性格の悪そうなBLOG

いちいち長いですが中身は特にないです。

perfect piano lesson@下北沢ERA

先月も行ったし今月も行ったのにまた東京に来た。遠征費がかさんでスーツ新調するのを諦めた。
本当はクタクタになる前に新しい着回しが欲しかったのだけれど、中々そのゆとりある発想とやらが身につかない。
大人になって気付いたけど、ゆとりは大人だからある訳じゃない。歳を重ねれば手に入ると思っていた落ち着きや気品が、ドラマの主人公が大企業に勤めていてそれが当たり前だと思っている小学生視聴者と同じ感覚だったことが徐々に解りはじめている。
それでも指の隙間から流れる砂や水ではなく、ミンチを捏ねている時に指の隙間からウネッと出てくる肉だと思いたい。いつかは僕と一つになる。五人目はハンバーグ職人。

そんな訳でせめてもの節約でぷらっとこだまで東京に行った。
行きも帰りも内弁慶を極めたような半厨二病の少女が近くに座っており中々にエンターテイメントな旅路。
新宿に宿泊したんだけど、駅で外国人に上野に行きたいと言われ、駅員隣の隣にいるやろ人見知りか、と思いながらも英語が咄嗟に出ず「this train!OK!」と口走る28歳、恥ずかしさで上気する頬を誤魔化そうと閉まるドアに御注意下さいで手を振られて「enjoy東京!」でフィニッシュです。
ビックリするほど赤かったんじゃないだろうか。
か、勘違いしないでよね!別にあなたの事なんてすすすす好きなんかじゃないですのだ///
うん、ちょっと流石に酷い気がする。

下北沢についたらついたで何処が何処だか解らない。
慣れたと油断した途端に牙を剥く街下北沢マジロックだぜ。
自分と同じ様な鬱屈した性格で色々やり過ごしてきてるんだろうな、というメガネダサ男子率の高さ。ここが全国一の生産地なんだろうかなどど考えている余裕が逆に湧いてくる程に迷う。
置物だと思っていたらお婆ちゃんで失礼ながらもの凄いビックリした。
最終的にスマホに助けて貰った。己を過信せず最初からお世話になるべきだったと今では思うが、来週には忘れておりまた繰り返すだろう。それは正に夜と朝の様に。明けない夜は、ない。

そんな訳で。
2013.12.22 perfect piano lesson@下北沢ERA
この日は五階のBARスペースが解放されており開演までのんびり過ごす。
年々健康談義の割合が多くなってる気がする。バンドマンにも例外無く忍び寄る加齢。
今日の出演者は皆10年越え選手で、客層も基本的に年上。久々の感覚。
cryvというバンドは円熟味を帯びた北欧感あるロック。トリのRussia Groupは解散と10周年を間違えてテロップ流すという暴挙以外ロシア感が微塵もなく、ここまで毒気が無いのにサイケっぽさが抜けないのは凄いな、と。かと思えば温もりあるポップもあったり。
perfect piano lessonは新曲というか未流通曲多め。
それらは何処と無く毛並みが似てるものが多くて、これまでのpplとは違って泥臭さがある。14年かけてようやく辿り着いた大人感なのかどうか解らないけれどこれまでの作品と組み合わせるとかなり面白い。
開演前に「モーニングスパイダー10曲やったらどうする?」というBiSのセトリ全部nerveを彷彿とさせる発言も飛び出すも、モーニングスパイダー自体やらず。
体力がないのに肺活量を必要とする曲ばかりを書き、セトリを組む生粋のドMフロントマン白根氏は最早恒例となったえづきをラスト二曲で披露。
普段終演した瞬間にえづいているのを考えると相当キツかった模様。
でもそこからの二曲が跳ね、駆け回る強烈でスリリングな演奏で良かった。
もっとライブやって欲しい、地方にも行って欲しい、CD出して欲しいと様々願望はあるけれど、こういう演奏見せられると何も言えなくなる。
満身創痍でも最後はバンド最強にタイトな241。その斬れ味と爆発力に完全に惚れ直した。
よくもまあ8年も同じバンドを東京まで追いかけてくるな、と思うんだけれど、惰性にならないのはこういうライブしてくれるからだよな、と思う。
日本で一番好きな社会人バンド。
来年も何本ライブが出来るか解らないけど、観に行くために仕事頑張ろうと思う。

東京はまた再来週もお邪魔する。
良いお年をにはまだ早い。
またー。