性格の悪そうなBLOG

いちいち長いですが中身は特にないです。

2014年1月に繰り返し聴いたCD

一月という月は週が明ける度に既に週末が待ち遠しい月だと思う。華やかに始まり過ぎると短い距離で息切れしてしまう。マラソン大会でスタートぶっ飛ばして三分で見せ場を失ったあの子の様に毎日やり過ごしている。

1月の段階で「今年は遠征自粛します」などと誰も聞いてないのに宣言するとアンチ遠征厨のいつか殺すリストにおける序列も上がるし、蓋を開ければ記録更新する勢いになるというジンクスが個人的にある。ダイエットは明日から、と言ってる奴らに石を投げられない。
優越感の海で泳ぐ奴は少なからず自分に溺れている。
既に3月までに大阪抜いて会社の旅行を含めると1都1府5県の地を踏むことが確定している。最高記録は一年で大阪除いて11都道府県。財布はいつも軽い。買い物依存のOLの手記などを読む事で自分を叱り付け、ギリギリ社会人として真っ当な生活を維持している。
唯一の失敗は、京都に大好きなスーパーファミコンギタリストが来る事を失念して福岡行きの格安飛行機チケットを取ってしまった事。せめてどちらに行くか悩みたかった。しっかりしないと。

そんな訳で今月は何を聴いたかな、とiPodをグリグリしてみるも、先月の大森靖子でんぱ組.incが良過ぎてCDショップからも足が遠ざかり、色んなライブを観れた満足感からCDをほぼ買わない一ヶ月だった。
なので、同じタイトルだろうが新しい感想があるはず。構わずに行くぜ。雑感。

大森靖子/絶対少女
駅でOLのお姉さんが電話に向かって「程々の可愛いで良いなんて絶対嘘じゃん!!!」と怒鳴っていたのを見てしまった。とてもドラマチックでエモーショナルで可愛かった。本気の横顔。別れ話だろうか痴話喧嘩だろうか盗み聞きするのも悪いので素知らぬ顔で通り過ぎたけれど、非常に物語を感じた。
頭の中では大森さんの「絶対彼女」が流れていた。
「あまい」の潮の満ち引きの様な盛り上がりは感情を無防備にするし、そこから「Over The Party」の伝わらない事の数を数えて叶わない事の数との共通項の比例への煩いの様なエレキギター
長いので続きはそのうち誰かと。そういう風に全部が全部線になって「君と映画」へ繋がるのでどうしても壮絶さを感じてしまうんだけど、何度聴いても愛おしさが勝つ。素敵な曲だな、といつも初めて聴いた気分になって思う。
どこにでもありそうで絶対にない、両想いなのに終わらない片想いみたいな、恋愛映画みたいなアルバム。
全曲解説も読んで頭に入れたつもりでも、結局自分の感想に支配されてしまう。熱心なファンへの道は随分遠いかも知れない。理解出来てなくても別に良い。ツアーが始まるよ。あまり沢山観れる訳じゃないけれど、とても楽しみにしています。

Splashh/COMFORT
去年の夏から秋への繋ぎ目くらいに買って、データどころかパソコン自体すっ飛んでしまって再ダウンロードした。
絶妙なサイケ感、絶妙なサーフ感、絶妙な高揚感、絶妙な疾走感。
どこにも突出していないからこそのバランスというか、皆登場チーム数で文句言いながらも結局プレイしてるウイニングイレブンのマスターリーグで常に二番手の中盤の選手みたいな印象の小粒感。
日本人の程々主義にはピッタリはまる作品だと思う、ってここまで褒めていると思って貰えないような言葉が続いてる気もするけれど、良い塩梅です。いつでも楽しく聴ける。

でんぱ組.inc/WORLD WIDE DEMPA
シングル曲が多い程にアルバムとしてはブレるものだと思うのだけれど、見事に素晴らしくまとまっている。聴いた事あるアイドルのアルバムは割とこの傾向が強い気がする。アイドルごとに根っこのコンセプトがしっかりしてるからなんだろうか。
VANDALISMやナゾカラなどアルバム曲がとても好き。
繰り返し聴くとピンキーの声がかなりアクセントになってて面白い。パーン!と切り替わる。

買ったのは割と前なんだけど今月めちゃくちゃ聴いた。
「東京のやり手サラリーマンの本気の道楽バンド」というクソみたいな事前情報を持たされてライブを観たのは去年の事。
いや、もっと先に言う事あるだろ、とクレームを提供元に入れまくりたい気分だった。ただ、確かにお金の遣い方には目を奪われる。わかる。
曲所か1枚の区切りが曖昧でグルグル繰り返し聴けて全く飽きない。三時間くらい平気でループしている。
サイバーかつ人力なインストでスペースオペラというよりはスペースコメディ。指に絵を書いたスターウォーズのパロディ的な。こんな風に楽しげな大人を観ていると大人であることを誇らしく思う。

穴あな/考える穴
正直に言うけど今日届いて、でもグルグル聴いてた。
風邪で体調崩してる時に岡山で出逢い、何の因果か体調崩してる時に限って新譜が手元に届くバンド穴あな。
あどけなさを残しつつ浮遊感と確かな不穏さが好きで、新譜が届く度に成長っぷりに驚かされる。
曲も意外な間合いでスッと突然飛び込んで来るのがあったり、しっかりジワジワ侵攻してくるのがあったりとどんどん表現が豊かになっていて、おー。
とあるコンテストでベストベーシストという賞を受賞したって書いてあったけど、失礼ながら初めて見た時はベースの弱さに目を細めた記憶があり、そのベストジーニスト級に絶妙な響きの文字を読みながら一人で勝手に感動していた。
3月に大阪でライブがあるので、是非。近くに大好きなお好み焼き屋さんがあるからそちらも是非。ネギ焼き、豚平焼きとライムチューハイ、牛スジの煮込みが神様として祀られててもおかしくない美味しさなんだけど何でも美味いから。
今回の収録曲じゃないけど好きなの。
店の情報。

喫茶店で地域密着おじいさんおばあさんコミュニティに囲まれてモーニング食べて飛び交う話題は自治会長の悪口で、髪切ってヘッドスパしてもらってサブカル臭のする話題を喜々としてこなし、好きな和菓子屋でたらふく和菓子を買い食いし、推しの焼肉屋で限界まで肉を食べた。こんな事は2ヶ月に一度くらいしか出来ないけれど、労働の幸せをライブ以外にも見出せる人間でいたいとは思う。
やれる事はやりたい。
我慢も必要だけど、別に後悔する為に生きてる訳じゃありませんのだ。

またー。