性格の悪そうなBLOG

いちいち長いですが中身は特にないです。

大森靖子さんのライブとサマソニを観てきたよ!という日記。

お盆休みが終わってバタバタとした日々を送っている。
こんなにバタバタするなら7日とか10日とか纏めて休まずに3連休を月に3回みたいな方が嬉しいんだけどなと思うものの、これは完全に旅行が楽しみな人たち、実家が遠くまた地元が大好きな人たちには受け入れ難い事だろうと思うし、もっと選択制みたいな風潮が蔓延り、少しずつ浸透して常識と化してしまえばいいのにと思いながら働いている。
実家へメールの一通も入れず、また向こうからも何の連絡も無いのでお互いの話ではあるが放任主義も行き過ぎると非常にドラスティックなファミリードラマ、Mr.無味っ子ルネッサンス低熱。
何も上手く言えていないけど夏になると何故か子供の頃によくみた再放送アニメを思い出して、その中でもMr.味っ子が好きだった事に想いを馳せてみたりする。


それはそうと最近の土日はライブ三昧だった。
2023年8月19日(土曜)大森靖子@味園ユニバース
距離感が常識的(自分の価値観の中でのキャパ感としてZeppくらいになると広過ぎてライブハウスではなくてホールの区分)なライブハウスで観る大森靖子さん率いる四天王バンドの演奏は半端なくオルタナで滅茶苦茶格好良く、それを纏って超歌手っぷりを遺憾無く発揮する大森さんは神々しさと生々しさがわざわざスクランブル交差点で待ち合わせて果たし合い始めるくらいのインパクトだった。
オルタナバンドの様な演奏にツアーの影響のコンディションか演出か、若干枯れた様な声になった大森さんがハマり、また会場のユニバースのサイケっぷりが遊戯王のトラップカードの様に上手い事やって僕の中の城之内くんが死んでも死んでも生き返る様なライブだった。
まだ続いているツアーなのであまり内容に触れてネタバレみたいになっちゃうとたまたまこれを読んだ人に悲しい思いをさせてしまう可能性があるので抽象的に書いたつもりが散々茶化している様に見えかねなくて最悪ではあるが、あれだけ素晴らしいバンドが超天獄のツアーから更に演奏集団としての一体感を増し、サポートとかバックバンドみたいな領域から完全に上へ大ジャンプしているのが最高で、大森さんを観にきたハズなのにバンドを観に来たのだと断言出来る無敵感だった。
リリースツアーでは中々出せないノリノリパート、同じく中々出せない組み合わせでのドロドロパートなど、基本的にアルバム単位で聴いている自分からすると使っていない脳細胞を活性化させられる様な組み合わせが繰り広げられて脳トレ。かなり若返った気がするし、世界観に喰らい付いていってヘトヘトになった。
夕方ミラージュ、死神、自分の未来がどこへ行くのか見当もつかないけれど、こういう曲があってくれたら何とかやっていくんだ、金使い果たさずしてこんなつまらんところで終わる訳には、と思える。
MCで藤巻亮太さんの名前が飛び出して、大森さんファンの大半が最早知らない、音楽の教科書に載ってた!みたいな存在になりつつあるその名を聞いてちょっと頭痛がしてビールを追加で買って飲んだ。
その後、久々に会った友人と焼肉デート。
二軒目の居酒屋の有線放送みたいなやつで真夏に藤巻亮太さん率いるレミオロメンの「粉雪」が流れてまさかの伏線回収となるものの、マジで嘘松と大差ない現実に震えて上手く言語化出来なかった。悔しい。
友人も相変わらず良かったし、終電になってしまう。
明日の朝も早いのに、眠ることも忘れてしまう様な生き甲斐がこんなものだなんてね、嘘みたいだろう。
キラキラしてような。どんな種類の光り方でもいいから。


2023年8月20日(日曜)SUMMER SONIC 2023 OSAKA
一番の目当てが大トリ、次点がトリだったので体力を考慮して観たかったSKY-HIを諦めて昼の1時に到着。
バスを降りると遠くでPerfumeポリリズムが聴こえる。駆けつけたい気持ちもありつつ、フードエリアが空いているうちにと人生初のビリヤニを食べる。
X(旧Twitter)で皆が脳が溶けているのかと思うほどに譫言の様に唱えるビリヤニは、確かに美味しかった。SNSで繰り返されるこのポリリズムされる食べ物に個人的に当たりが少ない食の好みをしているんだけど、ビリヤニは美味しかった。いつでも食べたい。食欲なくても2合くらい食べられそうだった。皆、こういう衝撃で脳が溶けてしまうんだと思うと美味しいものというのは驚異であると思った。
まずは事前に気になっていた張惠妹さんを観る。
台湾を中心に中華圏で大変人気のある方らしく、かなり中華圏のお客さんが多かった(他のステージにも台湾のアーティストがラインナップされててこれもまた目当てと被ってなければ観たかったけど断念)のが面白かった。パワフルさは想像以上だったし、楽曲もゴツゴツの骨太ロックから涙腺にくるバラードまで多種多様で凄かったし、その迫力にオリエンタルなニュアンスがしっかり乗っててこれまで聴いたことのないジャンルを一番良い形で教わった気がした。
続いて、ずっと真夜中でいいのに。を観た。
これは日中のお目当てという感じだった。初見にはステージ上の情報量が多過ぎて面食らう形になってしまったけれど、どういう仕組みなの?という機材も面白かったし、聴けたら嬉しいなと思っていた曲をドカンとぶちかましてくれて大満足だった。単独公演行ったりライブDVDを観ればもう少しその世界観に没頭出来るのかなと思うとこちらの準備不足が悔やまれた。
これまで観る機会を得られなかったKroiをようやく観られたのはこのフェス3番目に嬉しいトピックで、飄々としたイカツさとファンクっぷりがハッピーで一番の衝撃だったかも知れない。良過ぎて飛び跳ねてしまい、イオンウォーターをがぶ飲みする事になった。
邦楽主体のフェスに年に数本行っていた時期はそのお陰で触れられたアーティストに中々アクセス出来なくなっているんだな、と自分の生活リズムの変化に切なくなるも、だとしてもその限られたキャパの中で今日Kroiを観られた事を褒めてあげないとなと思い直す。ポジティブな気持ちになる音楽だった。
その後、HONNEやセカオワをチラ見して散歩して、ご飯を食べたりしてからwet legを観た。
冬の来日ツアーを仕事で余裕が無さ過ぎて泣く泣く諦めた(本当に金はあるけど時間はない、みたいな最悪の諦め方でかなり気持ち的に引き摺ってしまった)のでこんなに再チャンスを貰えるなんて有り難く、出てきた時にちょっと泣きそうになってしまった。
ゆるゆるとしたハッピーな空気感と決める所は決める演奏がやっぱり凄く好きだと思った。
BLURとタイムテーブル的に被りが出るも途中離脱なぞするものかと最後まで目一杯楽しんだ。
BLURを観るために移動しながら背中を蚊に刺されている事に気付く。
蚊に服の上から刺されると、せめて肌を露出しているところから刺してくれと思う。
何故ならば露出していないところは人体構造的に薬も塗りにくいし掻きにくいからである。
こういう刺され方をすると悪意を感じてしまう。血を吸うなとは言わない、吸い方にも思い遣りというのがあって良いのではと僕は問い掛けたいと思っている。これを読んでいる蚊の方はそういう考え方もあるのだと思って貰えたら嬉しい。

遅れて到着したBLURは三大聴きたい曲(好きな曲というよりは生で聴いておきたい曲)の「park life」「girls and boys」「song2」のどれかは聴けないと覚悟していたけど奇跡的に全部聴けて有頂天だった。後々セトリを検索して頭の方も凄く良い並びだったものの、やっぱり思い出の強い曲を全部聴けたのは喜びの桁が違う。
メロウな曲の方が格好良いというレジェンドっぷりに射抜かれながらBLURを聴いてきた数々の記憶をまとめて浄化してくれる様なライブを満喫し「the universal」からの花火でしっかりフィナーレ、名残惜しさもないくらいに締めてくれたのがまた素敵だった。
その後はBLURのライブよりも倍以上長いバスの列に並び、9時台から並んだのに11時半の終電に危うく間に合わない所だった。諦めていた人も見かけたので、多分逃した人もいたと思う。
動線がグズグズ過ぎたのだと思うし、タイムテーブルももう少し調整出来たのではと素人考えでは思ってしまうけど、このアーティストたちを東京だけでなく大阪にも連れて来てくれる運営には感謝の方があまりにも大きい。グッズは買わないので感謝の気持ちをコンビニを利用せず会場内で飲み食いをするという部分で表すなどした。微力だけども。
来年もまた大阪で開催してくれたらいいなと思う。
結果的に2日続けて終電になってしまったので倒れる様に眠った。


2日続けてライブなんてかなり久々な気がするけど、行けて良かったと思う。
結局、過酷だったり汗をかいたり面倒が多いのは間違いないけど夏のライブが一番楽しい気がする。
躊躇いがなく飛び込んでいける様な、そんな感じがする。


またー。