性格の悪そうなBLOG

いちいち長いですが中身は特にないです。

過去への都革命

京都オルタナバンドのファミリー感は独特なものがあると思う。
ファミリー感それすなわち身内感と正直に呼ぶけれどまだ足りないええい吐くぜ茶番だ茶番。

京都のオルタナ界隈のバンドを観に行くと、出演者及びその友達のバンドマンと個人イベンターが兎に角うるさい。
お前らは喋らなければ死ぬのか、と心配しつつ全員隔離して本当に死ぬのか京大あたりに実験して欲しいレベルですらある。
死んだバンドマンは西部講堂の下にでも埋葬したら新しい聖地が出来上がるんじゃないでしょうかね。
彼らを観察していて一番惹かれる点は意識か無意識か演奏中にこそ本気を出して喋る所。
自分は俺の歌を聴けと捻くれてササクレ立ったオルタナパンクを汗の量の割には少ない音数で鳴らす癖に、ステージ降りると他バンドがマクロス7ってる間も俺の声を聴けとばかりに喋る。
南アフリカW杯でブブセラが問題になったけれど、何となく京都を観ている様な気分になった記憶が書きながら蘇ってきて心のフォーメーションマジ岡田ジャパン

こっちは阪急電車に乗って場合によっては地下鉄に乗り換えてチケット代払って観に来てるのにお前らの雑談にはマジ興味ねぇよって感じなんだけど、やってる音楽はかっこいいから何とも言えない。
何とも言えないんだけど、金払ってるお客に対して聴く環境を提供しないっていう所にやっぱり納得はいかない。
冷静になっても取り乱しても、そこが変わらない。
悶々とした帰り道、京都の居酒屋のアグレッシブな客引きは疲労感を倍増させる。
精神的に未熟な僕は、そこで力尽き、混み合う大阪行きの急行には乗らず、クソ時間がかかる各駅で座って帰ることも度々。
 
しかしそういうものが「京都らしい」の一言で何となく片付いてしまう。
稀に自分と同じ様な感覚を持っている人に聞いても似た回答を得られるから実際そうなのだと思う。
これは京都の音楽シーンを超越した京都に対するイメージに起因するものだと受け手が端っから諦めている部分が大きく、関西のお客さんなんかはそれに納得がいってしまってるので「まぁそっか、ここ京都だからね」となるのだと想定している。
一方で京都オルタナは中々県外に出ないものの、出てくると本当に同じバンドかと疑う程に静かなので内弁慶さに思わず微笑んでしまう。
全員道端に落ちている銀杏を食べて腹を壊しているのかと思ってしまうほどに大人しい。
この傾向は身内の中では騒がしいうちの妹と完全に一致する為、冒頭に書いたファミリー感に繋がる。
 
うちの妹は僕にとってたった一人の兄妹なのだけれど、まぁ家の中では遠慮が無い。
自分が一番だと思っているし、自分が法律だと思っているし、完全に躾に失敗した飼い犬の様な思考回路をしている。
息子が捕まる随分前に最終回を迎えていて良かったね!でお馴染みの動物奇想天外の犬の躾特集ではアホ犬の代表格としてギャラが貰えそうなソレである。
そんな不条理に晒されながらも何だかんだ言って妹は可愛い。
何ていうか凄い可愛い。殴ってやりたい時も絶対に殴らないし、彼女が結婚して親元を去るまで毎月小遣いをあげていた程には可愛い。
 
ここまでdisられた挙句ブブセラだの妹だの色々重ねられて京都オルタナ界隈に対して流石に申し訳無い気持ちを抱いても不思議では無いが、そんなものは全くない。
全く無い事に若干の申し訳なさを認めるレベルで思わない。
と言うのもそういう所を含めて結局好きなのだから。
もし僕の妹がテレビに映る夏帆の様であり本田翼の様であるならば土下座の一つも出来たろうが(妹に対して)現実は甘くない。
好きなら何言っても許されるなんて都合の良い考えはしていないが、これに対して憤りを覚える人もいるだろう、最後に一言謝っておきたい。
ごめーん。
加えて全京都シーンがこうでないことも念の為断っておきたい。ここまで読んだあなたの忍耐と分別付く大人の感性に期待させて頂く。
ごめーん。


という文章を確か書いたよな、と会社のパソコンを探したら出て来たので若干いじってここに置いておく。
元の文章は2年程前のものなのだけれど、そこから考えると現在彼らも多少静かになっており、今更webの大海原に放つ必要はあるのかと自問するも、あの頃感じていた事を残しておきたい気がした。
読み返しても結局何が言いたいのか解らないんだけど。
こんな事を言いながら京都に足繁く通った日々はとても楽しかった。こんな事を言えるまでに。
たまにはdoppo聴きながら残業をするよ。
ただ、別に京都オルタナ聴いてこの文章を思い出した訳ではなく、京都を根刮ぎdisったQLIPの都革命という曲を聴いて思い出したんだけど。

本日のBGMにする予定
doppo
うちの奥さんが愛してやまないバンド。
全ての良心はここに、という感じ。
ポジティブしんみりしてしまうホッコリ捻くれた感覚は不思議に素敵。

本日のBGM
QLIP/マーブル
dis is popを掲げるホームを持たない関西の若手バンド。
多彩なメロディにファッションぼっちかつ微かなコミュ障ならではの観点でリア充全員に平手打ち。
鬱屈したそこのアナタ、是非ともライブハウスでお目に掛かりましょう、と彼らの音源が申しております。