///22:30、類塾のバスのテールランプで滲む/運ばれる未来の数/疲れた窓ガラスが揺れる音/未来の可能性を高めることの意義はきっと/批難している大人こそ身に染みている///
///社会から詫び石を貰ってパンケーキが無限に出て来るファミレスに通う/お替わりは3杯までと教えてくれた定食屋はとうに潰れた/苦いものがあがってきてシロップを足して掻き混ぜても/一度濁ったコーヒーはあくまで泥の様/あまりにも簡単で単純なことが眩しくてシルエットしか見えない///
///世界が眠って終わらせた昨日を僕はまだ引きずっている/落し物のミッフィが大きな声で喋り立てあらゆる現実に×をつけていく/時間が経てば理想も油が回って半額/大抵のことはコーラで溶かしてきた/団地の陰に生えたキノコを食べてもっともっと遠くまで行く///
///ハンバーガーみたいな土曜日のレタスを抜いてくれたら、この怠惰な義務感もクーポンで半額///
///君の命が前髪に宿っていた頃、自分の命がどこにあったのか思い出せない/戻りたいあの頃が無くて実家が無い気分///
///忘れたことが順番に溶けて積もり形作られた家は/模様替えしてもしなくても大差なくて/それが大切なのにいつだって見慣れないぬいぐるみが気付けばそこにあって欲しい、みたいな生活に憧れてしまう///
またー。