性格の悪そうなBLOG

いちいち長いですが中身は特にないです。

2017.11.10 大森靖子さんを観て来ました。(@金沢21世紀美術館シアター21)

自分でも退くくらい仕事を頑張って、金曜日に休みを捩じ込んだ。

前日の木曜日の夜まで金曜日の午前が出社予定で、そんなものくらい自分にどうにか出来ない訳ねーだろという珍しいほど勝気な精神で頑張ったら木曜日の20時半にようやくモノに出来て「やれば出来るじゃねえか」とヘトヘトになりながら思った。

先日、ユニクロで1990円のパーカーと3990円のパーカーを比べて延々と自分がユニクロなのに3990円もするパーカーを着る事への違和感みたいなものに苛まれてしまったのだけど、いいじゃん別に偉いよお前はという気持ちにこれをもってようやくなれた。地続き感は無いんだけど、こう、自身の欲するものを自分で頑張って手に入れるというリアルタイムの経験値が少し前の自分をついでに救い上げてった形なんだと思う。何の話かよくわからぬ。

 

金曜日、朝から金沢へ。

サンダーバードの車内でT.M.Revolutionの同名曲を聴くなどして移動。痺れるというか、たまんないというか、シンプルな曲でも未だに発見があるのでとても好きだ。美しい化け物。

その他の大半の時間はBiSHの「THE GUERRiLLA」を聴いて過ごす。300円でダウンロード出来るというキャンペーン版で手に入れたのだけれど、とりあえず感謝の気持ちを表す為にも盤を購入したいと思ってしまう程に良かった。

パンクバンドのアルバムにパンク色の薄い曲が入っていてその曲が凄まじく良い為にパンク曲ももう一段上に引き上げられるし、ライブだとパンクナンバーが逆にパンク色の薄い曲をもう一段上に引き上げるのだろうなという感覚を強烈にくれる大変に素敵な作品だった。「FOR HiM」で終わって「My landscape」に戻るところに一番気持ちが持っていかれた。

 

金沢到着後即寿司。

決してお得感はないけども、口に入れる全てが美味しいくて楽しくなる。そりゃこのお値段ですわ納得状態。食べる→うめー!→納得のお値段!→じゃあこちらは?を繰り返した結果、2000円のランチメニューを注文したハズなのになんだかんだ5000円に到達していた。

21世紀美術館の展示を鑑賞するなどして過ごす。穴の絵と巨大な多肉植物に釘付けになった。トリフィド時代を思い出した。

 

2017.11.10 大森靖子@金沢21世紀美術館シアター21

自分にとってのツアー初日。

3曲まで動画を撮って良いというサービス精神かつ自分にとってのここぞが浮き彫りにされるシステムで、どれもこれも好きなんだけどとか言いながらもあるんだろ自分にとっての大森さんがお前にもよという気分でドキドキしながら開演を待っていたのだけれど、結局一曲も撮る事なく没頭というかバチバチにやりあってる(つもりの)間にライブが終わってしまった。

撮るかどうかなんて考える余裕あります?ねえよ。皆どんだけハート強いんだ本当に。余裕あり過ぎて惚れるわ。隙を見せたら(大森さんというより自分に)やられる。

とは言いつつ、幸運なことに僕にとってのツアー初日は同時にファイナルではなく、あと二本観れるのでそれに向けて良い教訓になった。

具体策としては「この曲を演奏してくれたら撮影しよう」という対策を講じる。偶然にも同日、サッカー日本代表がブラジル代表との試合でボコボコにされてしまっていたけれど、今のタイミングで必要なのはそういうことである。足りない部分を徹底的に足りないと思い知らされる経験。前半の足りなさをどうやって詰めてくんだろうワクワクする。僕も日本代表もそれを得たのである。笑たくば笑え、最後に勝つのは僕たちなんである。僕は誰とも競っていないけれど。

そんなことはどうでも良いんだけど、大森さんのライブはとても素敵だった。

ピアノの弾き語りから始まるとコミュニケイトというより鑑賞って感じから入るんだけど、これちゃんとギターに持ち替えてからのゼロ距離対話篇に耐えられるんだろうかという気持ちにいつもなる。ピアノがない会場だと真っ先にガツンとやられるので結局やられるには違いないんだけど身体的に向き合ってない分だけまだ猶予がある。ピアノの弾き語りでなければ感じられない音の広がり方で「KITTY'S BLUES」「キラキラ」を聴いて、この曲たちも「マジックミラー」や「TOKYO BLACK HOLE」もそんなに歌ってくれていることは変わらないよなと改めて感じた。ただ直接的に、かつ広域に受け取りやすい形へ研ぎ澄まされた上で近くで歌ってくれるのが最近の曲なら、「めっちゃわかるよ、めっちゃわからん?」と近くでしっかり歌ってくれるのがこっちの曲の雰囲気な気がする。

 会場をぐるっと回りながら歌う中で、段状の、映画館的な座席の最後部、会場の一番高い所で歌われた「魔法が使えないなら」がとてもとても格好良くて、リクエストなのに全くライブそのものの流れが途切れない所に大森さんとファンのシンクロ率の高さを垣間見た気がした。エヴァならミサトさんが慌てるくらい高いんじゃないだろうか。年々好きになる「さっちゃんのセクシーカレー」をまた聴けたのも嬉しかった。好意、希望、懐かしさ、妬み、虚しさ全部ぶち込んでドロドロに煮込んだカレーみたいな曲。キラキラしてて超美味しい。

客席を全周回ってマイクの前に戻っての「マジックミラー」「TOKYO BLACK HOLE」というドラマチックな展開に泣きそうになった。迫力も肯定感も増幅されまくってて、それに確実にこの場にいる全員が加担してると思うと鳥肌が止まらなかった。

「SHINPIN」「アナログシンコペーション」など弾き語りの緩急のつけ方が凄まじく好きな曲も聴けて嬉しかったし、「サイレントマジョリティー」はやっぱり好きじゃないなとなりつつ、でもカッコイイからスゲーなと思ったりした。

最後の最後、ふと考える仕草を見せた後に歌われた「PS」に涙が滲んだ。今日こそはという毎日を、今日こそはという毎日を、今日こそはという毎日を、ずっと積み重ねてきて今年ももうすぐ終わる。

悔しいことやしんどい事の数が楽しいや嬉しいを容赦なく上回っている。それで負けたというつもりは無いんだけど、自分にとってよかったと思える一年になればいいし、なんとかそこに持ってきたいなと思いながら聴いていた。

余韻と、もうこれ以上インプット出来ないくらい胸いっぱいなのにセトリから外れた曲に対する欲とか、あれもっかい聴きたいなという気持ちが渦巻いていて静かに興奮状態だった。

もうちょっとこの曲のギターがこう、みたいなのを書きたいなといつも思うんだけどそんな余裕はない。次回以降やってみたい。

 

夜は昼の寿司を更新するのを最初から諦めてチェーン店の居酒屋。お会計がピッタリ5000円だった。

ビジネスホテルの空調もベッドも布団も枕も相変わらずしっくり来ないなと思いながら気付いたら寝ていた。喉が痛い。

ひみつの県民ショーに大森さんと三戸なつめさんが出ていて、僕は三戸なつめさんのマネージャーとして収録に立ち会うという夢をみた。ニノミヤさんがあのニヤっとした笑い方でこっちを見て、何も言わずにファンタを飲んでいて、落としたキャップを三戸なつめさんが思い切り蹴っ飛ばして僕が慌てて拾いに走る羽目になるという内容だった。

 

翌日は朝から金沢観光。

昼からは石川在住の元同期と久々に遊ぶ。

お互いに穏やかなのだけれど只管ウケを狙い合う関係なのでとにかく好きで、二人で金箔ソフトクリームや通称忍者寺などを色々楽しむ。

道中、強烈な地を這う様な風が吹く時間帯があり、彼が慌てて市場のアーケードに避難するのでついていくと、アーケードに入った直後に目の前が真っ白にならくらいの豪雨が降り出すという出来事があり、金沢ではあの風が雨を連れてくると言う話を聞いて感心してしまった。本当か嘘かは知らないけれど何か風情があるので良しとする。

とりあえず一杯飲みたいねという話になり早い時間から営業しているバルに入ると何故か客が外国人ばかりで日本人珍しいなみたいな目で見られたりしつつベルギーや京都のビールを飲む。

日が落ちたのでおでん屋に移動して落ち着いて飲み直す。全く知らなかったのだけれど金沢はおでんやドジョウの蒲焼が有名らしく、どちらも美味しかった。

終電ギリギリまで呑んだくれてしまい、食後のコーヒーを手に入れたのは結局自宅の最寄りについてからだった。

帰りのサンダーバードの車内では何故かリュックを抱きしめたままよく眠っていた。飲み過ぎ。二日酔いにはならなかった。

 

日曜日は疲れからか予定を全くこなせず、結局髪の毛を切りに行っただけで終わり。

担当美容師とスタッフの人たちに「冬は布団が重いから起きられない」という持論が全く響かずに敗北感に苛まれる。マジかよ。異世界かここは。

来週は予定通りに行われると7日中4日が飲み会。腹がだらしなく出ている同世代のサラリーマンをダサいと思う謎の攻撃性を秘めているのでそちら側に転落せぬよう黙って身体を動かしてバランスを取らねばと気持ちを新たに、でも「カロリーがいつだって俺を救ってくれる」は僕のモットーなので美味しく楽しく清いお付き合いをしたい。カロリーは絶対に人を裏切らない。裏切るのはいつだって人間なんだよ。わかるか?

それにしても忙しくなってきて師走って感じ。年末年始ってあんまり好きじゃないなー。

 

またー。