結果としてBOOKOFFは見つからなかった。何と無く暇潰しで始めたので、BOOKOFFの袋を持った人に聞くのも負けた気がするし、突然怪しげな男に「BOOKOFFどこですか？」と聞かれても困るだろう。僕なら怖いわ。Googleマップ使えやって思う。
そんなこんなで彷徨った結果、実に楽しげですぐ歌い出す人たち(それこそ指輪物語のホビット族の如くテンション上がるとアニソン歌う感じで。オーランドブルームの方じゃなくて原作の方)が行き交う街が凄く楽しかったのと、その楽しさの反面ザイル系(EXILEっぽい、ディーゼル着てそうな強面)の人たちがウィンカーも出さずにガンガンコーナー突いてくるというスリリングさでかなり刺激的な体験だった。街中に立つメイドさん達よりそっちの住み分けがどうなってるのかばかりが気になったけど、楽しかった。
今度はちゃんと買い物に来ようと思った。特にアニメも観なくなってしまったし、漫画もいつの間にか敵視していたハズのヴィレバン系に結果的になっている。僕と日本橋を繋ぎ止めるのはアニソン、あとは辛うじてのにわか特撮しかない気がする。
それでも楽しいのだから本腰入れている人たちはそりゃホビットにもなるわな、と思った。
一週間溜めた疲れを発散する場が日本橋かライブハウスかの違いだと思うんだけど、ポジティブな世間的評価という意味の日の当たらなさとしてはどっこいどっこいだと思う。それだけに何ていうか励まされる。
そのライブハウスに通う身としてしょっちゅう物販でTシャツを買うのだけど、それを完全に私服目的で買っているのでTシャツにサインして貰った事がない。
私服がバンドTと言うとどの方向性かは定かではないけれど意識の高い人から「だからお前はダサいのだ」的な金言を賜る。
遡れば奥さんにも「初デートで着てきたTシャツがダサくて何とも言えなかった」とベタ感すらある回想を数年に一度喰らわせられる。
今となっては完全に微笑ましい笑い話なのだけれど、完全に笑えないのはそのTシャツのどこがダサいかが未だに理解出来ていない自分への不信感と微かな恐怖感である。紫のTシャツに白字で「side A」とフロントに描かれ、バックには「side B」と描かれたレコードの盤の呼び方にインスパイアされたシンプル極まりないTシャツをどう捉えればダサいのか解らないけれど、確かに奥さん以外からも同じ様な指摘を受けてはいた。
賛否あったレコードストアデーを先取りしたようなファッションは完全に否の応酬で幕を閉じた。
別に気に入ってるんだから着れば良いのに、僕にも人並みに自尊心とやらがあるのでなかなか着れず。
そのダサさを含めてキャラクターだと自分を受け入れる事が出来ないと次のステージには進めないのでは、という気もしている。
高校デビューや大学デビューで中途半端にビビって痛い目を経験してこなかった大人がこれを読んでいる方の中にいるならば、この気持ちが伝わるかも知れない。一人じゃないのよ解るでしょう？(クレバfeat.ソノミもそう歌っている)
シンプルなトラックここに極まれりな1stアルバムは名盤だから普段何が起こってるか分からないくらい重ねまくってる音楽を好む人にこそオススメしたいね！
そんな僕も久しぶりにライブハウス以外でTシャツを買った。
というかライブハウス以外で買うTシャツの8割がこれ関係である。
ムーミン。
ファンシーショップ、ズッカと続いてきた波が遂に庶民のユニフォームことUNIQLOへ及んだ。Tシャツはレディースとキッズのみというかなり安全牌な所まで含めて実にUNIQLOらしいのだけれど、UNIQLOのサイズ展開のお陰で男でも着れる様に作られている。サイズに関しては。
問題はシルエットで、袖が極端に短いので男性が着用すると折り曲げてもいないのに日向小次郎になる現象が発生する。
早急にこの形を着こなせるセンスもしくは顔面偏差値または筋肉が求められる。
そうそう手に入るものでもないので、大人しく秋まで寝かせてシャツやカーディガンなどで楽しもうと思っている。
UNIQLOの懸念材料として近所のおばさんたちとモロ被りする可能性が極端に高い事もあるけれど、そこはまあ全てポジティブに受け入れるか来年から着る様にするかで乗り切りたい。
キャスキッドソンもリサラーソンも、1シーズン使い捨てが基本のUNIQLOコラボならそういう意味では対策しやすい。
別に誰も自分の事など気にかけていないのに、どうして人はそんなことを気にしてしまうんだろうか。世知辛い。
何にしても着てどこかに出掛けたいから小さい秋早く見つけたいぜ！
またー。
