性格の悪そうなBLOG

いちいち長いですが中身は特にないです。

アースミュージックアンドエコロジーディスパッチ別館

久々に百貨店をブラブラして、服などを眺めていた中、滅茶苦茶可愛いカーディガンに出逢ってしまって足を止めた。
春めいた色味とサラッとした風合いで程良さが素晴らしく、これを着て美術館に行ったり、河川敷を散歩したり、カフェに行って本を読んだりしたら楽しいかも知れない、と本気で購入を検討していたんだけど、よくよく見るとそのカーディガンはルームウェアであった。確かに部屋着感MAXのインナーと一緒に展示されている。
公式から用途を限定されるとその枠をはみ出せないタイプの貧弱さを有しているので「公式との解釈違いは踏む前に避けよう」となってしまい結局購入に至らなかった。
「でも地球は俺の部屋だから」と拡大解釈して事なきを得られたらよかったのにな…アースミュージックアンドエコロジー…いや、今のは言いたかっただけである。ニュアンス的にいけると思ったけどダメだった。ていうか宮崎あおいさんがイメージキャラクターじゃなくなったのはいつからなんだろう。僕がそれなりに懸命に暮らしているうちに世の中は少しずつ景色を変えている訳だけど、それも誰かが同じかそれ以上に懸命に暮らしてきた結果なんだろうなと思うと割と励まされるというか、違うベクトルにもきちんと歩いている人がいるんだなという安心感みたいなものがある。何の話。
明日なに着て生きていく?
僕も知りたいよ。


来る鋼の錬金術師展に向け、原作を少しずつ読み返そうと手を出した。
計画では週に2、3冊ずつ読んでいこうと企んでいたものの、蓋を開ければ1日で15冊読み進めており完全に計画が狂い、軌道修正も諦めて2日で全巻を読破してしまった。
自分のオタクとしての推進力を舐めていたことを痛感する。その能力を捨てたつもりで一般人として生活してたのに動乱の最中、身内を守る為に再び力を振るってしまったが為に安住の地と思ってた、守った筈の村人から居場所を追われる主人公かよとなった。
また何かやっちゃいました?とわざとらしく聞いてしまう程の勢い。
仕方ないのでもう一周読んで期待を更に高め、真理の扉の前に立つしかないが、鋼の錬金術師は割と難解な部分があるので、せめて軍の階級くらいは階級ネイティブ(?)ばりにスラッと上下が判別出来る様になりたい今日この頃。


そう言えば、気になっていた「フレンチ・ディスパッチ」を映画館で観た。初めて予告編を観た時はアメリゴ・ヴェスプッチに似ているなぁ、くらいの感想だったんだけど、繰り返しYouTubeのオススメに現れる(映画の予告を無限に観て劇場に足を運ぶ作品を物色している堕落した人間なのだ)のでその度に観ていると色彩やらユーモアさの中毒になってしまった。
公開直前にコロナの濃厚接触者になってしまい、公開が光の速さで終わったらどうしようと思っていたけど普通に続いていて安堵。
記者の情熱と才能を信じて時にワガママも飲んで見守る編集長と、その中で各々の表現を炸裂させる記者の関係性がとても良かった。こんな風に仕事が出来たらなぁと思ったし、こんな雑誌といつか出会えたら良いなぁと思った。
自分の記憶の中では水野しずとゆっきゅん両氏による「イマジナリー」が一番近い存在かも知れない。
両氏と寄稿された方々の信頼関係と共通認識はフレンチディスパッチに近い気がする。
もう一度観に行くか検討中である。


またー。