性格の悪そうなBLOG

いちいち長いですが中身は特にないです。

2014.2.28@三朝ニューラッキーに大森靖子さんを観にいきました。

鳥取と言う土地に関しての思い出がある、と言うだけで珍しいみたいな事を会社の中国地方出身者に褒められた。ハードルの設定が間違っている気がする。
その思い出と言うのも輝かしい事では無く、免許の合宿で訪れたという味気なさ。
送迎車が来てくれる駅に降り立って最初にしたことがCD屋さん探して当時発売前だったBUMP OF CHICKENロストマンの予約だった黒歴史
高校卒業したばかりの後ろ向きな性格をした男の行動としては実にスタンダードであると評したい。
合宿先となった教習所の近所に荒れ狂う冬の日本海があり、男四人で見に行き「海ってこんなに厳しいんだ」と打ちのめされ、「北の不審船はこの荒波を厭わずやってくるのか」と「これを乗りこなすとか海の男そらモテるわ」という会話を交わしただけで帰り、何故かちょっと気まずくなった。
その教習所は名探偵コナンで町興しをしているコナンの里として割と有名らしかった。その割に常に閑散としており、コナンミュージアム的な所も静まり返っていた。
あまりに人が少ないのは事件に巻き込まれて減り続けたってバーロー、などと地元民の怒りを買いそうな話をしても周囲にはひとっ子一人いなかった。
勿論町興しをしているくらいなのでコナンの銅像だってある。
世田谷の波平の髪の毛は盗まれてもコナンの三角は盗まれない。誰だってコナンに推理されて捕まりたくはない、というよりコナンの祟りで殺人事件に巻き込まれるんじゃ、という気持ちの方が勝ちそう。真実はいつも1つ!
そう言えば漫画喫茶にこもって全巻の中から被害者もしくは犯人の中に自身と同姓同名がいるのか調べるオフ会をしたいんだけど、どなたか協賛してくれる方はいないものか。

などとほざくレベルで全く謳歌出来ていないのも自分らしいと言えばらしいのだけど、鳥取の地を踏んだと断言するには少し寂しい。
人生における鳥取体験がそれだけしかなかった僕にプレゼントとばかりに、大森靖子さんのライブで鳥取にリベンジに行ってきました。

倉吉で牛骨ラーメン食べた。美味しすぎてビックリした。この店が特別なのかも知れない。徒歩圏内に欲しい。
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赤瓦?にも?行った。
道中、箱物行政の産物なしっこ館なるものを視認して辿り着いた先は何だかホッとする町並みでした。
焼き魚の良い匂いがして、おばあちゃん思い出した。魚焼いてくれた事なんてないけど。
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でっかいゼウス様いた。

鳥取のドラッグストアにはゲートボール用品コーナーがあって、ボールがピンキリであることや、マーカーがデコってあったりと知らなかった世界を垣間見る。意外と華やかなスポーツだな。
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どうでも良いんだけど、ゲートボールの時だけ凄え動くの早いおじいちゃんが近所に住んでた。オンとオフのメリハリがきいてたし、ゲートボールのプロだったんだろうな。

三朝は広過ぎず、観光地過ぎず、完全な温泉街で居心地が良かった。
iPhoneの地図を頼りに会場のニューラッキーを探したら全然違う廃墟とか連れていかれた。信頼関係がまだまだなんだろうか。
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開演を待っていると、純粋な観光客の方に何の行列か聞かれ、10分かけて説明する。ストリップ劇場の前に男女構わず並んでるという異常事態に抱いた彼の恐怖心を取り除くフェーズに最も時間を削いた。それから大森靖子さんという東京で活動されている歌手の方が来ていて、という。僕なぞで恐縮ではあるが、大森さんの良さも伝え、観たいと言ってくれたのだけれど残念ながらチケットが売切れという。音漏れ聴きにくると言ってくれていたけど、どうだったのだろう。何にしても新鮮な時間であった。

そんな訳で2014.02.28@三朝ニューラッキーで大森靖子さんを観てきました。
アイミスグルさんというオープニングアクトが本当に良くて、何かこの時点で万が一大森さんが温泉でのぼせてライブ出来なくても来たかいがあったな、と思っていたら二曲で終わってしまった。深夜の路地で擦れた心そのまま、の様な佇まいにもっと触れていたかっただけに残念。
大森さんがMCでTwitterで褒めて伝説にしてあげて、的な事を言ってた手前、何を書いてもそんな風に取られてしまいそうで声を大にして言えないのだけれど、これだけは真っ直ぐに伝わるといいな、と思うのは、僕はライブの続きが観たいです。本当に続きが観たい。どうすれば良いんだろう。

大森さんは演奏にも歌にも動きにも全て表情があって、殴られてる気分になったり撫でられてる気分になったりする。
弾き語りの絶対彼女を聴いていると、女の子になりたかった5.6歳の頃を思い出す。本当の大森さんは女の子にしか掴めないんじゃないかな、とか不毛な事を考えたりして、でも掴めないからこそ見えてるものが云々。
好きな曲は全部なのだけど、その中でも特に、という曲は皆演奏してくれて幸せだった。何か書き始めるとやっぱり言葉に上手く出来ないからこのへんにしとこ。全部吐き出したいアーティストと全部秘めておくのが幸せなアーティストが各々いるものだと思った。次観れるのはツアーファイナル。
仕事をなんとかして行けるように頑張る。わー生の実感!
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PINKの凄まじさを久々に受けて、もう何も。素晴らしかった。
大森さんの歌から感じる日常こそが魔法。

一部と二部の構成だったのだけれど、合間に行われたじゃんけん大会で主催者の照明を担当されてた方の手形を勝ち取った。なんだろ。取り敢えず嬉しいし、家に飾ります。
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名前は一応伏せます。

終演後、主催者の方が何往復もしてお客さんを駅まで車で送って下さって、それに便乗して送って頂いて、頭が下がるし足向けて寝れない。素敵な方々だった。ありがとうございます。

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会場で売られていた、刺激的な本がランダムで入っているという「カレーポン」購入。甘い本が入ってる「アンポン」なるものもあったのだけれど、こっちを。
今高速バスで大阪に戻ってて、これを書き終えたらこれを読みます。

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鳥取ありがとう。リベンジ成りましたよ。
家に荷物置いたら、今日は京都!

またー。