性格の悪そうなBLOG

いちいち長いですが中身は特にないです。

幻のスギちゃんと1000年後に会おう。

仕事で外出し、交差点で信号待ちをしている時に同僚が突然「あ、スギちゃん!」と言ったので「え!?どこどこ???」と当たりを見回していたら「暑過ぎちゃうん、って独り言を言っただけですけど…どうしたんですか?」と挙動不審な人を見る感じの物凄いジト目で呆れられた。
「いやスギちゃんって聞こえたからいるのかと…」と素直に打ち明けると「え?スギちゃんに会いたいんですか?そんなことあります?」とサバサバと言ってのける。
「会いたいんですか?」だと?会いたいに決まっているだろう。そんなことありまくりだわ。他にどんな選択肢があるんだ。スギちゃんと、ついでに俺を舐めるなよ。大体、君みたいな好きなスカした人ほどいざスギちゃんを目の前にするとちいかわみたいなってしまって「ワァ…!」とか「ワワッ!!」とか言うんだよなぁ、などと言ってやりたかったものの、この同僚よりも僕の方がそうなっちゃいそうだし、相手からそう言われると否定できる材料が無いので黙っておく。何故かそのあと暫く「どうせ僕の方がちいかわちゃんの再現度高いだろうな…」と他人からは見落とされてしまう程に薄い落胆を引きずって一日を終えた。何がそうさせるんだよと自分でも解らない。
ちいかわは資本主義社会のメルヘン化だから僕が再現の才能に満ちているのもまぁ仕方ないよね。


それはそれとして思い切る事の大切さというのはあるよな、と思う。
まあ前言が完全に矛盾しているんだけど人間というのは多面性があるものだしそんな事もある。人間ってオモシロ!
何度か来訪しているお洒落クレープ屋さんでいつもシンプルにシュガーバターのクレープを食べていて、まあこれが美味しいので他のを試す事もなく延々と「やっぱりシンプルが一番」などとほざいていたんだけど、「お前はかけうどんに油揚げトッピングするんか?それはきつねうどんやろ?生クリームつけるなら初めから組み込まれてるやつにしな!」と洗礼を受けるのではとビクビクしながらも試しにシュガーバターのクレープに生クリームをトッピングしたら洗礼は受けなかったし美味し過ぎてバカになってしまった。美味し過ぎて美味し過ぎるんだが!?みたいになった。
また別の場面では重過ぎるストレスを緩和する為に出先でスタバに駆け込んだものの特に飲みたいものがなく、とは言え甘いものを本能が所望しておるとのことでメニューの文字の上をツルツル滑っていく視界を「しっかりして!」と励ましながら最終的に
アップルルイボスティーなるものを咄嗟に注文した。
これまでスターバックスラテとフラペチーノしか飲んで来なかったので紅茶メニューの豊富さに初めて気付いた。スゲーなスタバの幅広さと僕の固定概念の強固さ。
今「うちはスターバックスコーヒーって言うんですけどコーヒーって知ってます?」みたいな対応されたら心が死んじゃうな、とありもしない可能性に被害妄想膨らましていたんだけど勿論無事に作っていただけ、「お仕事休憩中ですか?頑張ってくださいね!」という突然のエールに後光が射して眩しくて目が潰れますありがとうございますという謎の救われる落伍者ムーブを脳内で繰り広げてしまった。それだけ心にダメージを受けていたんだろうけど、構図的に高僧が旅の最中に罪人の心を解きほぐした逸話みたいになってしまったなとアップルルイボスティーを頂きながら思った。これがあの店員さんが後に何かの宗教の始祖になった場合、1000年後くらいに説法になるんだろう。どうも名無しの罪人です、お前らより1000年先に救われちゃいました。(教えが響いていない先輩風)
そんな感じで思い切って違うことをしてみるというのも新鮮さがあって良いなと感じた訳で、何をそんな当たり前なことをなんて思われるかも知れないけどほか弁に行けば唐揚げ弁当しか頼まない様な人間というのもココにおる訳で、そういうタイプからすると些細な変化が非常に大きく感じられるのでたまには良いなと思ったというだけの話。
それだけの話を、こんな文字数で?そんなことが?


またー。