性格の悪そうなBLOG

いちいち長いですが中身は特にないです。

お弁当屋さんの仁義なき闘いに巻き込まれる感じのなんか。

平日のランチは基本的に土日に作り置きしたおかずを詰めて持って行くのだけれど、木曜になると作り置きが心許なくなり、金曜には自分の作ったものを食べるの自体が嫌になるのでお弁当を買いに行く様に習慣付いている。

毎回ではないけれど、午前中を取引先との打ち合わせに費やした場合などに通り掛かる交差点に同じ暖簾を掲げながら全く違う方向性を維持したお弁当屋さんがあり、度々そこを利用している。

交差点を挟んで向かい合う両雄の大きな違いはいくつかあるが、まずは店舗型と路上販売型という異なる販売スタイルにある。

今後、店舗型を表千家、路上販売型を裏千家と呼ぶこととする。どう考えても今後書かれる文章を理解するにあたって変換作業が一つ増えるという手間でしかない行為であるが、何かそっちの方がカッコいいのでそうしたい。

ひと手間って大人の余裕って感じでカッコいいだろうが!すまない、急に語気を強めてしまって…。

表千家裏千家共に、営業時間はお昼前からオフィス街の休み時間が終わるまでである。

ここにまず互いを同じ土俵で競おうという心意気を感じている。互いに言い訳を許さないという厳しさとも取れる。交差点を挟みバチバチと目に見えぬ火花が散っている様に思われる。

お弁当はどちらもボリューミーではあるが、そのボリュームの出し方にそれぞれの拘りを感じる。

表千家は兎に角「揚げ物と米」である。価格は最高420円。オススメは唐揚げがどっかん8つ入った弁当と米がパンパンに詰まったパックがセットとなる。焼き物は基本的にハンバーグしかなく、あとは日替わりに何かしらの大きな肉(揚げるか焼くかしたもの)がつく。野菜は申し訳程度のキャベツ。そのキャベツの三倍ほどの重量のマヨネーズが乗せられており、その他はケチャップを絡めたパスタが下敷きになっているのみである。これら全てが何の仕切りもカップもなく盛られて提供される。初めて目の当たりにした際、学食でももう少し控えめだろと驚愕した。

肝心の味は、ジャンキーさが強いけれどもとても旨い。中毒性が高く、どうしても食べたい日もあるけれど不定休なので泣く泣く諦めることもある。

一方、裏千家もボリュームという意味では負けておらずお腹いっぱいになる。しかし表千家と異なり、ひじきの煮物やサラダと認識出来るそれがカップに仕切られ入っている。パスタは表千家と異なりマヨネーズで和えたパスタサラダで、品数が多い分、メインディッシュは若干少なめである。それでもメインディッシュのボリュームは一般のお弁当屋さんより多いと思われる。表千家と同じく米がパンパンに詰まったパックがついて、お値段はやはり420円である。

こちらはジャンキー感がないのでお腹いっぱいお弁当を食べるという楽しみがあり良い。また平日は無休で店を出しているので安心して訪れることが出来る。

気分により両店を使い分けているが、表千家を利用することが多い。

お弁当を買って食べるたびに考えるのは、同じ店名なのに売っているものが違うのは何故なんだろうか、ということである。

僕の予想では、元々このお弁当屋さんは表千家しか存在していなかった。学食ノリのボリュームと中毒性で人気を博していたが、もっと彩りとバランスに富んだお弁当を提供したいと思ったスタッフが店主とぶつかり、ならば己の主張が正しいと証明してみせろと交差点を挟んで向かいに店を出させ、長きに渡り売り上げを競い、現在では認め合いライバルとして互いをリスペクトしている、というものだ。アツい展開、アツい関係性である。

我ながら結構良い線をいっていると思うのだけれど、どちらも別に常連ではないので聞くに聞けないでいる。

果たして真相を知る日は来るのだろうか。

まあぶっちゃけ答え自体はどうでも良いのだけれど、どちらも末長く在り続けてくれたら良いなとは思っている。

以上、金曜に弁当を買うって話でした。

 

またー。