず、違法アップロードの漫画を読んだり音楽を聴いたりしたことのない(そういう場があると知っていながら選ばなかったという)人か、彼と同じ様に行いを恥じて改めた人くらいのものではないだろうか。

デリケートな産業の話ではあるけれど、消費者という点において、対価を支払うことは大切なことであるし、自分も欲しいものは対価を払って手に入れる派なのだけれど、全然関係ない人からそう言う話を聞けたことは本当に良い事だったよな、と。

そう思ったので書いておく。

 

まあ似たエピソードというのはどこにでもあるだろうし、今年に関しては皮肉であり自虐だけど心に染み入らせたりする余裕は自分には殆ど無かったんだなと改めて考えてしまう。

良い言葉だったけれど、手っ取り早く何か胃に収めなければという選択だったかも知れない。

年の序盤に「ハイパーハードボイルドグルメリポート」の書籍と柚木麻子さんの「BUTTER」を読んでいる頃には物凄く揺さぶられて、それこそ酔って吐きそうなくらい振り回されて、感受性が鋭い一年になりそうだなと思っていたのにどうなるか解らない。

来年は少しでも上向いてくれたらな、と思う。

 

毎日少しずつ運動と掃除と読書を進める年末を経て、新年も引き続きそんな生活だろうから読んだ本についてまとめておきたいし、服を長らく買わなかったせいで服の選び方を見失っていた事も書いておきたいと思う。多分。

 

2020年にこのブログを何らかの形で読んで下さった方、ありがとうございました。

良いお年を。

 

またー。