性格の悪そうなBLOG

いちいち長いですが中身は特にないです。

アメリゴ・ヴェスプッチの歌。

友人と食事に行き、「絶望というほどの深刻さじゃないけど悲観的に捉えてしまうことに対して充てられる、絶望と同じくらいキャッチーな言葉はないのか」を真剣に考えて「無理」じゃないかという案が出たんだけど、無理はあまりに守備範囲が広くてピンポイントさに欠ける、例えば「ヤバイ」がマイナスだけでなくプラスの意を持ってしまった様に、みたいなことを一頻り話した訳ですよ。

ちょっと難しい議題を語り合うの、カッコイイよね。2人ともインタビュー記事の写真によくある「ろくろを回すポーズ」滅茶苦茶してたからね。NewsPicksかと思うよね。(まあ僕は微塵も思わないけど)

実際のところは合間に料理を食べてなかよしビクトリーズの岡田さんの真似して「ベリーウマーバ」連呼してたからそんな議論を交わすに値しない人間であることは確かなんだけど、ベリーウマーバ、うまんつええ味、坂東英二ゆでたまごでした。ゆでたまご先生、使い終わったハサミ出しっぱなしにするのやめてください。ちゃんと直してください。ごちそうさまでした。とかやってると平和だなぁと思う。「岡田を追え!!」を観てない人たちには何のこっちゃ解らんと思うが、何のこっちゃ解る必要があるのかと言われるとマジどっちでもいいんで岡田(敬称略)を追ってみたい人はYouTubeで検索してみたらいいと思う。追いつけるかどうかは貴方次第である。

 

で、その食事中に友人が突然「お前が考えた『アメリゴ・ヴェスプッチの歌』、飲み会でウケたらしいで」と言ってきて、え?アメリゴ・ヴェスプッチ?中学生以来で聞いたし発声しましたけど?歌?アメリゴ・ヴェスプッチの歌?どういう事?となって尋ねたら、マジで覚えてないのかとドン引きしながらコトの端末を教えてくれた。

それは、この友人をAとして、Aと2人でしこたま飲んだ挙句にカラオケに行った際、大学時代の別の友人Bと何故か通話した時の出来事らしかった。

その通話相手のBは営業職で転職したばかり、前職は穏やかな社風だったものの、現職は体育会系バリバリで飲み会になると一発芸を強要されるという荒廃した世界との事で困っている、何か良い一発芸は無いかという相談を我々に持ちかけてきた。

今思うと、そもそも相談内容が「一発芸を回避する方法」でない時点で「一発芸をやる」という決意は出来ている様な気がするので営業として申し分ない度胸の持ち主な気がするので、営業なんかしたら発狂してしまうと思っている節のある自分が授けられるアドバイスも無いんだけれど、突然ビデオ通話に切り替える様に指示を出したらしい。

そして、DA PUMPの「USA」のサビの振り付け(通称イイネ!ダンス)をしながら真顔で「アメリゴ・ヴェスプッチ〜アメリゴ・ヴェスプッチ〜」と連呼するというシュール過ぎる一発芸を授けた、との事だった。

全く覚えていない。

当時、あまりに酔っ払っており、朧げにカラオケで通話したという記憶はあるんだけど、まず一発芸が出来るメンタルが自分に備わっていないという自覚が超弩級にあるので全然信じられないんだけれど、確かにやったらしい。

そんな僕が、扱いに困るネタをも上手くコーディネートする「あらびき団」ですら即不採用となりそうな一発芸を瞬時に考案して披露するなんてあり得ない、と思うが、Aの証言を信じるならば滅茶苦茶あり得たらしい。お酒怖過ぎ。お酒の力、強過ぎ。

そしてBはまさかのアメリゴ・ヴェスプッチの歌を一発採用。

採用理由は「USAとアメリゴ・ヴェスプッチには確かに関係性があるのでウケると思った」というもので、そのピントの果てしないズレっぷりからBは敏腕営業なのではなく、良くも悪くも鈍感で響かない故に営業が務まるタイプなのではと心配になってしまう。

そのヤバめな感性をお持ちのBの報告を間に受けて良いのか判断が難しいものの、著作「アメリゴ・ヴェスプッチの歌」はBの職場の飲み会でそこそこのウケを記録したらしい。

それはただ職場に恵まれただけなんじゃないか、お前の転職はきっと成功だよ、頑張れよという気持ちになると共に、全く覚えていない自分の言動が恥ずかし過ぎて消えてしまいたい気持ちになったし、今すぐ酒に溺れたいと思うものの、溺れたらまた何をしでかすか解ったもんじゃないという恐怖との板挟みでオシャレランチを目の前に変な汗を流し、声を上げて泣きたい気持ちになった。

くれぐれもお酒は程々にした方が良い。

せめて、この失敗が誰かの役に立つ日が来れば良いなと思う。

 

冒頭の話に当てがうと、これは「無理」をあっさり通り越して「絶望」の域である。

セルフサービスで「お前に絶望を教えてやる」をかましてドン底にいる訳だが、時間を掛けてでも立ち上がり、這い上がっていけたらと思っている。

 

またー。

 

追伸:アメリゴ・ベスプッチと記載していましたが、ネットで検索をかけると「アメリゴ・ヴェスプッチ」となっていたので自戒もこめて一つ一つ手打ちで訂正しました。