性格の悪そうなBLOG

いちいち長いですが中身は特にないです。

2015.11.29 Base Ball Bearを観てきました。(@ZEPP難波)

生まれて初めてテラス席でスタバを飲んだので英語とか喋れそうな気がしたけど寒かった。
本屋でコミックビームの周年記念コーナーみたいなのがあって、暗黒微笑ガン決めで3回くらいヤンキーにボコられてたクラスメイトを思い出した。志村貴子さんの作品が好きなんだけど、それを何かのタイミングで話したら暗黒微笑で「やるじゃん」って言ってくれた。志村貴子さんのソリッドさを理解してくれている人であった。全然仲良くなかったけど。
そんな感じで昔を思い出してしまうアーティストを観に初めてZEPP
ZEPPのペットボトルについてくるカラナビを見ると何故か笑いが込み上げるタイプの捻くれた人間。

2015.11.29 @ZEPP難波


のんびりしっかり観ようと思っていたので荷物を預けるつもりも物販に寄るつもりもなく会場に入ったのに何か気分が盛り上がってきて物販も買ったし上着もリュックもロッカーにぶち込んでシャツも腕まくりしてしまった。
この1週間はC2とC2のインスト盤だけを繰り返し聴き続けるくらい待ちに待っていたライブだったので近年稀に見るレコ発臨戦態勢でワクワクし過ぎてしまった結果、などと供述。

※ネタバレあります。

※ネタバレあります。

※ネタバレありますって書くの久しぶりな気がして楽しくて3回書いた。

ライブはそれってfor誰?part1の歯切れ良いパリっとスタート。
安定感が凄い。これがZEPPでレコ発するバンドの凄みかと驚愕。
かなり久しぶりなので関根さんベースの進化っぷりにあれ関根さんなの!?と面食らう。記憶のC関根さんはC2関根さんにアップグレードしておられた。
「そんなに好きじゃなかった」「文化祭の夜」などカラッと太い曲やムーディーな深みがある曲で際立つベースの存在感。
「short hair」の爽やか喪失感が涙腺直撃。間奏雄叫びで思わず両手万歳ガッツポーズしてしまう。
「不思議な夜」は原曲よりもシンプルに疾走感があって爽やかさの種類がちょっと違って聞こえて面白かった。
「それってfor誰?part1」と「文化祭の夜」「不思議な夜」はベースとなる部分が同じな気がしていて(実際そうなのかは調べていない)、その移り変わりが一気に楽しめて何て贅沢な前半だと思った。
「Tabibito In The Dark」の静かに始まって突き上げる様にダンスパートに入るのが気持ち良かったり、「レインメーカー」はアコギに持ち替えずエレキで演奏してくれて新鮮だった。音源よりもサラサラした感じというか、沁みない分サーっと広がっていく感じのギターだったりして静も動も楽しかった。
そう言えばセトリの前半で突然「BLACK SEA」(だったかな?)が始まってめちゃくちゃビックリした。唐突にそんな曲ぶち込んでくるので嬉しさで目が点だった。
二十九歳からC2に至るの骨太で肩肘張らない流れの中で、「どうしよう」のコーラス引っ張るコミュニケーションの取り方だったり、MCのセミファイナルを「セミファルナル」と噛んだ事から延々10分くらい妄想だけで話を展開させたり(バカリズムさんとハリセンボン近藤さんのやり取りの様だった)と、自分がリアルタイムで観てきたBase Ball Bearからは考えられないくらい自然体で、実際MCで述べていたのだけれど「ありのまま」で良い事を選べたのだなとグッときた。
前半のラスト(と僕は思ってるんだけど実際は解らない)「新呼吸」の赤裸々な息苦しさからの解放っぷり。1サビではなく1サビ後からテンポが上がるの生で聴くとエゲツないくらい演出が効いてて泣く。ラストのブレイクっぷりからイントロの様に深い早朝の音に戻るのがズルい。

後半は「曖してる」「UNDER THE STAR LIGHT」とファンキーな曲からジャキジャキした爆走チューンで幕を明けて「十字架 You & I」でド級のダンス湯浅将平。キレが一切記憶の湯浅と変わらない、上がっても下がってもいないよく解らないダンスを相変わらず踊っていてある意味衝撃的だった。
堀之内さんのドラムがエゲツないくらいスコーンと抜けて効きまくっていてめちゃくちゃ踊れた。十字架〜は作品単位で難解で上手く消化し切れていなかったので、ライブで一発提示して貰えて幸せ。
そこから「yoakemae」へ繋がって、個人的にハイライトじゃないかってくらいのキレッキレさで、特にラストのサビに突っ込んでいく助走のタメっぷりに鳥肌と汗が止まらなかった。小出氏は声を荒げる様な歌い方をしない分、バンドで鳴らす音の迫力だけでテンションを突き上げられるのがたまらなく気持ち良い。「もっとこいよ」とか煽るタイプのバンドにはない破格さで、そしてその代わり実に伝わりにくくもある魅力だと思った。
本編最後は笑っちゃうくらいアップテンポの「祭りのあと」で、これくらいのテンポになってるのは知ってたけどライブで観るとクライマックス度が突き抜けててアホみたいに飛び跳ねてしまった。

アンコールは「それってfor誰?part2」で、砂漠に水を撒くという、流行り廃りの中で突き通す決意が本当に彼らの魅力だと最近聴き直して追いついただけの分際だけど(BASE BALL BEARの歌詞の傾向を探ってみた。 - 性格の悪そうなBLOG←後追いでこういうの書いてた)思うし、それをアンコールで改めて歌われるとマジで泣けた。
ここで終わらず「SHE IS BACK」のギターが鳴って爆笑した。
飄々としつつもどんどんCというアルバムで築き上げた妄想に逆ギレを果たしていく曲なのに、もう逆ギレ感は微塵もなくて、こうしてありのままだったり地に足つけた表現を続けて来てくれたんだな、という実感ヒシヒシなスカッとした歌い方とカラッとした鳴り方で最高にハッピーエンドだった。

C2を聴き込む程に新呼吸以前の曲はあまり演奏しないだろうという予測に加え、CとC2のコンセプトライブを控えているらしいので覚悟はしてたけど、本当にそんなセットリストで、でもそのセットリストにも流れがバッチリあって、iPodでセトリプレイリストを組んで聴き直してニヤニヤ笑いながら「ここから、こう」みたいなのを妄想して楽しんでいる。
ライブにはパッケージに込められたのとは違うストーリーがあって、Base Ball Bearは水曜とか木曜の10時っぽい月9じゃ出せないほくそ笑んでしまうニクい演出をしてくれるんだなと思い知った。
来年もツアー行きたいや!

またー。