性格の悪そうなBLOG

いちいち長いですが中身は特にないです。

9分丈の炭火焼き

徐々に肌寒くなってきて遂に半袖で過ごせなくなり、11月の実感が怒涛の如く湧いて来ているんだけれど、この徐々に肌寒くなるという健康への季節感からの配慮を無下にしてその上に胡座をかいていたせいで今、私服において長袖のシャツの中で身体にあっているものが1着しかないという窮地に陥っている。

筋トレの成果で胸の部分と首回りがキツくなり、袖が9分丈くらいになってしまっている。3人兄弟の末っ子だった黒田くんがお兄ちゃんのお下がりのシャツを着て丈が足りてなかった小学生の頃の記憶が蘇る。黒田くんもこんな落ち着かない気持ちでいたんだろうか。

毎週の様に「買いに行かないと不恰好だよなー」と思っていたしなんか日記にもそんなことを書いていた気がするんだけれど、腕まくりでその丈の足りなさを誤魔化せる季節をそのままやり過ごし切ってしまってこの様な事態となった。

そして、そんな状態にも関わらず「休みなんか週に2日しかないし何とかなるのでは」とか「もう少し寒くなればシャツの上にニットを着る季節になるからまた誤魔化せる様になる、ニットは伸びるから大丈夫だろう」などと既に考えてしまっているので本当にいけない。

1つ無頓着になってしまうと色んなことがどんどん無頓着になっていきそうで、衣食住の一角にその傾向が出ているという事実に危機感を抱かねばならない、と思っている。

思っているんだけど、思うこと自体は夏から思っているのでやはり人間はやらねばならないと思っていてもそれが生命を脅かさないものが多すぎて中々行動に移せないのだろうなーなどと自分を通り越して勝手に人類のことを考え、うんうんと頷いているのでもう暫くは引き続きダメなままだと思う。

 

人に「このお店、美味しいんですよ」と連れていって貰ったお店が予想していた予算の1.3倍くらいだったんだけど本当に美味しくて、0.3上乗せするだけでこんな美味しいものが食べられるなんてスゲーなと感心しきりであった。

その中でも生の穴子を自分の手で炭火焼きにするメニューがあってインパクト及び穴子の弾力の凄まじさに滅茶苦茶驚いてしまった。はーっ!みたいな声が出てた。

「あれ?もしかして穴子を自分で焼かせてあげたらお客さん喜んでくれるんじゃね?」と考えついた人がまず凄いなと思ってしまった。(普通にそういう店が多いんだとしたらただの世間知らずだと笑ってください)

こちらとて日常的に肉は焼く。まあ浜焼きのお店もあるから魚介も焼くっちゃ焼くんだけど、匂いや煙が面倒でまず家では全く焼かなくなってしまっていて、肉よりも距離感がある人も多い。そこから穴子にバーンとスポットを当てる発想。

穴子もまさか自分がピンでデビューするとは予想してなかったと思う。いや、やれるって自信は勿論この世界にいるんだからあったと思うんですけど、とりあえず複数でデビューして、そこからキャラを立てて注目されるようになって、そこで遂にソロデビューみたいな堅実な計画だったと思う。やっぱり穴子は真面目で、自分のことを凄く客観視出来る分、自分がパーッとした華みたいな感じじゃなくて、あまり目立たないけれど確かに素晴らしい、通好みの奥ゆかしさが魅力であるが故にこのタイミングでピンで抜かれてハネないんじゃないかって悩んだと思うんですよ。眠れない夜も一度や二度じゃなかったんじゃないかな。

でも不安はあるにしろ、言った様にこの世界に飛び込んだ者、やれるって自信だってある。このチャンスをモノにしてやろう、という強い想いを感じる弾力と旨味で大変美味しゅうございました。薫り高けー。薫とか書くのウインナーの香薫あらびきポーク以来だな。そういう生活してるんでね、語彙とか足らんので上手く言い表わせられないんだけど自分の中にある言葉で伝えないとちゃんと伝わらないとも思うんでね、すいませんね。

そんな感じで楽しかったので「自分で穴子を焼ける店があるんすよ!」という誘い文句を投げかけてみたら「そんな誘い文句ある?」と普通に断られてしまった。大アリにあると思ったんだけどな。

 

もう更新されることのない「戦場のガールズ・ライフ」をたまに読み返すといつも氷山のことを考えてしまう。海上に出ている部分と、海の中に潜んでいる部分のこと。

氷山の一角を褒めて貰える様に飾ることで暗い海の中に沈む塊を隠して上手くやってかなきゃいけないんだよな。映え文化は元からあった。

 

またー。