性格の悪そうなBLOG

いちいち長いですが中身は特にないです。

ぬいぐるみと美しい男を買う。

アマゾンプライムビデオで北区赤羽の山田孝之を観ていて何故か松坂桃李を思い出し、その流れで映画「娼年」がそろそろ公開終わっちゃうんじゃないかと気付いたので観にいった。

原作を大学生の頃に読んでおり、普通につまらなかったので即ブックオフに持っていった思い出があったんだけど、映画は良かったと思う。

映画を観ながら単に文章から感情の揺らぎを読み取る能力がイマイチ低いのではないだろうかと思いながら観た。

ネタバレになるの以下、好ましくない方は読まないで頂きたい。

内容がそういう方の目に入らない様にする為に本筋と関係のない話を挟む。

どうやらこの映画、応援上映があるらしいのだけれど、一体どう応援するのか全く予想がつかない。あまりに想像がつかないので最近たまに観に行く阪神タイガースの応援から連想しようと試みるも「あとちょっと!もうちょっと!耐えろ!耐えろ!桃李!」とか「いーまだ!撃て撃て!イケイケ桃李!」とかそういう感じだったらどうしよう、皆でジェット風船をコンドームに見立てて膨らませて77分でラッキーセブン的な応援をしたらどうしようなどと考えてしまった。

物凄く興味深いんだけど、そんな所に興味がある人間が行く場でもないだろうしこのまま妄想の海にコンクリート詰めにして沈めたい。

で内容としてはキャスト全員、めっちゃ綺麗だったんですよ。身体の線が全員それぞれ個性があって、演技もグズグズだったら内容が内容だけに本当に目も当てられないぞとビクビクしてたんだけど僕は良かったと思った。

何と言っても松坂桃李が綺麗だったり、気難しく閉じた雰囲気だったりが過剰でなかったところが良くて、カッコイイなーと思いながら観た。閉じた心が少しずつ開いていく様に感動してしまった。

ただ地名がいちいちラグジュアリー感溢れる細いフォントでカットインしてくるのがいちいち説明して頂かなくても…という感じで、田舎者バカにしてんのか代官山に山があると思ってた上京当時の綾野剛も含めてバカにしてんのかと思うくらい邪魔だった。ロックマンのステージかよ。ロックマンで言う哲学好きな女性がボスのステージと、大事なガールフレンドがボスのステージが本当に泣けたんだけど、各ステージで隣のギャル2人がクスクスとウケると申告し合っていて感情移入し切れなかった。

後ろの男性3人は美しいAVを観に来ました!というテンションだった様で、これまたコソコソと意見交換をしており席に恵まれなかったという気持ちが強い。確かに美しいAVとしても通用する気もするが意見交換は居酒屋等で行って欲しい。ただな、僕もあの手のスピードと荒さはやり過ぎに一票だよ。

泣き声にも似てるし笑い声にも似ているなと思いながら喘ぎ声を聴いた。変に控えめにまとめず、SEXに始まりSEXに終わるを貫いた所も凄かった。この規模のロードショーで!?ってなった。

買い物などして帰ろうかと思ったけれど、しっかりめに楽しめたので満足してそのまま帰った。

 

それはそうと、時々、欲に負けてぬいぐるみを購入するのだけれど、家に連れ帰って先輩たちと並べる度にこんなに可愛く生まれたというのに30過ぎた男に買われてしまってこの子達は夜な夜な泣いていないだろうかと一頻り落ち込む。

ありとあらゆる漫画やアニメや映画に登場する人買いの富豪にキャスティングされてしまった気分である。当方、申し訳無さはあるが不純な動機はなく、ただ可愛らしい、家にいてくれたら癒されるという気持ちで迎えるに至っており、そのあたりをどうか汲んで頂いて、こんな人生も悪くないかと思って貰えたら幸いですと心の中で説きながらぬいぐるみを撫でている。

何が一番キツいってその一連の流れを客観視した時なのでそんな風に考えない様にした方が良いのは明白なのだけれど、思っちゃうモンは仕方がない。

トイストーリー3で玩具は子供に遊んで貰うのが一番の幸せみたいな展開を突きつけられ、完全に同意でもって滅茶苦茶感動してしまったんだけど「あれ?僕、大人じゃん?」ってなってしまい、それ以降この調子である。

せめて大事にするから、と唱えながら気に入ったぬいぐるみを引き続き買う生活を送り、一生を終えるのだろう。

ネガティヴが行き過ぎて何故か絶妙に切ない締め方になってしまった気もするのだけれど、可愛いぬいぐるみは最高である。以上。

 

またー。