性格の悪そうなBLOG

いちいち長いですが中身は特にないです。

2017.05.13:T.M.Revolutionを観てきました。(@埼玉スーパーアリーナ)

3月に行ったマニアックかつ強靭なロックチューンを集めたカウンターパンチの様なzeppツアーが楽しかったのと、どうしても気が滅入ってしまう新生活へのご褒美(orテコ入れ)として、細美武士で言うところの「楽しみの時限爆弾」として、T.M.Revolutionの20周年ツアーファイナルを観る為に埼玉スーパーアリーナに行った。

どうでもいいけど、西川貴教細美武士ってMCの声質や背丈が近くて自分の好みというか性癖はマジでブレないなと気持ち悪いくらいしみじみと感じる。中学生の頃から一貫してるってちょっとゾッとする。

 

前日に会社の飲み会があった影響で二日酔いを引きずりながら、予定の1時間遅れで新幹線に乗って行った。

東京からさいたま新都心は予想の倍くらい近くて驚いた。悪天候も影響したのか物販が信じられない列で、開場30分前に到着出来たのに、開場すっ飛ばして開演までに買えないくらいだったので諦めて入場。

実生活でT.M.Revolutionのファンに会ったことが無いので、ギャグみたいな会場の大きさとそれを埋め尽くすファンの数に正直ビビった。皆どこから湧いてきたんだ。居たなら居たと教えてくれれば良かったのに。

そもそも普段行くライブのキャパは大きくて2800人とかそんな感じで、大体は定員200人に満たない規模のライブハウスが殆どな訳で、席についてボンヤリと「うわー広い…これ東京ドーム何個分だろう」と考えてしまった。埼玉スーパーアリーナを東京ドーム換算するとあんまりパッとした数字にならなさそうだなと間抜けな結論に至る。両方デカくて両方良い。

 

T.M.Revolution

2017.05.13@埼玉スーパーアリーナ

 

本編はまさかの水樹奈々さんとのデュエット曲というか最早デュエル曲「Preserved Roses」からスタート。十字路に設置された花道の左右の奈落から2人がせり上がって来た瞬間に全客が度肝を抜かれてしまい騒然を通り越して全員絶叫。

誰もが期待していながらも、誰1人としてこのタイミングでコラボをぶち込んで来るとは思っていなかったんじゃないだろうか。僕はそもそもコラボすら無いと思っていたので衝撃で手が震えていた。アル中でももうちょっと大人しくしてると思うくらい震えていて、もしかしてARMSが暴走してるんじゃないかって領域だった。ちなみに作品としてはスプリガンの方が好きだ。

そのまま「革命デュアリズム」に雪崩れ込んで会場のボルテージは本編ラストじゃね?くらいのMAX具合。このライブ、この先どうなっちゃうの〜???状態であった。

半端なく鍛え上げられたアスリートみたいなボーカリストが2人揃うと、もう何が起こってるのかよく分からなくなる。悟空とベジータが本気でやり合ってるのを絶望的な気分で見ているヤムチャが脳裏をよぎる。

呆然としている間に水樹さんは特に言葉も発さず颯爽とステージを去っていった。

あくまで20周年ツアーのファイナル、冒頭でいきなりコラボMCを挟まない所に水樹さんは勿論、このライブに込めたT.M.Revolutionの本気度をみた。

以下、全曲書いてるとエゲツないことになるので端折ってサクサクと。

序盤で投入されたZipsのゴリゴリのロックチューンからサビの解放感は凄まじく、フェスですら無い、自分より上の世代が殆どという客層でこの人数が大合唱すると普段の抑え方の反動か(邪推極まりない)迫力に気圧されてしまう。

そこから魔弾、LOVE SAVERというシングル両A面のサイバーかつバキバキなロックチューンコンビへと雪崩れ込んでいく怒涛の展開で、これは何人か救急車で運ばれないかと心配になる。ここでシングル1枚ぶち込んでくる辺り、普通にシングルから追いかけてきたファンを本気でぶっ倒そうとしているのではとニヤニヤしてしまった。正に「燃え尽きたい感じがたまらない 二人なら何が叶うのだろう」状態である。

イチャイチャ殴り合いやがって…と自分より目上のファンの方々とT.M.Revolutionの関係性に嫉妬するに至る。(お金がなくてシングル追えなかった)

 

そこから一転、ストリングスが入って壮大な構成でまさかのThe end of genesis T.M.R.evolution turbo type D、略称T.M.R-eを三連発。本気で、漏れなく20年というキャリアの総括を成すのだと感動しながら聴いた。

2017年にT.M.R-eの曲が生で聴けるんだよ、と当時ルーズリーフに長ったらしいアーティスト名を書いてほくそ笑んでいた自分に教えてやりたい。喜ぶぞーきっと。そして絶対信じないぞー未来の自分が言ってるからこそ疑ってかかるぞー歪んでるから。

荘厳な3曲を経て、まさかのEDM構成。勝手に称するとE.D.M.Revolutionというアレンジで、ダンサー付きでのWHITE BREATH蒼い霹靂WILD RUSHHIGH PRESSUREHOT LIMITという、初期の振り付け楽曲が登場。

思春期を初期が直撃していた身としては胸中複雑というより、原曲厨の節もあって正直こんなのあんまりだよ…という気持ちになった。

全部振り付きで歌えるのに、そのリズムが完全にEDMのブイブイ言うソレに作り直されていて楽しいんだけども寂しかった。

後半になるに従って曲のEDMとの親和性が上がっていった印象なのとこちらも慣れてきたのか楽しくなって来たけれど、振り返ってみると普通のバージョンを聴きたかったなという思いがやっぱり強い。

贅沢だって解っているし、新しいバージョンを見せて貰えた特別感も承知している。アニバーサリー感に水を差すのも申し訳ない。だけど、まあ、そう思う人がいる事も認めなくていいから見逃して欲しい。

そもそも何でも大好きになれるのが最高なのだろうけど、選別を経ていることがそれに劣るとは思わない。(勿論喧嘩するつもりも無い)

そもそも批判ですらないつもりなのだけれど、これが批判と受け取られるとして「批判は書くべきではない」という流れもイマイチ解らない(賞賛だって読むに値しない感想なんて星の数ほどあるじゃないですか)ので正直に書いておきたい。僕にとってはそんな感じでした。ハイカラ!殺伐!ハイソ!絶賛!(何故か唐突にcali≠gari)愛憎!愛憎!愛憎!

 

そんな勝手に落ち込んだ僕を天高くブチ上げてくれたのが「とっておきのおはなし〜新説恋愛進化論」だった。イントロで、もう嬉しくなって変な声が出た。カッコイイ…好き…ってなった。ララランドの10回分トキめいた。

Aメロ、Bメロとシンセがシンプルに乗って、間奏にぶっといギターソロという構成はT.M.Revolutionで培われ染み付いた僕の琴線でこれは何とパンクキッズを経てからもビークル、enie meenieに受け継がれていった由緒ある(?)性癖だ。

Albireo、crosswise、SOWRD SUMMITとバンバン勢いのある曲が続いて、ずっと変わらず西川貴教は桁違いの声量で疲れを微塵も感じさせず、もしかしてこれ夜明けまで続く長渕スタイルのライブか?くらいの錯覚を抱くに至る。

比べても仕方ないけど、ここまでで自分の喉なら15回は死んでる(しかも全く上手くない)というのに、こんなに沢山、こんなに素晴らしい歌を聞かせてくれる人がいる、世の中に歌手という職業があって本当に良かった!とよく解らない結論に達した頃、本編ラストを告げるMC。

あ!このライブちゃんと終わるんだ!という気持ちになると共に、そのキャリア全てに寄り添えている訳ではないけれど、それでも感動してしまう内容だったり笑ってしまうアレだったり、これまで受け取ってきたものを思い出しながら「HEART OF SWORD〜夜明け前〜」を聴いたら涙腺にきた。泣かなかったけど。

 

アンコールは、まだまだこれからという決意表明を込めてのRAIMEIから、VITAL BURNER、CHASE THE THRILLと大合唱アリのたまアリ大熱狂であった。

最後の最後はLIGHT MY FIRE

メッセージ性の熱さと優しさに胸がギュッとなってしまった。出逢えて良かった、何かもう色々上手いこといってるとは言い難くて内面も外面もグッチャグチャだけど来て良かったと思いながら西川貴教を見つめていた。

もう恋を超えたと思う。愛の領域に到達したと言っても過言ではない、と思いたい。

 

終演後、帰りの電車の中で視界に入る全員に「T.M.Revolutionのライブ行ってきたんですよ」と自慢したい気持ちになった。さいたま新都心は東京まで滅茶苦茶近い。八丁堀に宿泊したのだけれど、京浜東北線より東京駅の京葉線までの徒歩の方が長いんじゃないかってくらい(大袈裟だけどHPの消費量的にはあながち的外れでも無い気がする)

ファミレスで呆然として、宿泊したホテルでも呆然としていたら翌日寝坊をかましたり、色々時間を浪費しまくった結果、無事に終電の新幹線に乗って家に帰ってこれた。

また毎日を上手いことやったりどうしても上手くいかないことを繰り返して、25周年、30周年、35周年、40周年を迎えられる様に生活出来ればと思う。

 

頑張るってなんだよ、これでも頑張ってんだよと思う事も多くて自分で自分を卑下し過ぎて何が辛いのかも忘れてしまう時もあるけれど、時々ちゃんとこうして楽しいことがあって、それを手にしたのは間違いなく自分の努力の結果であると、それだけは信じられなくなっちゃいけないと自分に釘を刺しながら。(なんかトーンが暗いのがヤバイけど感情のキーは比較的高め)

 

またー。