性格の悪そうなBLOG

いちいち長いですが中身は特にないです。

ムーミン、笹口騒音、オワリカラ。

ムーミンが好きだ。
ムーミンが好きだと原作派でもアニメ派でも無く、そのだらしないとも言えるフォルムに愛らしさを感じているだけだったり、スナフキンの名言だけを信仰している人だったり、ミイのビジュアルのキャッチーさにサブカル感を見出したりしている人間が大半なので油断ならない為、あまり声高には主張しないけれど。
別に「同じファンと言う括りに入れられるくらいなら死ぬ」とか思っている訳ではない。
その層がいてくれるお陰で本当にビックリするくらいグッズが増えた。
中学生の頃など、クッソ高い直輸入の陶器の置物の他には数える程のグッズしか存在しなかった。
俗にいうライト層と言うものだろうか。人生ライト層みたいな歩みを見せる自分としてはかなり親和性の高い括りである。
僕はそもそも原作ファンで、ブームに乗じて布教活動に乗り出した事も過去にはあった。
だけれど、世間の期待しているムーミンのフワフワの可愛いストーリーに対して現実はかなりパンキッシュ。
基本的に連載当初のサザエさんの雰囲気に通ずる、と前置きをすれば大体の人には解って貰えるのではないだろうか。
精神的に不安定で、責任放棄も割と頻発。基本的キチガイじみたキャラクターが多い。
穏やかで淡々と役割をこなしていたハズのキャラクターが突然破壊衝動に身を任せる事もしばしば。
社会風刺が根底にある、と言うか根底に沈めておくべき社会風刺が完全に浮いて顔をガンガン覗かせている。
初めは想像以上のアクの強さに一冊で辞めようと思っていたのに、いつしかそれが癖になる。
それが癖になる人の割合が周囲で随分と低いので、布教活動は打ち切った。知らない事が幸せな人もいる。僕だって大半の事においてはそうだ。
 
そんな訳ではあるが社内では好きだと公言している。
理由は良く解らないが、グッズが増え身近な存在になった為か、よくグッズを頂戴する。
既婚男子にプレゼントを贈る人の心理と言うのがあまりピンと来ないのだけれど、貰えるものは有り難く頂戴している。
有り難く頂戴しているのだけど、使ってる・飾ってる所を見せようと張り切ってしまい会社のデスクがムーミンで溢れている。
その溢れたムーミンが更に新たなムーミンを呼ぶ現象が起こっている。
僕を地蔵だと思っているのだろうか。御利益があるとでも、むしろお供えを切らすと祟りがあるとでも思われているのだろうか。
時々不安になり、心細くなるけれどいっそこれも仕事だと最近吹っ切れた傾向があり、こうして文章にしたためている。
 
細部やおすすめの話など書き始めるとキリが無いので、今日は色んなムーミンの特徴を述べるに留める。
ムーミンムーミン色んな谷から君をみてきた」と言う名言を吐いた人のTシャツがここで買える。愛情を持つ人間には生み出せない反射神経に優れた名言だと思う。僕はきっと来世で殴る。
大きめのボディなのでサイズには注意して頂きたい。
これはステマではない。
ほら、春から大学生になるそこの君、これを着たら何となく話しかけ辛くて一匹狼街道まっしぐらだぜ。
寡黙なのに海外のミクスチャーバンドのTシャツを着ていた男に僕は話しかけられないまま卒業した。
 
トーベヤンソンムーミン(姉):非の打ちどころのないムーミン
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ラルスヤンソンムーミン(弟):角ばっているがキャラクターの性格はこちらの方が常人に近く、丸い。
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アニメムーミン(昭和):サイケデリックな色彩が世紀末感を煽るが人懐っこい。
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アニメムーミン(平成):一番浸透している。時々感情が欠落した目をする。
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パペットムーミン:岸田今日子さんが全キャラクターを担当。精神が不安定になることが多々ある。リメイクでは松たか子に改悪された。
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何の参考になるかは解らないけれど、是非とも参考にして頂ければ!と思う。
ムーミンというと世代的には岸田さんでは無いのだけど、どうしてと岸田さんが切っても切り離せない。

別物であるようで繋がっている、という意味でムーミン笹口騒音ハーモニカである。
ヒューマンドラマから唐突に健康食品のCMに移ったかのような切り返しであるが、自身がそう感じているので仕方ない。
 
笹口さんの声の震えと存在感は岸田さんに近い。
笹口騒音ハーモニカは派手さはないしラフである為に剥き出しのままの魂的な何かがそこにある。
「魂」でなく、「魂的な何か」というのは笹口さんが非常にかつ非情に小説的に時代ごとのセンセーショナルなテーマを切り取ってぶち込んで来る様に感じるから。
物事の刺さり方を実によく考えつくなぁ、と所持している4枚のアルバムを聴いて思う。これの倍近くリリースがある(気がする)のだから恐ろしい。
いつでも聴ける音楽ではない気がする。でも聴き所が決まっている音楽の重みは中々のもの。
片や笹口騒音ハーモニカの曲をより大衆に絨毯爆撃的に届けようというプロジェクトがうみのてだと勝手に認識している。
弾き語り用に作られた楽曲をバンドで組み立て直すという、普通に別曲書くよりも大変そうな作業を粛々と続ける頭がおかしいバンドだと思う。
ザワザワする感覚そのままにスケールを増したうみのての曲と笹口騒音ハーモニカの曲は映画と脚本の様な関係。
絶妙な間合いで飛び込んでくる
どちらもドラマチックだから是非とも聴き比べたい所。


などと偉そうに書いているけれど、まだまだ持っていないタイトルがあるので早急に手に入れないとなぁ、と思う。

そう言えば、これまたとても好きなオワリカラの新しいMVが公開されていたので張りたい。
僕が好きなオワリカラのイメージである「荒野を爆走する様」を一番具現化した曲がアルバムの顔として選ばれたのが素直に嬉しい。
史上最高のストレートを投げ込んできた。
年に何回か「このアルバムが売れなきゃこの国は終わりだ」と思うようなアルバムと出くわすけれど、実際世間一般における大ヒットくらいは売れなかったりする訳で、その温度差に悶々とする。
勝手に悶々としているだけなんだけど、今回はそれを打ち破るくらい沢山の人に届いて欲しい。凄い曲が揃ってる。
サイハテソングスは2月26日、発売です。
3月からはリリースツアーが始まる。
今回も全国津々浦々回る様なので、沢山の人がオワリカラを次のドアに選んでくれたら、と今回に限らず常に期待してる。

またー。