性格の悪そうなBLOG

いちいち長いですが中身は特にないです。

亀は食べちゃダメなこと、とりもちのこと。

カラオケでMONGOL800の「小さな恋のうた」を人が歌っているのが聴こえてきて、アルバイト先の店内放送で「亀は食べない俺たちの約束」みたいなフレーズの曲が滅茶苦茶ツボに入って「いやいやそんな曲ないって!」と言いながらも事あるごとに「亀は?」と問いかけて「食べない!」とか返す謎のやり取りがスタッフ間で流行した事を思い出し、全員が当時空耳アワー的な捉え方をしていたけど実際そんな曲あるのかなと15年以上の時を経た今になって初めて調べてみたら、普通に「亀」という曲があって「亀は食べちゃダメ俺たちの約束」と歌われており、ただ歌詞通りに拾って空耳的な盛り上がりをしてしまっていた事が2021年に判明する運びとなった。MONGOL800に申し訳ない気持ちになると共に、バイト先はとっくに閉店しており、連絡を取っている当時のスタッフもいないので誰にも「あれ、本当にそう歌ってたんですよ!」と言えない虚しさをせめてここに記す事で緩和したい。

しかし本当に歌っていたと解るとMONGOL800なら歌ってそうだなぁと思えるから不思議である。己の想像力が彼らによって少し拡張された気がする。
ネタにしていた全員が各々のタイミングでこの真実に辿り着いていて欲しい。
そう願わずにはいられなかった。


それはそうと、mugnyさんというイラストレーターの方がいて、その人の描く「とりもち」というキャラクターと、その穏やかな暮らしがとても好きで家に沢山ぬいぐるみがあったり、職場でカレンダーを愛用していたりするんだけれど、この度、個展が開催されるとの事で調子に乗ってコロナ対策の抽選入場に応募し、まさかの当選で行ってきた。

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僕が考えるとりもちの良さは、のんびりしたモチモチした生き物が自分と違いのない日常に楽しみを見出してワクワクしていたり、食べ物を本当に美味しそうに食べてくれる所にあって、自分が目を向ける余裕の無もなく当たり前判定をしていたものをもう一度眺めてみるキッカケをくれる存在になってくれている。
とりもちのお陰で欲に忠実にお菓子を買ってみたり、お酒を飲んでみたり、映画を観てみたりする機会が増えて自分の人間っぽさに磨きが掛かった気がする。
疲れてベッドに横になった時も、ぼーっと、とじーっとの間の様な何とも言えない表情のぬいぐるみと目があって頭を空っぽにして眠ることが出来ている気もする。
あと以前の個展で阪神タイガースのユニフォームを着たとりもちのぬいぐるみの背中に大好きな大山選手の背番号を描いて貰ってからというもの、二軍落ちも経験していた大山選手が4番に定着し、ホームラン王を争ったり、キャプテンになったりと、彼の頑張りに他ならないとしても凄くご利益がある気がしていて、優勝には届かずとも毎年良い所までいけるのに多少貢献してくれてるんじゃないかと勝手に胸を張っていたりもする。
そんな自身の福利厚生?に大いに威力を発揮してくれているとりもちの原画展で、穏やかな暮らしを楽しむとりもちと仲間たちを観て、やっぱりいいなぁと穏やかな気持ちになった。
展示されている原画の販売もされており、目移りし過ぎて目が渇き、考え過ぎて頭がクラクラしながら「お迎えしたい作品を1つ選ぶというのはこんなに過酷な事か」と世界観が刃牙の様になってしまった。地下闘技場編と死刑囚編が好きで、好きなキャラクターはジャック・ハンマーですが、好きなシーンは手の中に真空を作るところでよろしくお願いします。
そんな感じで何とか作品を選んでお迎えしたんだけど、その過程を経て、同じように誰かにお迎えされた証のシールが貼ってある作品を眺めるとまた面白さがあった。
どれも素敵な作品なんだけど、シールを通して、誰かの心に一番響いたのはどんな部分なんだろうと色々と対話に近い妄想が出来て凄く良かった。
展示期間の最後の方にまた行けたらもっと楽しめる気がするし、うちにお迎えする作品を改めて眺められるのも贅沢でいいよなと企んでいる。
何やかんや望まぬ忙しさに当てられているのでどうなる事やら、ではあるけれど。行けたらいいな。

- upcoming

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何にしても原画をお迎えする、というのは勇気のいることで、変な汗をかくものの、いつかの青柳カヲルさんの個展で原画をお迎えせんと青柳さんに話しかけるというイベントを乗り越えた事が莫大な経験値となった気はしている。
誰かが自分を変えたと感じることはあんまりないけど、何かこういう事なのかなぁとしみじみ感じた。

 

またー。