性格の悪そうなBLOG

いちいち長いですが中身は特にないです。

崩壊書評vol.9

僕なぞを担当してくれる美容師と回ってない寿司を食べに行く約束をしてて社交辞令かもねみたいな話をしてたけど普通に行く気でいたらしく光栄でありますと同時に何それめっちゃ面白そう感が凄くてワクワクしますね、最もアクセス数が伸びないクズコーナーこと崩壊書評でーす。人生と本棚を切売りして承認欲求を満たすぞ☆

向日葵の咲かない夏/道尾秀介(小説)
大体そうだろうな、で読んでいたけど主人公覚醒後の展開はサイコ過ぎて衝撃的だった。救う、という意味が最後の最後までズレてる気がして、恐ろしい子!でした。疾走感がある分、余計に怖過ぎ!

地方消滅/増田寛也(新書)
やっぱ減るんだなーって感じ!
年寄りの皆さんは自分が死んだ後のこと興味ないでしょうね、とか言うけど僕も世代的に直撃してなかったらこんな本読まなかった気がする。結局勉強意欲頼りって感じ。
これ読んでると地方でマイホーム信仰とかマジ古い気がしますね。しっかりした街へ移り住む方が賢い気がする。

月と六ペンス/サマセット・モーム(小説)
案外偉人なんて大体こんなモンだったのかなーとか思いながらも面白かった。この名前がついてる店があるらしいけど、どの辺りに惹かれたのか聞いてみたい。(否定的な意味じゃなくて興味があるだけです。)
情熱に突き動かされたっていうより、真摯であった所以外は胸糞悪い人間で知り合いにもなりたくない人っているよな、ベンチャーの社長とかラーメン屋の店主とか、と思いながら読んだ。

その女アレックス/ピエール・ルメートル(小説)
事が動き出してからのスピード感が気持ち良いんだけどアレックスのことを考えると辛くなる。
幼馴染がブラック企業に就職して精神的に追い詰められてマシンと化し、最終的にメンヘラになってしまうのを間近で見てる気分。

桐島、部活辞めるってよ(映画)
原作がビックリするほどつまんなかったけど、好きな人がこぞって映画を褒めるので観てみたら凄く好きで寝る前と起床後に2度観た。
スクールカーストの上も下もそれぞれの苦悩があって、それが桐島が部活を辞めることで上層が揺らいでギスギスし、そのとばっちりを受ける形で下層が上層によりいかに下層認定を受けているかが明確になる映画。
大天使神木隆之介演ずる前田がバッチリメインかと思えば上層部のキクチヒロキが完全にメインで、彼が心の中でずっと抱えていた逃避と必要とされなくなる事への恐怖感がずっと下層の、自分の世界の風景の一部程度だと思っていた前田のキラキラしながらもリアリストな一面に打ちのめされる瞬間、それでも日常においての勢力図には何一つ影響しない事実、キクチの最後の表情と前田の「俺たちはこの世界を生きていかなければならない」のどちらが身に沁みるかで見え方が全然違う映画。
小説はつまんないけど、映画を観た後で読むと「ここの関係はこう」のボリュームがより鮮明になって良いけど、一番良いのは2度映画を観ることだと思った。

動物農場/ジョージ・オーウェル(小説)
豚が農場で独裁政権を築く話。
一貫してシニカルで全然手を抜かない胸糞悪さと、これをアニメ映画にしようとした事自体がブラックジョークだなーと感じました。
最初から最後までずっと同じ味のネタを盛り続けてて笑ってしまう。
バッドレリジョンみたい。

ネタバレを恐れるあま漢字めちゃくちゃ詳しいけど大人を小馬鹿にしてる敬語を使う小学生みたいな文章になっておりますが、私は元気な方です。(当社比)

またー。