性格の悪そうなBLOG

いちいち長いですが中身は特にないです。

ヤクの運び屋は犬鳴村まで来てくれる。

ヤクルトの配達をしている方を「ヤクの運び屋」と心の中で呼んでいるのだけれど、普通に部下と外出している時にポロっと「あ、ヤクの運び屋じゃん」とか言ってしまい、失礼だからやめなさいと軽く、だが確実に注意されてしまった。

ヤクはヤクルトを指している訳で、別段失礼な呼び方ではないという苦し目の屁理屈に対しては「ヤクに運び屋を付けている時点で失礼な同音異義を狙っているので失礼である」と理路整然と説き伏せられてしまい、あぁ、これが論破かぁ…となってしまった。僕も是非とも論破というものをしてみたいものだぜ…。

配達に回っているヤクの運び屋さん(懲りない)に声をかければ在庫のある商品ならば契約しておらずとも売って貰えるという有益な情報を部下に教えることであるのかどうか最早怪しい上司としての威厳を保つと共に部下の腸内環境を思い遣ってみたところ「ウチの実家、届けてくれるんですよねー」と完全に上手の回答が返ってきて、あ、もう完全に負けました、参りましたと思った。格が違ぇよ。善玉菌の数とか絶対勝てる気しねえ。

 

それはそうと懸賞に当たったことがない。

当選は発送をもってかえさせて頂きます、とか言うやつ届いた事がない。どう言う事なんだろう。

申し込めど申し込めど当たらず、その度にどうせ当たらないんだと心が折れそうになりながらも、頭の中にドリカムの何度でも何度でもという歌声が響いて10000回ダメでヘトヘトになるまで応募してないんだから10001回目が来るまでは我慢せねばと懲りずに応募しているんだけど、人生そんなに応募しまくるほど懸賞を探し歩く暇もなし、多分20回くらいしか応募していないのであと9981回応募しないと当たらないのかも知れない。人生を何回やり直せば到達するんだ。

話を聞くと割と誰でも大なり小なり1回は懸賞を当てている印象なので、自分がその1回すら迎えていないことが何だか切ない。敗北感と劣等感とまで言うと大袈裟であるが、何か妙に切ない。

昨年、2000人くらい集まる会社のバーベキューでお子様限定の福引きに同期の息子くん(5歳)と仲良く手を繋いで参加した時、まさかの1等を引き当てていて滅茶苦茶ビックリした。

え?強運過ぎん?この子はこの先破竹の勢いで人生駆け上がっていくんじゃないか、今のうちに取り入っておくべきか、せめてサインくらい書いて貰って2ショットで写真撮ってもらうべきじゃなかろうか?しかし、もし彼がここで運を使い果たしてしまったんだとしたらどう声をかけてあげたらいいんだろう、僕なんてまだ来てないよ?いやいやいや使い果たしてたら嫌味でしかないだろ根暗はこれだからな!こんな大人になっちゃダメだよ?それにこれで使い終わりなんてことは流石にないだろう、あれ?待てよ?仲良く手をつないで引いた福引きだとすれば僕の運が繋いだ手を伝って彼に乗り移った可能性もあるんじゃなかろうか…怖…僕の懸賞運が?彼によって?使い?果たされた可能性も???えー嫌だ!それは嫌過ぎる!あーでも素直で優しくて可愛いからなこの子…じゃあもう、この笑顔を引き当てたということで満足しないとアカンか…大人なんだから…となった。

もう今年の目標を「懸賞に当選する」に書き換えても良い気もしている。

 

あと怖い話が怖いという当たり前過ぎるタイプなのだけれど、思春期の頃からテレビで何度も見た「犬鳴村」の映画が放映スタートしているというので観にいった。

奇跡体験アンビリーバボー」で取り上げられていたのを観てからというもの、怖過ぎてやべえと思い続けていた訳なんだけど、あの得体の知れない怖さというのはテレビの尺の短さによる「何か怖い!!!」をピークに持ってきて終わるという構図が成せる技なのかも知れないと感じたのが真っ先に浮かんだ感想だった。

映画は割と原因だったり背景を解き明かすか、根元を断つという終わり方をするので得体の知れない恐怖が具現化されてしまうとそこから先は解答編となり怖さゴリ押しで無くなってしまい、怖がりな自分でも平然と観られてしまう。

怖いものを怖いまま終わらせないというのは優しさだとも思うし、正体が解ると急に怖さが暴落するという宿命でもあると思うんだけど、序盤滅茶苦茶ビビり倒してポップコーンを摘み損ねて落とす、口に上手く入れられなくて落とすを繰り返していたのにクライマックスには肘をついて「ほら、今だよ、逃げて」みたいなドッシリした鑑賞スタイルへ移り変貌を遂げたのが犬鳴村であった。

そういう意味では貞子や伽倻子は最後まで圧倒的に強くて倒せないから僕は最後まで怖いと思う。

「貞子vs伽倻子」なんて散々ギャグとか言われるけどオチまで含めて僕的には絶望的に怖かった。

ここまで全く内容に触れていないのだけれど、設定自体は犬鳴村やトンネルの都市伝説と犬鳴峠のダムの経緯なんかを上手く散りばめてある様に思うのだけれど、言ってることと違うくね?みたいな部分もあるし、主人公兄弟の年齢分布どうなってんの?とも思うし納得度みたいなものは少し物足りなかったし、肝心の犬鳴村の住人たちがそこまで怖くなかったんだけど、その呪いの犠牲のなり方は怖かったのでビビりたい人は観たら良いのではと思う。

 

またー。