性格の悪そうなBLOG

いちいち長いですが中身は特にないです。

煮干しとフィナンシェのダンス

筋トレした夜、寝る前に小腹が空くので煮干しを7、8匹食べてから眠りについている。
出汁用の徳用パックから直に適当に掴んでボリボリ食べているんだけど、味は濃いし、ハードな食感だし、何か身体にいい気もするし、意外と飽きないしで半年くらい続いている。
どういう仕組みか「出汁2倍」をとることが可能と謳われた商品で味が一層濃くて美味しいし、量も多くて大変重宝している。味の濃さで言えばポテトチップスのコンソメ2倍とピザポテトの間くらいだろうか。ジャンキーさはないが双方に匹敵する満足感がある。
せっかく出汁が2倍とれるような煮干しをお求めやすい価格で世に送り出したのに、一切出汁をとらずに何袋も食い尽くしていると製造元が知ったらどんな気持ちになるだろう、と若干の後ろめたさはあるものの、食べても美味しい煮干しを売ってしまった事が招いたイレギュラーだと目を瞑って欲しいな、と思いながら今日もバリバリ言わせながら食べている。健康生活が過ぎるぜ。


夏の全国高校野球選手権の期間中、大社高校について何度か調べていたせいか検索サイトに鳥取県民共済の広告が表示されるようになったのを一度は「鳥取ねー」とスルーしてしまったんだけど、大社高校は島根県の代表校だった。何をサラッとねじ込んで来ているんだ。あれほどネット上では張り合っている風なのに。ビジネスとして敵対する方が美味しいとかそういう関係性なんだろうか。鳥取にも島根にも住んだ事がないので解らないけれど、どちらにも行ったことがあるし楽しかったので仲が良かったらいいなと思う以外出来ることがないし、僕が何かする必要も再訪する以外はないのだろう。


多大なる被害を引き起こした地域もある中で幸運にも大阪は台風10号の被害が特になく過ごす事が出来た。
それでも強い勢力を保ったままやってくるのでは、という予想が備蓄目的の買い物を誘発してしまい、前日には元々品薄でパニックと化していたお米だけでなく、カップ麺の棚もかなり空きが目立つ状況となっていて「危機感が重なると大変な状態になるんだなぁ」と感じながら棚を眺めていた。
その中でパンの棚も見事に売り切れており、綺麗だなーと思うくらいだったのだけど、何故か2個入りのフィナンシェが一袋だけ残っており、思わず「フィナンシェが2つ!」と呟いてしまった。
そもそも焼き菓子という部門まで売り切れているのに、最後の最後に残った一袋のフィナンシェ。
そもそも大阪という県民性、そしてこの自然災害への備えを持ってしても「遠慮の塊」と呼ばれる、最後の一つが敬遠され続ける現象が起こるのかと心底驚いた。
お米やパンのよりも優先度が落ちるからこそなのかも知れないが、周りの焼き菓子も、そもそもフィナンシェもその一袋以外は売り切れているんである。
遠慮の塊以外の何者でもない。
折角だし買おうかなと思いつつ、インスタントのラーメンをカゴに入れてしまっていたので見送ってしまった。僕もまた遠慮の塊をより遠慮の塊たらしめる一員(一因)となった。
数ある都市伝説もこうして沢山の人たちの何となくの選択で伝説となっていったんだろうか、とか、割と方向違いのことをぼんやり考えながら帰った。


またー。