性格の悪そうなBLOG

いちいち長いですが中身は特にないです。

トリプルファイヤーとかQLIPとか観てきました。2013.12.29@京都VOXホール

たまにエアロスミスみたいなお婆ちゃんいません?
身近に、ではなくても良いから電車の中や商店街を抜ける時に少し気に掛けて見て欲しい。
シューゲイザー地で行くんですよとかジャンルに無理矢理自分を加える事で何かをやり過ごしているそこのアナタはまず視線を上げる所から始めなければならない訳だけど、そこはエアロスミス婆さんを認識するのと一石二鳥という事で努力願いたい。
エアロスミスみたいなお婆ちゃんっているよね。
いや別に話が広がる訳も無く、それだけなんだけど。期待し過ぎやろ。彼女達はまだ謎に包まれた存在。東大とか京大とかの人の今後の活躍とかに期待したい。

そんな訳で時は2013.12.29、今年最後の関西圏のライブを楽しむために京都VOXホールへ。
大森靖子さんやうみのてでチラホラ見掛けるお客さんがスタッフをしておられるハコで音が凄く良い。
好きなハコです。人間に例えると、結婚式の余興くらいまでなら率先して協力したいくらい好きです。スピーチはちょっと勇気いるかな、くらい好き。
普段、あまり印象に残らなかった共演は全部省略するんだけど、今日は皆面白かった。

◯谷直也(from.Gue)
バンドのフロントマンによるソロ、らしい。初見だったので何も知らない。
カナブンやシネマの様なリアルタイムのスタンダードを行きながら個性もちゃんとある、しっかりした歌を聞かせてくれる印象。音源貰い損ねたのだけれど、今後きっと観る機会もあるだろうと思うし、覚えておくためにもここに名前を書いておきたい。

◯on the hyphen
ねごとが好きなんですよ。
普段ねごとは寝て言えとかdisとしか受け取って貰えない様な歪んだ愛情表現しかしてないけど。
彼女達も初見だったんだけど、ねごとに負けじとポップなのにささくれ立っていて魅力的だった。
こちらは普段好んで足を運ぶ組み合わせでは活動していなさそうなんだけど、また是非観たいです。

◯トリプルファイヤー
何てミニマムな暴力、とろ火で消えない怒りの炎、トリプルファイヤーですよろしくお願いします。
全てに些細な、何と無く歪んだ形の憤りや皮肉が宿ってて、コンパクトかつシンプルかつ強烈にキャッチーな曲、昔稀に存在した秀逸な三和音の携帯の着メロを集めたかのようなバンド。
横一列に三人の妙齢の眼鏡男子が最前に並ぶ(しかも面識無い)という輪をかけてシュールな絵面を他のお客さんには提供してしまった気もするが、ライブは生き物です。超えて来いよそのシュールを。あなたが、あなたの心のライブハウス最前に配備された妙に厳ついライブパワーのバイトのお兄さんをぶん殴ってこっち側に来てくれるのをきっと待って、る訳でもなさそうだけど良いよねトリプルファイヤー。

◯QLIP
<セトリ>
ルーチンワーク→なにもしない→スキップ→ゲームボーイ→強いられている(新曲)→スーパーネコパンチ→ライトアップ

2013年、色々あったバンドQLIP。
リリースに東名阪にと頑張りに頑張っていて、それもこれも楽しそうでふふふ。
まあリリースツアーですら半分は新曲というマイペースな鬼畜っぷりを発揮する彼らも集大成を見せてくれるんじゃないですかね、年末くらいは。と思った僕は本当に日和っていました申し訳ない。
未流通に次ぐ未流通。挙句新曲。これまでの三種の神器ポジション「ヘイ!」「都革命」「スーパーネコパンチ」のうちネコパンチ以外を除して挑む飽くなき挑戦者。
パワプロで言うなら「ヘイ!」はストレート、「都革命」は高速スライダー、「スーパーネコパンチ」はナックルなので既存の持ち球はナックルしか使わないというぶっ飛び具合。
アレンジが細かく変わってどんどんキラキラしてきたルーチンワークや自由度の塊で引き出し開けまくったゲームボーイや締め方を変幻自在に変えられる故にライブの繋ぎに抜群の威力を発揮する軽快な楽曲スキップ辺りが2013年彼らの経験値の賜物だと思っていたのだけれど、凄いのきた。
社会派90年代ロック的なノリで鼓舞するライトアップと、僕が好きだったフジファブリックスパルタローカルズの続きがここにあるんじゃないかと勝手に期待してしまう鋭くも軽快に捻くれた新曲、強いられているが本当に良かった。
来年も期待したい。
これまで聞こえなかったベース藤井さんのコーラスもばっちり聞こえてまた一つ新しい武器が加わった印象。
来年も彼女から目が離せない。
ギター玉岡くんは出番前に話すとちょっとミスするという謎のジンクスを継続中。僕は彼の疫病神かなんかの素質があるのかも知れない。困った。
兎も角来年も期待しています。
ゲスバンドと対バンして欲しいなぁ。

一年の垢を落とすレベルで年末のライブはまだ続く。
まだまだいけます2013年。

またねー。