性格の悪そうなBLOG

いちいち長いですが中身は特にないです。

2018.01.06 Base Ball Bearを観てきました。(@なんばHatch)

朝から休日出勤。

早く終わらせたいし早く終わらないかなーと思ってバリバリと片付ける。

振替休日をいつ取得してどこに行こうかなどと考えつつ、平日と違い電話もかかって来ないので、鳴らない電話は最高、鳴らない電話はオシャレ、鳴らない電話はオブジェとして優秀などと連呼していたら突然の着信にて鳴り出して反抗期かよと思った。

さっさと退勤してなんばハッチへ向かう。

 

以下、披露曲のネタバレを含むのでご注意下さい。

そうでない方も順不同になってると思いますがご愛嬌でお願いします。

 

2018.01.06 Base Ball Bear@なんばHatch

 

ギリギリにチケットを購入したら先払いしておいて当日に窓口でチケットを引き取るという初めてのケースとなった。

会場に入ってみると前回のツアーよりも若干人が入っている気がする。微妙なところだけど嬉しい。

 

SEのXTCが流れると、随分とXTCが似合うバンドになったなと始まってもないのに感じてしまった。

ライブは「SHINE」「Stairway Generation」でガツガツっと始まって、小出さんの声もお目覚めでない感じだったんだけど、「Low way」「(LIKE A)TRANSFER GIRL」などを経て「ドラマチック」の頃には伸びやかで強い声がパーンと出ていてカッコ良い小出氏になった。

リアルタイムから振り返った青春と、リアル青春時代の曲がそれぞれのスタンスでお互いを煽り続けてジワジワとボルテージを上げていくような構成だったんだけど、その中でも「思ったこと沢山言っちゃうシリーズ」において最強にエロい「抱きしめたい」が実年齢とマッチョな演奏によって更に更に更にエロさがバーストしまくっていて率直に言って滅茶苦茶興奮した。

リリース当時はちょっと背伸び感もあって、縦に早い盛り上がる曲が多かったので、今のようにドッシリ構えて横に揺らす曲が多くなり、そっちの表現力が爆上がりしている状態の「抱きしめたい」は滅茶苦茶エロかったです。何度でも言うよ、滅茶苦茶エロかった。

あとはサポートの弓木さんの弾き方がスゲー自然で上手いしたまんなかった。

フルカワユタカさんの時はもう上手い上に余裕が有り余ってるからそこに独自解釈バンバン放り込んできて面白過ぎてそっちばっか聴いちゃって別バンドみたいだなと思ってたんだけど、弓木さんは上手いんだけどあまり表に出さず基礎力ですよ的な、しっかり弾くぜ俺たちはでお馴染み(?)バンドBと相性がまず抜群に良いし、その中でも程良くバランスを取りながらいざとなるとあっという間にボール刈ってシュート叩き込むボランチみたいな存在感で素晴らしかった。

前回のツアーも弓木さんだったんだけど、光源の曲のギターはもう彼女の弾き方の為にある様な鳴り方で誰より、下手すりゃメンバーよりも映えていた気がする。

一方我らの小出氏も弾き語りで「Transfer Girl」をブチかますなど新鮮だった。かなり低めに、ブルースと言うよりはシリアスな解釈で歌われていて歌詞のニュアンスが大分違って聴こえた。迫り来る喪失感多めというか。渋い。

寛解」ではハンドマイクに挑戦するもこっちが見慣れていないので少し照れ臭い。何故だ。ギターの代わりに何か持たせてあげたい気持ちになった。

C2以降のツアーは関根さんの演奏が見違えて良いので安定感が凄い。C2のツアー以前は暫く観ていなかったのもあって未だに驚く。成長期に突入した姪っ子か。同世代だけど。

堀之内大介はいつもの通りだ。何と無くフルネームで呼んでしまう良いドラマーだよ堀之内大介は。しかしながら顔芸だけは勘弁してくれないか。

「リアリティーズ」のシリアスさも「すべては君のせいで」の弾ける様な淡い希望もそれぞれ抜かりなく演奏されていて「派手さはないけど飽きがこなくて奥深い」が本領発揮しまくっていて愛おしかった。

終盤の「逆バタフライ・エフェクト」から本当に同じバンドかよというくらいにマッチョな「CRAZY FOR YOUの季節」で普通にちょっと泣いてた。17年の軌跡がヤバ過ぎた。眩しい。目が。

本編ラストは渋さと若々しさが共存するギターの展開がたまんない「Darling」で終わり。

アンコールはまず3人で「PERFECT BLUE」を演奏。リードギターがいない状態で派手めな曲をアレンジして演奏するという所に本気度を見た。

ただ、やっぱりギター2本の曲を1本でやると物足りなさがあって、勿論感じさせない聴かせ方を目指しているとは思うんだけど前提の本数を覆せる程にギターが派手なバンドではないのでそこは仕方がないのかなーと思った。

3人による演奏は4人のものと違う魅力があって、これはもう好みの問題だなと思う。

弓木さんを引き入れて最後の最後は「十字架YOU & I」でフロアを思い切り横に踊らせて終演。全パートがブラックなムードが渦巻いてファンキーさが満ちていた。

それを浴びながら、ずっと似てないと思っていたオワリカラとBase Ball  Bearが完全に繋がった。特に好きな2バンドなのに全然似てないと思っていたけれど、この横に強く揺らす魅せ方が抜群に上手いというのが共通点な気がした。歌詞の文学的な拘り度合いも方向性は違えど通じているかも知れないと急に思って嬉しくなってしまった。

これまでのツアーに入っていたシングル曲や勢いのある曲が今回は外れていて、アルバム「光源」が持つ絶妙なニュアンスが際立つセットリストだったのではないかと思った。THEレコ発という感じだった。

ツアーの前半は全く違う見え方だったんだろうな、どんな風だったのかななどと考えながら帰った。

聴きたい曲がたくさんあるし、実際曲もたくさんあるバンドである。

また別のコンセプトのツアーがあればいいな、楽しみだなと今からワクワクしている。

こういう楽しみに出来ることがもっと増えたらいいのになー。

 

またー。