性格の悪そうなBLOG

いちいち長いですが中身は特にないです。

2018.06.15 大森靖子さんを観てきました。(@京都磔磔)

長いことお世話になっている美容室がタブレット端末で提携雑誌読み放題みたいなサービスを契約した様で自分に充てがわれる雑誌の束というものが無くなった。

資源的にも経費的にもおそらく歓迎されるべき事態である一方、自分という人間を他者が観察した上で選択される雑誌というのは己の評価を映す鏡の様、とまではいかないまでも「こういう性格の人だろう」という他者からの評価に違いなく、グルメ雑誌と経済誌とデイリーポータルZの書籍ばかりが積まれる僕からすると「いつか最初のうちは出されてたヘアカタログやファッション誌が復活するくらい洗練されたいし頑張ろう」というモチベーションが削がれる由々しき事態である。まあこんな事になるまで努力を怠った訳なのでそんな志があるかの様な物言いをするのもダサい為、言いかけて飲み込む。どうせ今後も努力しないだろうから。

そのタブレット端末に美容室で使用されているシャンプーの香りやヘアケアに関するアンケートアプリがインストールされていて、シャンプー前に利用することとなった。

髪質が世間的にみて柔らかいのか硬いのかなどそこまで興味を持って考えたことがなかったので大体の設問を自分のことなのに担当美容師に投げてカンニングする始末。そりゃヘアカタログを出して貰えない訳である。美容への意識が低過ぎて自分でも感じ取れない。チャドの霊圧より弱い。消えっぱなし。

そのアンケートの設問のひとつに「髪にダメージはありますか?」というものがあった。

僕も30を過ぎた大人の男性である。そこそこのダメージが蓄積されているだろうと思いつつも担当美容師に「ダメージどうですかね?ありますかね?」と一応ね、これまでの流れ上マジで全部聞いて回答してたから聞いとくかって感じで尋ねた。解ってる、ダメージあるけどね、コミュニケーションとしてさ、くらいの感じで問うたら凄い元気よく「ダメージ?ないっスね!!!」と言われてしまった。

言われてしまった、ってどう考えても良い事なのは頭で理解出来ているのだけれど、日々ストレスに晒されている成人男性としての疲れに対するプライドが物凄い傷付けられた気がして心底悔しくなってしまい、思わず「いや、ちょっとはあるでしょ!!?大人だよ!!?」って本当に一言一句違わず大きめの声で異議申立ててしまった。

「えっ逆に…?そんなこと生まれて初めて言われた…でもないし…」と困惑する美容師を鏡越しに見つめながら自分の「人並みに弱ってたい」という器の小さい願望を自覚させられ、大変情けない気持ちになったことをここに自戒の念も込めて記しておきたい。

因みに僕にピッタリのシャンプーはラベンダーの香りがするものであり、それを採用すると言われながら「まぁ残念ながらダメージはないので効用あんまり関係ないんですけれども」と半笑いで説明を受けるという屈辱的な仕打ちを受けたことも忘れない為に書いておくこととする。面白がってんじゃねえぞ客やぞいつもお世話になっております!!!

大人への道が果てしなく遠くて辛い。

 

それはそうと映画「孤狼の血」を鑑賞したけぇ感想を聞いて欲しいんじゃよ。

わしゃ任侠映画をこれまで観たことがなかったんじゃが、役所広司松坂桃李っつー組み合わせが「日本のいちばん長い日」でもあったなぁと思うて興味が湧いたんで観にいったんよ。

任侠映画つったらアレよ、緊迫した声でのナレーションで組同士の相関図とか説明するとかモノクロ写真バーン、夜の街の強気な女性、あとは国家権力とのいがみ合いと癒着ってイメージね。あるね。「孤狼の血」は全部やっちょった。

厳密に言うと任侠映画やなくてマル暴モノなんじゃがそんな細かいこと言うても意味ないけぇ気にせんとってつかぁさい。

あとねぇ、松坂桃李の演技が本当に凄かったんよ。皆観たらええと思うよ。めっちゃ血と豚の糞を見ることになるけぇそれらが苦手な人はやめといた方がええけど、松坂桃李の演技観るだけでもオススメしたいとわしゃ思うのぉ。

 

あと観たかったライブも見てきたけぇ報告するでな。

 

2018.06.15 大森靖子@京都磔磔

バンド編成のコンセプトショートツアーのファイナル公演。

平日の18:30スタートという「社会人はたまには有給取ったらいいじゃん」という優しさを前に有給を取得していたハズが社会の厳しさから取り消しになって30分ほど遅れて到着。

めっちゃ盛り上がっていた。

滅茶苦茶にライブバンドと化していて、どんどんと個に強いアプローチを掛けてくる鋭めのアレンジでテンションを上に上に引っ張られた。

新曲のリリースツアーではなく発表曲をライブのコンセプトに合わせて並べ方、弾き方、伝え方を変えることでこんなに「観たことねえ」と思えるライブになってしまうのかと感動した。

これまで聴いているはずなのに初めて観たバンド、くらいにビックリする曲もあった。

寄り添うと言うよりは「お前はいい顔してるんだよマジで」とグイグイ引っ張って鏡越しにざまーみろって笑われるようなライブだった。

個々の感想は割愛。楽しかった。

 

またー。