実家に帰ると何故か毎回缶ビールを12本持たされる。両親には自分が家で晩酌をする習慣はないと伝えてあるし、貰う度に感謝と共に言添えているにも関わらず、毎回6缶ケースのビールを2銘柄差し出される。銘柄こそ違えど必ず12本。
両親共にやはり晩酌の習慣はなく、買取のノルマだったり人から頂くような仕事もしておらず、確実に毎回自分に持たせる為に買い求めているのだけれど、ここまで書いた通りの情報から「何故僕にビールをくれるのか」の意味や目的の見当が本当につかず、そろそろボンヤリと恐怖に変わりつつある。
缶ビール12本というのは、まあそこまで重いものでもない。相対性理論の「夏の黄金比」みたいにコントレックス箱買いじゃなくて良かったと思うが、コントレックス箱買いに比べると中途半端という印象も否めない。
例えば「お前は中途半端な存在だよ」の様な、何らかのメッセージが込められている可能性はないだろうか。書いてて切ないが、ポジティブな意味が込められている可能性も秘めており、とは言え思いつかないけれども、それは両親ではなく自身の根暗さに起因する事なので不問としたい。
もしくは親が知らないうちに何らかの宗教にハマっており、「子供には缶ビールを12本持たせなさい…さすれば天国にいけます…」との教えを説かれている可能性もあるだろう。
相手に糖質やプリン体を持たせることを善とする宗教というのも、誰か(本件においては我が子)の不健康を糧に徳を積もうという流れは目を細めて見ればぼんやりとした生贄としての機能を担わされている気もする。
何度聞いても特に理由が無さそうなのに一向に改める素振りがない両親の頑なさに謎はずっと謎のまま、もはや根強く人気の謎解きゲームを我が子に提供しているつもりなのかも知れない、と思考すること自体を放棄したいが、何となく負けた気がするのも癪で、貰う度にあれこれ考えている。
親がわざわざくれるものを無下にしたい訳でもなく、感謝の気持ちを持って頂戴したものは普段しない晩酌でチマチマ消費しているが、とにかく謎過ぎるので書き記しておく。
いつか、予告編で見かけたら好み的に鑑賞リストから削除するだろうキャッチフレーズ「真実を知った時、あなたはきっと涙する」的な、全米が泣いた属の展開が待っているんだろうか。
真相が存在しなそうなので解答編を書くことは恐らくないだろうが、今日も進んでは飲まない缶ビールが冷えた家に早く帰りたいと願っている。
ハヌマーンのカラオケ配信に歓喜してハヌマーンオンリーイベ(ハヌマーン縛りのヒトカラの意)までしていたのに、その機会を生み出してくれた本人が薬物所持で逮捕されてしまい大層腹立たしい。
第三者でなく本人の大いなる自爆なのがまだストレートに「ダメじゃん!!」と言えるという意味でマシなのかも知れない。
良い事なんてないけど、単純に滅茶苦茶怒れる。
私事で変に不運な出来事が続いてゲンナリしている最中にこの逮捕を知ってしまい、あまりに元気を失ってしまったのでユニクロで散財して己を励ます事態に陥った。貴重な5000円でより貴重な自身のメンタルを守ったと思えば懐は痛めど必要なダメージだと割り切れる。
賛否あろうが定まっている以上、やはり法律は守って欲しい。好きな人には罪に問われるようなことをしないで欲しい。
思わず3月に観た韓国のドキュメンタリー映画「成功したオタク」の記憶が蘇った。
今年、劇場で観た作品の中で今のところ3本の指に入るくらいお気に入り、というか知っている痛みを皆と共有出来るという安心感が握力となって自分の心を離さないという感じである。
性加害や傷害などで推しのアイドルやアーティストが犯罪者になってしまったファンの人たちに話を聞いていく作品だった。
例え僕らが「成功したオタク」になれなくても - 性格の悪そうなBLOG
自分が大好きで救われた分だけ応援できたらとCDやグッズなどを買い支えたアーティストが自分と同じ女性に酷いことをしていたというショックについて赤裸々に語られていて、今回の件と混同するつもりはないけれど、やはり自分が好きで歌ったカラオケの印税とか、サブスクで延々聴いていたお金とかが禁止薬物を手にする元手の一部になっていた事が結構キツい。
更生とか、依存とか、何と言うかどの程度の表現がいいのか定かではないんだけど、ルール上の罰をきちんと受けて、一番良いと思うその後を選んで欲しいと思っている。
結果、それが自分にとっても嬉しいことならラッキーだな、くらいしか今は言えないが、強いて何かコメントをするならば「え?本当に何してくれてんの????」だ。
猿学OBによるハヌマーンカラオケ入ったよというコメント。 - 性格の悪そうなBLOG
浮かれていた頃みたいに、いつかまた。
またー。